遅ればせながらくねくねハニィの「E3に行って参りました!」 :くねくねハニィの「最近どうよ?」(その25)(3/6 ページ)
暑い、暑すぎです。この暑さで溶けてしまいそうなくねくねハニィがお送りする「E3に行って参りました!」です。ちょっと時間が経ってしまって申し訳ないっすが、総評で「しょぼかった〜」と言われる7月中旬に行われたE3を、くねくねハニィ的にまとめてみたのでご一読をよろしこ。長いよ。
任天堂プレスカンファレンス
現地時間の7月15日(火)、E3初日の午前9時からハリウッドのKodak Theaterで開催された「任天堂 E3 Media Briefing」では、岩田聡社長がE3ならぬ3E(Engaged、Enriched、Enthused)を提唱。コンテンツの深さって話なんだろうけど、観客にはあまりピンと来なかったみたい。
タイトルラインアップ
これからのWiiタイトルラインアップ
「Wii Resort」(任天堂)
「Wii Music」(任天堂)
「RAYMAN RAVING RABBIDS」(UBIソフト)
「Shaun White Snowboarding」(UBIソフト)
「Call of Duty World at WAR」(Activision Blizard)
「Star Wars: THE CLONE WARS LIGHTSABERDUELS」(Lucas Arts)
任天堂から大きいのが3つきました。あわせて2つのペリフェラルの発表もあったので紹介しとくね。
Wii向け追加ペリフェラル
これからのNDSタイトルラインアップ
「GUITAR HERO ON TOUR」(Activision)
「Pokemon Rangers: Shadows of Almia」(任天堂)
「Grand Theft Auto: Chinatown Wars」(任天堂)
「Grand Theft Auto: Chinatown Wars」はNDSユーザーをゲーマーにするのか、はたまたゲーマーがDSを買うのか? ってことで要チェックタイトルだよね。「お料理ナビ」も北米での発売を検討中だそうです。
任天堂の今後の試み
ゲーム機として確立している任天堂のハードではありますが、珍しく水平展開の紹介がございました。シアトル(Nintendo of Americaのお膝元)ではマリナーズの試合を観戦しながらDSを使って他の試合状況を確認したり、スナックのオーダーもできるようになっているそう。ハニィも試してみたいもんです。
今後、空港での待ち時間に「一番近いレストランはどこか?」とか空港案内みたいなサービスをDSを使ってできないか試験中だそうです。ゲーム機としてはもちろん、Wi-Fiを利用したさらなる活用法も考えてる様子。ユーザーフレンドリーが得意な任天堂ですから、きっとみんな便利に思うでしょうね〜。
任天堂カンファレンスまとめ
任天堂の敵は他社じゃないそうで、自ら「コモンセンスを捨て新しいことにチャレンジする」んだって! ストイックな日本企業の「ものづくり」思考に日本人としては共感しつつも、実は今回のカンファレンスってプラットフォーマーとしてはあんまり大きなニュースはなかったな。うっかりDSの新型とか発表したりしないかなぁとか思ってたんだけど、これだけ売れてるものをまだバージョンアップしないか、と終わったあと自分をなだめてみたりして(笑)。
プレゼンに定評がある任天堂なので、それによって圧倒されたって感じですな。ここんとこ継続して背景に流れるテーマは「みんなにSmileを」。まったくブレていないのだよ。任天堂のカンファレンスをビジネスサイドとして見ているのではなく、1ユーザーとして「おもしろそう」と見てしまうところ、任天堂の「うまい」ところですな。
あと、Wiiウェアが5月12日に北米で立ち上がったはずなんですけど、なにも触れてなかった……。まだ集計が出てないのかしら? もしかしてうまく行ってないのかしら? 承認が殺到してるからこれ以上あおりたくないのかしら? とか、いろいろと邪推しちゃったわ。ダウンロード系の話って、プラットフォーマーしか把握できない、第三者アンタッチャブルな情報なので、うまくいっているのかいってないのかくらいは触れてほしかった。
ビジネス的に言うと、一番驚いたのが「Grand Theft Auto: Chinatown Wars」。どうもDSユーザーとGTAプレイヤーが重ならないからびっくりだったんだけど、PSファミリーエクスクルーシブからマルチプラットフォーム戦略に転換したんだから、もっとも出回ってる携帯ゲーム機に供給しないって手はないよね。至極当たり前の話だった……。
でも、マイクロソフトの後ってこともあって、ハニィがうがって見てるからかもしれないけど、つもるところ「Wiiにおいてサードパーティから発売された19タイトルが、タイトル当たり40万本以上売り上げた」って任天堂の発表、あれだけ出てるサードパーティのタイトル中19タイトルしか成功しなかったってこと? って思っちゃう。「任天堂ソフトが圧倒的に占めているのでサードパーティが入る余地がない」って愚痴があちこちのメーカーから聞こえてきそう。
どーでもいい話ですが、こういう大きなプレゼンをする際、プレゼンターはカンペを見てるんですが、このカンペ、通常客席の後ろ上にディスプレイ設置されてるので、それを見ながら話してるってのが見てるほうからアカラサマなんですね。今回、任天堂だけは、カンペを舞台下(観客の前)に置いていたので「カンペ見て話してる」って状況が見えなかったのがカッコよかったな、と。やっぱ、どーでもいい話ですな。
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