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5年目の大型アップデートで新職業“海賊”登場! まだまだ広がる「メイプルストーリー」の楽しみ「メイプルストーリー」大型アップデート記者発表会&開発者インタビュー(2/2 ページ)

ネクソンジャパンが運営する2DアクションMMORPG「メイプルストーリー」は、サービス開始後初の大型アップデートに先駆けて記者発表会を行った。アップデートで追加されるのは新職業“海賊”。今後のアップデート予定や海外展開などについても発表される中、発表会では聞けなかったことを直撃インタビューもしてみた。

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開発者の方々に直撃インタビューしました

右から金榮一氏、蔡恩濤氏、柳仁善氏とネクソンジャパンの柳本隆氏

 記者発表会直後、金榮一(キム・ヨンイル)氏、蔡恩濤 (チェ・ウンド)氏、柳仁善 (リュウ・インソン)氏とネクソンジャパンの柳本隆氏に話を聞くことができた。

―― 今回はサービス開始後初の大型アップデートということですが、5年目にしてこのアップデートを行うに至ったのはなぜなんでしょうか。

蔡氏 初めはコンテンツを充実させることに注力してきました。その作業を4年間やってきて、高レベルの4つの職業についても完成に至ってきたのかな、というところでした。既存のコンテンツに対してもアップデートが安定してきたところで、新しい楽しさを提供するために、新しい職業を追加することにしました。新しい機能を入れることによって、量的なアップデートよりも質的なアップデートをしたかったんです。

―― 職業と言えば他にも色々ありそうですが、なぜ“海賊”なんですか。

蔡氏 遠距離攻撃させたいというのがあって、スキル、武器を考えて企画を進めました。また、メイプルストーリーがビクトリアアイランドという島が主な冒険の舞台ということで、新しい職業を考えた結果、島を離れて移動するという要素から海賊というアイデアが出てきました。

―― ワールドマップの右下がちょうどあいてて、実際ここにノーチラス号が入るんですが、元々海賊とか船を入れる予定であけてあったんでしょうか。

蔡氏 最初から考えていたわけではないです(笑)。ちょうど空いてたんです。

―― さらなる新しい職業を追加する予定はありますか。

蔡氏 まだ企画としてはありません。既存のメイプルストーリーにはない楽しさを追加していこうということで、今後のアップデートは予定しています。

―― 海賊、最大の売りは何でしょうか。

蔡氏 連続技ですね。スキルマクロで自由に組み合わせて繰り出せます。

柳本氏 スキルマクロにスキルを入れる順番でプレイヤーの個性が出ると思います。

―― 新しいマップとして発表された“未来の東京(仮)”はどんなものなんでしょうか。サイバーな感じなんでしょうか。

柳本氏 そうですね。「メイプルストーリー」のジパングマップにはサイバーパンクなものは入っていませんでした。昭和っぽいものと戦国時代風のものでジパングの過去と現在は出してきたので、未来を入れよう、と。このマップは、攻略難易度が高いものを予定しています。高レベルモンスターを用意したマップにしたいです。日本でもレベル140〜160のプレイヤーが出てきているので、そのあたりの人が遊べるものにしようと思ってます。

―― 現在レベルキャップは200ですが、200以上に上がる予定はありますか。

蔡氏 レベル200近くまで行っているプレイヤーは韓国にも日本にもいますが、レベルキャップを変更する予定はまだありません。新しいコンテンツを遊んでいただくことで解決していきたいです。

―― 韓国では既に海賊が追加されていますが、追加後はどういう状況でしたか。

蔡氏 冬休みは基本的に同時接続が上がり、学校が始まると下がるという現象があります。海賊を追加した頃はちょうど冬休みで同時接続率が高かったのですが、海賊が出た後は冬休みや週末以外も高い同時接続率を維持していました。

―― 海賊を追加して半年が経過しましたが、現在の状況はどうですか。

蔡氏 バランスはとてもとれています。ただ、2次職のガンスリンガー系が弱いんじゃないかという意見もあるので、今後調整したいです。

―― 海賊が追加されて職業が5つになったわけですが、現状、韓国で一番多い職業は何ですか。

蔡氏 魔法使いですね。海賊はまだ追加されたばかりなので多くないです。魔法使いの次は戦士、盗賊、弓使いという順です。

―― 日本も魔法使いが一番多いんですか。

柳本氏 日本は盗賊ですね。ユーザーの間で“投げ賊”と呼ばれているハーミットが人気が高いんです。

―― 韓国7月のアップデートで最強のモンスターが登場する、という発表がありましたが、どれくらいの強さなんでしょうか。

蔡氏 日本で最強クラスのモンスターであるホーンテイルよりレベルが30くらい上になる予定ですが、詳細は未定です。

―― 最強モンスター、成長型アイテム、メッセンジャーシステムなどのアップデートは、日本ではいつ頃になりそうでしょうか。

蔡氏 韓国でのアップデートをして動作確認をし要望などを吸収しつつ、問題がないようであれば日本でも行います。時期はまだ未定です。

―― 成長型アイテムとはどういったものですか。

蔡氏 装備すれば装備するほど、使えば使うほど、アイテムの能力値が上がり、見た目も変わります。

―― ブラジルとベトナムでクローズドβテストをやっているところかと思いますが、それ以外の地域での今後の展開は決まっていますか。

柳氏 当面はブラジルとベトナムに集中します。ロシアなども視野に入れてますが、まだ具体的なところは決まっていません。

―― ベトナムは、昨日までクローズドβで今日からオープンになるようですが、状況はどうですか。

柳氏 具体的な数字はまだ見えませんが、いいスタートができてます。

―― アジアではオンラインゲームが飽和して閉塞感もあるように思います。アジア、北米、欧州、どこに注目していらっしゃいますか。どこが伸びそうですか。

柳氏 個人的な意見ですが、北米が今後大きな市場になりそうだと注目しています。

―― ユーザーの10代が7割とのことですが、アジア、北米、欧州でもそうなのでしょうか。他の国でも10代をターゲットにしているのですか。

柳氏 日本に限らず、北米や欧州でも、全体的に10代の層から高い支持を得ています。欧州で5カ国語に対応しているのも、各国の10代のユーザーが簡単にコンテンツを遊べるように、という配慮です。

―― 20代、30代に対してアピールする戦略も考えていらっしゃいますか。

柳氏 韓国の同時接続の2割は20代です。少ないように思うかもしれませんが、20万人同時接続の中の2割は4万人です。4万人の20代がプレイしているというのは、他のオンラインゲームに比べるとかなり多いという認識です。また、コンテンツを開発する中で、20代、30代が楽しめるようなコンテンツも、常に悩みながら考えています。

―― 最後に、ファンの皆さんにお言葉をお願いします。

金氏 メイプルストーリーは5周年です。ベテランも初心者もいて、遊びやすいコンテンツです。初めての方から5年目の方まで、さまざまな層の方がまた新しく始められる機会なので、ぜひ新職業の海賊を楽しんでほしいです。

柳本氏 この5年でユーザー層が変わってきたのを感じています。最初はゲーム経験者、オンラインゲーム経験者が多かったんです。最近はテレビCM、アニメ、タイアップなどの効果で認知度が向上しました。結果としてオンラインゲーム未経験のプレイヤーが増えています。初めてでも遊びやすい内容を構築していきたいです。

蔡氏 「メイプルストーリー」は簡単で楽しいです。今後も楽しい企画を作っていきたいと思ってますので、よろしくお願いします。

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