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「Wii Fit」と「モンハンP2nd G」がダブル受賞――日本ゲーム大賞東京ゲームショウ2008

1年間に発売されたゲームソフトの中から、その年を代表するにふさわしいタイトルを決める「日本ゲーム大賞」。その年間作品部門の発表・授与を行う式典が「東京ゲームショウ2008」初日のイベントステージにて開催された。

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 「東京ゲームショウ」初日最後の催しとして、イベントステージでは16時より「日本ゲーム大賞2008」の発表授与式が行われた。

imageimage 司会は今年も、タレントの伊集院光氏が務めた(左)、ずらり並んだ受賞者の面々。これほどの顔ぶれが一堂に会する機会もそうないだろう

 「2008年を代表するタイトル」として、今年の「大賞」に輝いたのは、任天堂の「Wii Fit」と、カプコンの「モンスターハンターポータブル 2nd G」の2タイトル。「Wii Fit」については“ゲーム機の特性をうまく活用し、ゲームの定義とそのエンターテインメント性を大きく広げ、ユーザー層を拡大させた点”が、「モンスターハンターポータブル 2nd G」については、“空前の狩猟ブームを巻き起こした前作をさらに進化させ、多くのユーザーからの期待に応えた点”がそれぞれ高く評価された形となった。両タイトルが社会に与えた影響や、ゲームとしての評価などを鑑みても、この2タイトルの受賞に異を唱える人はまずいないのではないだろうか。

 両作品の開発者として壇上に上がった、「Wii Fit」の宮本茂氏と、「モンスターハンターポータブル 2nd G」プロデューサーの辻本良三氏は、受賞のよろこびを次のように語ってくれた。

 宮本氏「本当にいろいろ、選んでいただきありがとうございます(笑)。もう『モンハン』で決まりだと思っていたので、すごく嬉しいです。これからもどんどんユーザー層を広げながら、ますますゲームのビジネスが大きくなるようにがんばっていきたいと思いますので、よろしくおねがいします」

 辻本氏「昨年に続き、今年もこのような大きな賞をいただけるとは思っておらず、驚きのあまりなかなか言葉が出てきません(笑)。僕らはゲームを作る側であり、同時に伝える側でもあるんですが、このゲームでは多くのユーザーが伝える側に立ってくれた。そういう広がりがひとつのコミュニティになっていったんだと思います。ですから心から、みなさんにお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました」

imageimage 「スーパーマリオギャラクシー」が表彰されると、マリオの帽子をかぶって声援に応えた宮本氏(左)、大賞受賞の喜びを語る、「モンスターハンターポータブル2nd G」プロデューサーの辻本氏

 そのほか、大賞以外の各部門賞は以下のとおり。

優秀賞  
Wii Fit(Wii) 任天堂
スーパーマリオギャラクシー(Wii) 任天堂
大乱闘スマッシュブラザーズX(Wii) 任天堂
デビルメイクライ4(PS3/Xbox360/PC) カプコン
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(DS) スクウェア・エニックス
ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊(DS) ポケモン
マリオパーティDS(DS) 任天堂
モンスターハンターポータブル 2nd G(PSP) カプコン
龍が如く 見参!(PS3) セガ
レイトン教授と悪魔の箱(DS) レベルファイブ
ワールドサッカーウイニングイレブン2008(PS2/PS3/Xbox360) KONAMI

 

特別賞  
コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア(PS3/Xbox360/DS) アクティビジョン

 

ベストセールス賞  
Wii Fit(Wii) 任天堂

 

グローバル賞 日本作品部門
はじめてのWii(Wii) 任天堂

 

グローバル賞 海外作品部門
ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック(PS2/PS3/Xbox360/Wii) アクティビジョン

 また今年からは、従来までの各部門に加え、特にゲーム産業の振興・発展に寄与した人物・団体を表彰する「経済産業大臣賞」が新設されている。記念すべき第一回目の受賞者となったのは、これも誰もが予想していたとおり、任天堂の宮本茂氏。選考理由は“ゲーム市場の活性化、拡大に貢献したと同時に、ゲームの持つエンターテインメント性の多様化に大いに貢献した点を評価”とのことだが、これも納得の結果と言えるだろう。

 なお宮本氏は今回、この「経済産業大臣賞」に加え、「Wii Fit」で大賞とベストセールス賞を、「はじめてのWii」でグローバル賞を、「スーパーマリオギャラクシー」で優秀賞をそれぞれ獲得し、なんと5つもの賞を同時に受賞している。最初から最後まで、今回の「日本ゲーム大賞」は、宮本茂氏一色であったと言っても過言ではないだろう。

 なお今回発表されなかった「フューチャー部門」および「アマチュア部門」については、それぞれ「東京ゲームショウ2008」開催期間中の11日、12日にそれぞれ会場内イベントステージにて別途発表される形となる。

imageimage 大賞のプレゼンターは、それぞれの作品に投票したユーザーから選ばれた「ファン代表」が務めた(左)、CESA会長・和田洋一氏は最後に「大賞2作品はいずれも、子供も大人も一緒にワイワイ楽しめるタイトル。ゲームで遊ぶ人が広がったと同時に、チャレンジの対象も広がったのでは」と述べ、イベントを締めくくった

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