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新サービス「Life with PlayStation」を発表ソニーグループ経営方針説明会(1/3 ページ)

ソニーグループの経営方針説明会に、ソニー・コンピュータエンタテインメント社長兼グループCEOの平井一夫氏が登壇。今後の“プレイステーションビジネス”についてノンゲームとネットワークが鍵となると語り、「PlayStation Home」のほか、新サービス「Life with PlayStation」について紹介した。

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今後のPS3&PSPビジネスには“ノンゲーム”と“ネットワーク”がキーワード

画像 ソニー・コンピュータエンタテインメント社長兼グループCEO 平井一夫氏

 ソニーグループ経営方針説明会の壇上に立ったソニー・コンピュータエンタテインメント社長兼グループCEOの平井一夫氏は、2007年度のプレイステーションビジネスについて総括するとともに、今後の成長方針について改めて語った。

 まず2007年度の年末商戦については、期待通りの成果を出すことができた、と平井氏。ビジネス全体ではまだ赤字ではあるものの、PSPの総出荷台数が期初の900万台という予想をはるかに上回り、1400万台を達成したとのこと。加えてプレイステーション 2についても1400万台の出荷を達成したため、回復に寄与できたという。

 下半期については、PSPは918万台、プレイステーション 3(PS3)は723万台がワールドワイドでの販売台数実績となっている。6月12日に発売された「メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」(以下、MGS4)は、ワールドワイドではトリプルミリオン(300万本)を突破したそうで、「ゲームとして世界で初めて、50Gバイトの容量を持つ2層Blu-rayディスクをフルに活用したこのゲームは、PS3こそが可能にする、新たなゲームの世界を実現している」(平井氏)。日本市場では、「MGS4」が発売された週のPS3売上が、前週比の8倍を記録したそうだ。

 「PS3の普及が進むことはBlu-rayフォーマットやHD対応のエレクトロニクス商品とのシナジー効果にもつながる」(平井氏)

 また、PS3およびPSPが成長していくためには“ゲーム以外の要素”が重要になってくる、と平井氏。このときのポイントとして平井氏は「ノンゲームコンテンツやサービス」と「ネットワーク」の2点を挙げる。

 現在、PSNのユーザーはワールドワイドで980万アカウントを突破しており、1000万アカウントも視野に入っている状況。配信されたデータも、DVD1層1700万枚分の約86ペタバイトとなっているのこと。「PS3とPSP合わせて、全世界で5000万台の“ネットワークReady”な端末が普及している。この2つのプラットフォームに合わせて、インタラクティブなコンテンツを展開していく」とのこと。そのキーとなるのがPLAYSTATION Network(以下、PSN)であり、その上で展開される「ビデオ配信サービス」や「PlayStation Home」、「Life with PlayStation」というコンテンツになる。

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 PS3がほかのデバイスと異なるのは、世界中にあるテレビなどのHDディスプレイにつなぐことができる均一なデバイスであること、と平井氏。さまざまなコンテンツやサービスを同じクオリティで楽しめるわけだ。平井氏によると「6月24日時点でPS3の全普及台数の半数近くがPSNに接続している」とのことで、このネットワークをどのように生かして、コンテンツやサービスを展開するかが重要となる。

 そこでノンゲームコンテンツのまず1つとして、映画やテレビコンテンツを含むビデオ配信サービスが今夏より北米で開始される。「PSN上にアクセスすることで好みのコンテンツをダウンロードして、リビングのテレビで快適に楽しむことができる。ハードディスクにダウンロードしながら再生することも可能」(平井氏)。配信されるのはSD(標準画質)クオリティだけでなく、HD環境でのものも用意されるそうだ。

 開始時期や詳細については、E3でのプレスカンファレンスで公開される。

画像画像画像 ビデオ配信のイメージ。通常のゲーム購入などと同様にクリックして選択してダウンロード、という流れのようだ。別ウィンドウでビデオプレーヤーが起動するほか、全画面表示ももちろん可能

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