まさかのエスカレーター事故に会場騒然――「ワンダーフェスティバル 2008[夏]」
8月3日、東京ビッグサイトにおいて日本最大の造形の祭典が開催され、酷暑の中多くの来場者を記録した。そんな中、開場すぐにエスカレーター事故が起きた。
造形物はさらなる進化を遂げている
8月3日、東京都江東区有明の東京ビッグサイトで、日本最大のガレージキットコンベンション「ワンダーフェスティバル 2008[夏]」(以下、ワンフェス)が開催された。ワンフェスは、毎年冬と夏の2回(一度の休みあり)。今年は東ホールから西ホールとアトリウムに場所を移して行われた。
今年はガレージキットが正規品として販売されてから25年目を迎える年であり、日本でプラモデルが生産されてから50年目でもある記念の年。多くのファンが猛暑の中、会場に詰めかけていた。そんな盛況に水を差すかのように、開場間もない10時ころに西ホールの1階から4階への上りエスカレーターが突然停止し逆走、約50人が転倒、10人が負傷する事故が起きてしまった。先頭の入場者がエスカレーターに乗って途中まで進んだところでの事故だった。
前回、2月24日に開催された「ワンダーフェスティバル 2008[冬]」では、過去最大の4万5156人の動員を記録しており、毎年規模を拡大していた。今年も記録を更新しそうな勢いでブースに人が押し寄せ、開始1時間もすると完売の御礼札が出始める好調ぶりを見せていた。特にメーカーブースが出展しているアトリウムは常に混雑が絶えず、午前中は限定フィギュアを求めて長い列ができ、一部混乱もあった模様だ。
ワンフェスは、長きに渡る特殊な経緯によって成立した独特の“当日版権システム”(ライセンサーの好意の上に存在するウルトラグレーゾーンのライセンスシステム)によって、メーカーもアマチュアも関係なく、ガレージキットをこよなく愛する人々のイベントとして定着しており、今回も約1650ディーラー(プロモーション企業出展含む)が参加。アニメやゲームのコスプレを楽しむ人々も多く来場し、撮影会や交流会を各所で行う風景が見られた。
次回のワンフェスは2009年2月15日、東京ビッグサイトでの開催を予定している。なお、当日版権取得イベントとしてフィギュアやガレージキット、玩具の祭典「トレジャーフェスタ2009」が開催決定との気になる知らせもあった。これは、2009年4月29日に神戸国際展示場で、4月〜6月には東京ビッグサイトで行われる、チャリティーと連動したものになるとのことで、ワンフェスに加え新たにアマチュアディーラーも出展販売できるイベントが増えることになる。
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