資料も遊びも盛りだくさん「ナムコミュージアム」(Vol.4〜アンコール):ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(3/3 ページ)
前回に引き続き「ナムコミュージアム」。今回はVol.4からアンコールまでの3本を取り上げます。前回はゲーム中の画面写真が1枚もないという不思議な記事でしたが、今回もそんな感じ。それでも記事が成り立っちゃうくらい、ゲーム以外の部分もよくできているのです。
なぜか裏技がすごく多い
オムニバスソフトなのに、裏技が多いのも「ナムコミュージアム」の特徴だ。
とりわけVol.4には裏技が多い。まず、「X-ROOM」という何もない部屋で、コントローラーの上と△とL1とR1を押すと、「アサルトプラス」をプレイできる。ここにも「アサルト」とはまったく違う、オリジナルのプレイルームがあり、サッカー風のスタジアムに、アサルトの戦車が登場する。
受付小町がいる場所で、上を向いて○ボタンを押すと、受付が受付小町じゃなくて人になっている。この人がまたさまざまなリアクションをとるので、見ていて楽しい。
あと、電源を入れるときからL1とR1を押し続けると、オープニングの代わりに「源平討魔伝」のプロモーション映像を見られる。
Vol.5では、ミュージアム出口の扉で×ボタンを押して振り返ると、受付小町が消えている。その後、奥の部屋に行くと、受付小町がパックマンのモンスターたちに追いかけられている。
あと、手順が複雑なので省略するが、ナムコミュージアムアンコールにも、受付小町がワンダーモモに変わる裏技があった。
昔のゲームの価値が見直された
1994年に発売されたスーパーファミコン用ソフト「スペースインベーダー The Original Game」(タイトー)の大ヒットにより、昔の人気ゲームの“資産価値”が再評価され、スーパーファミコンへの移植が相次いだ。
「リブルラブル」(ナムコ)。「ギャラクシーウォーズ」と「Mr.DO!」(ユニバーサル/イマジニア)。ムーンクレスタ、クレイジークライマー、フリスキートムを収録した「ニチブツアーケードクラシックス」と、平安京エイリアンを収録した「ニチブツアーケードクラシックス2」(日本物産)。スターフォース、スターソルジャー、へクター'87を収録した「キャラバンシューティングコレクション」(ハドソン)。シリーズ3作品を収録した「忍者龍剣伝 巴」(テクモ)。
「ナムコミュージアム」は、そうした移植の決定版といえる。プレイステーションという“次世代ゲーム機”の性能を生かして、元のゲームをきわめて高いレベルで再現し、さらに資料集も盛り込んだ。しかも1本のソフトに7つのゲームが入っている。これはプレイステーションの、性能の高さとROM容量の大きさのアピールにもつながった。
「ナムコミュージアム」の成功によって、“次世代ゲーム機”でも昔のゲームの移植が盛んになる。その流れは現在まで続いており、ついにはWiiのバーチャルコンソールや、プレイステーション 3などのゲームアーカイブス、Xbox LIVEアーケードと、最新のゲーム機で昔のゲームをダウンロードできるサービスへとつながっていく。
「ナムコミュージアム」自体も、後にゲームボーイアドバンス、プレイステーション・ポータブル(PSP)、プレイステーション 2、ニンテンドーDSで発売されている。Wiiでも「みんなで遊ぼう!ナムコカーニバル」で、昔のナムコのゲームが遊べる。
いずれもゲームの本数が、プレイステーション版より少ないので、収録されているのは有名なゲームが中心。それでもPSP版Vol.2の「キング&バルーン」や「グロブダー」、Wii版の「キューティQ」といった、渋めのゲームもある。
加えて、PSP版Vol.2とニンテンドーDS版の「ディグダグII」、プレイステーション 2版「ギャラガ'88」、Wii版「スーパーパックマン」と「パック&パル」など、プレイステーション版にはなかったゲームもいくつかある。今後もし、新しい「ナムコミュージアム」が登場したら、新しくラインアップに加わるゲームがあるかもしれない。
もしかしたら、「リッジレーサー」あたりが収録されていたりして。
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