きほんハマる「星のカービィ」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(3/3 ページ)
「星のカービィ」は現在まで数多くのシリーズ作品が発売され、任天堂の人気シリーズの1つとなっています。連載第63回は、そんなカービィシリーズの第1弾、1992年に発売された、ゲームボーイ版「星のカービィ」を振り返ってみることにしましょう。
歯ごたえのあるエクストラゲーム
デデデ大王を倒してエンディングを見た後、あるコマンドが表示される。それをタイトル画面で入力すると、「エクストラゲーム」がプレイできるのだ。
このエクストラゲームでは、ステージ自体は本編と同じだが、より難度が高くなっている。敵が変な動きをしたり、弾を撃ってきたり、動きが速くなっていたりする。
ボスキャラの攻撃パターンも異なる。特にステージ1のウイスピーウッズは、リンゴとともにゴルドーというトゲの玉を落としてくる。ゴルドーに当たるとダメージが大きいので、本編より格段に難しい。
ステージ2でも、中ボスのロロロがゴルドーを投げてくるので、攻撃のタイミングがつかめない。ステージ3では、倒しにくいところに敵が配置されていたり、落ちると爆発するヤシの実があったりして、なかなか先へ進めない。ステージ4では、パラソルを持った敵が地上に下りると、パラソルがカービィに襲いかかってくる。
それでも、むやみやたらに難しいわけではなく、何度もトライするうちに、敵の出現パターンを覚えるので、少しずつ先へ進めるようになる。このゲームバランスが素晴らしい。
デデデ大王は画面端から端までジャンプできるようになり、一層動きが読めなくなっている。でも、アクションゲームの苦手なわたしでも、31回戦ったら倒せたくらいなので、そう極端な難しさではないと思う。
エクストラゲームのエンディングでは、敵キャラクター全種類の名前が紹介される。そして、カービィの残り人数や体力を変えられる、「コンフィグモード」に入れるコマンドが表示されるのだ。
ファミコン版で身につけたコピー能力
「星のカービィ」の大ヒットを受けて、翌1993年、ファミコンで「星のカービィ 夢の泉の物語」が発売された。
ステージ数は、ゲームボーイ版より大幅に増えた。8つのレベルから成り、それぞれに複数のステージがある。バッテリーバックアップで、クリアしたステージをセーブできる。また、カービィの残り人数が増えやすく、ゲームオーバーになりにくい。
ゲームシステムでは、カービィが敵の技をコピーできるようになったのが大きな特長。カービィが敵を吸い込んで、そのまま飲み込むことで、敵の使っていた技を使えるのだ。
ゲーム序盤から、火をはく、電気を放つ、剣を振り回すなど、コピーできる技を持った敵が多く出てくるので、いろんな技を気軽に試してみることができる。前作のシンプルさを継承しつつ、かつ真新しさをプレイヤーに印象づけた。
「星のカービィ 夢の泉の物語」は現在、Wiiのバーチャルコンソールでプレイ可能だ。
その後もカービィシリーズは、歴代の任天堂ハードで発売され、現在もニンテンドーDSで新作が登場。
漫画化、アニメ化もされており、カービィはマリオやリンク、ピカチュウなどと並ぶ、任天堂の看板キャラクターとして活躍している。「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズにも第1作から登場。無敵になって相手を押しつぶす「ストーン」の技が便利なので、わたしはカービィをよく使っていた。
まあ、対戦する相手がいないので、もっぱら1人用モードでのプレイだったんだけど。
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