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テクモは、6月10日に板垣伴信氏に対する仮処分命令の申立を東京地裁に対して行い、審尋手続きが開始されたことを公表した。
仮処分命令申立の内容は、以下の4点に関する板垣氏の行為を禁止するというもの。
- 同社のゲームソフトの映像・開発および営業に関する機密情報を持ち出したり、破壊したり、第三者へ漏えいすること
- 新聞・雑誌やインターネットを介して、同社が決定していない事業方針を、あたかも決定したかのように発言したり、同社の他の社員が開発したゲームソフトを批判すること
- 同社を誹謗中傷し、第三者をして営業活動に不安を抱かせる発言をすることにより、同社の営業活動を妨害すること
- 板垣氏の在職中は、同社の業務に関するマスコミの取材に応じたり、取材の申し込みをしないこと
仮処分命令の申立に至った経緯について同社は、板垣氏が6月3日に報道各社へ送った声明文などで(関連記事参照)、同社代表取締役社長 安田善巳氏への信用をおとしめているほか、今後も信用毀損行為を行う可能性があることに加え、自社の顧客や株主、取引先の利益を守るため、としている。
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