キーワードは「世界撲滅」――「『ワールド・デストラクション』プロジェクト」始動:ニンテンドーDS、アニメ、コミックに展開(1/3 ページ)
セガが展開する「『ワールド・デストラクション』プロジェクト」の発表会が開催された。ゲーム、アニメ、コミックなど、さまざまなメディアに展開したプロジェクトとなる。アニメとコミックは7月から開始。ゲームは9月に発売される。PVも掲載。
マルチコンテンツ展開で1つの世界観を表現
セガの「『ワールド・デストラクション』プロジェクト」とは、ニンテンドーDSソフト「ワールド・デストラクション 〜導かれし意思〜」を始め、TVアニメ「ワールド・デストラクション 〜世界撲滅の六人〜」、コミック「ワールド・デストラクション 〜ふたりの天使〜」で展開される新規プロジェクトだ。ベースとなる世界観や主要キャラクターは各コンテンツで共通となるが、ストーリーの一部で独自のアレンジを行い、それぞれの世界がクロスすることで、「ワールド・デストラクション」の世界観やストーリー、キャラクターの魅力をより広く、深く引き出していくという。
「ワールド・デストラクション」の舞台は、「砂海」と呼ばれる砂の海に囲まれており、1000年の周期で破壊と再生を繰り返す、閉じられた世界だ。「獣人」により人間は支配されており、水や火は存在せず、特殊な砂がその役割を果たしている。
この物語の主人公は「キリエ・イルニス」という少年。世界の情勢にまったく無関心だったが、世界撲滅委員会に所属するヒロイン「モルテ・アーシェラ」と出会うことで自分の存在意義を知り、キーパーソンとなっていく。キリエと相対するのが獣人「ナジャ・グレフ」。オオカミ族の父と人間の母を持つハーフだが、世界救済委員会の隊長各として、世界を守るという理想のために努力していく。
「今の市場をリードしているのは携帯ゲーム機。中でもニンテンドーDS向けのRPGは、2007年度の市場で見ても700万本が流通している」と語るのは、セガの国内CS事業部長である前田雅尚氏。今年セガは、ニンテンドーDSやPSP向けにさまざまなRPGタイトルを発売することになるそうだが、その先駆けとなるのが「ワールド・デストラクション」だ。
今回のタイトルがマルチ展開のプロジェクトとなったことについて前田氏は「ソフトが売れる前提として、作品のできがいいのは当たり前。ただしゲームだけにとらわれていると難しい。このため、アニメやコミックにも展開し、それぞれのターゲット層に向けて訴えかけていく」と述べた。
「ワールド・デストラクション」プロデューサーである、セガの下里陽一氏によると、物語は冒頭、ナジャとキリエの対立関係により進んでいくとのこと。「それぞれのキャラクターがキリエとどうからんでいくかがストーリーの見どころ」(下里氏)だ。
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