キーワードは「世界撲滅」――「『ワールド・デストラクション』プロジェクト」始動:ニンテンドーDS、アニメ、コミックに展開(2/3 ページ)
セガが展開する「『ワールド・デストラクション』プロジェクト」の発表会が開催された。ゲーム、アニメ、コミックなど、さまざまなメディアに展開したプロジェクトとなる。アニメとコミックは7月から開始。ゲームは9月に発売される。PVも掲載。
アニメは7月7日から放送開始
TVアニメ「ワールド・デストラクション 〜世界撲滅の六人〜」は、テレビ東京系(テレビ大阪・テレビ愛知・テレビせとうち・テレビ北海道・TVQ九州放送にて放送予定)で毎週月曜日深夜1時半から放送される。全13話。監督は多田俊介氏で、TVアニメを制作するのはProduction I.Gだ。
話を最初に聞いた時に、その世界観に魅力を感じたと語る多田氏だが、アニメについてはキャラクターの魅力が前面に出るようなデザイン、ストーリーで作っていくことになるとのこと。
「Production I.Gの第10課という新しく立ち上がったスタジオで、若いメンバーと作っていくことになるアニメ。このタイトルが持っている深い部分の世界観も、放送の中で伝えて行ければと思う」(多田氏)。
コミックは7月26日に発売
コミック「ワールド・デストラクション 〜ふたりの天使〜」は、7月26日に発売される「電撃『マ)王」(アスキー・メディアワークス刊)から連載が開始される。マンガを描くのはムラオミノル氏。ムラオ氏はこれまで「KNIGHTS」ではファンタジーをテーマにしたハードな騎士物語を手がけており、アクの強い演出もうまく描ききれるから、だとか。なお8月号(6月27日発売)では、プロローグとして第0話が掲載されることになっている。
ゲームは9月18日発売
ニンテンドーDSソフト「ワールド・デストラクション 〜導かれし意思〜」が登場するのは一番最後となるが、9月18日発売予定で、価格は5980円(税込)。発表会には開発を担当したイメージエポック代表取締役 御影良衛氏、シナリオを担当した加藤正人氏、サウンドを担当した光田康典氏が登場した。
「単純に正義が悪をたたきつぶすというようなストーリー以外のものを書きたくなった。主人公が悪の側になって正義を倒すのも、ただ光と陰が逆になっただけ。そこで悩んでいた時に、いっそのこと世界のすべてを否定するという意志の元に主人公が立ち上がる形で何か話が作れないかと思ったことがスタート」と加藤氏。ただし“主人公が世界を撲滅して終わり”という単純なストーリーにはならないようで、「何を考えて彼らは戦わなければいけないのか、どんな結末に持っていかれるのかを描ければと思って書き進めてきた(加藤氏)とのことだ。
また今回のオープニングテーマはチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるものとなっている。光田氏からチェコに行きたいということを聞いた時には、原価管理の部分からも下里氏は迷ったというが、「思いきってチェコに行ったおかげでいいものができた」(下里氏)そうだ。
なお本作だが、2Gビットの大容量ROMを採用しており、マップを数多く収録下とのこと。ダンジョンの中では360度カメラが回転するほか、300近いイベントも用意されている。戦闘シーンだが、ニンテンドーDSの2画面を生かした作りになっており、上下の画面に敵が表示されての戦闘システム「エリアルビートチェインバトル」が用意されているほか、ボス戦などでは2画面ぶち抜きの巨大モンスターが登場する。
「キャラクターボイスも相当入っていますし、『今の時代にこんなにドット職人がいたのか』というくらい人を投入してドットパターンも作っているので、昔懐かしいドット演出のRPGを楽しんでもらえるとうれしい」(御影氏)。
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