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こだわりのサウンドは居酒屋で生まれた?――「RIZ-ZORD」トークイベント東京ゲームショウ2008 ディースリー・パブリッシャーブース

ディースリー・パブリッシャーから発売される「RIZ-ZORD」は、「オズの魔法使い」を題材にしたRPG。タッチペンでドロシーを操作して、絵本のようなファンタジックな世界を楽しむ。トークイベントでは、サウンド制作に携わったクリエイターが集まり、裏話を披露してくれた。

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 ディースリー・パブリッシャーブースでは「RIZ-ZOAWD」トークイベントが開催された。小笠原祥プロデューサーの紹介で、サウンドクリエイターのなるけみちこ氏と崎元仁氏が壇上に上がった。小笠原氏が進行を務め、司会からの質問に答える形でトークが進んだ。

imageimageimage 小笠原プロデューサーは帽子にヘッドセットの出で立ち(左)、なるけみちこ氏(中)崎元仁氏

 ――「RIZ-ZOAWD」のサウンドはどうでしたか。

なるけ氏 私の曲の中では明るい曲が多かったです。

崎元氏 オズと魔法使いが題材なのでキャラがかわいいですよね。サウンドも絵本ふうのイメージで作りました。

――お2人は今回の仕事が初対面なんですか。

なるけ氏 この仕事でお会いする前に、偶然飲み会の2次会でお会いしてるんですよ。

崎元氏 朝まで飲んでましたね。ただの飲んだくれでした(笑)。

――「RIZ-ZOAWD」はもうプレイされましたか。

なるけ氏 プレイしました! 絵がすごくきれいで、本当にビックリしました。

崎元氏 プレイしましたけど、プレイしたというか、デバッグですね。音のチェックでプレイしてます。やっぱり絵はすごくきれいですね。

imageimage サウンドクリエイターのお2人は「RIZ-ZOAWD」のグラフィックを絶賛

小笠原氏 サウンド制作というのは、絵が上がっていれば具体的な作業ができるけど、初期段階で絵がないと音をつけるのは大変なんです。

崎元氏 小笠原さんとは最初に話し合う機会がありました。「RIZ-ZOAWD」のキックオフ飲み会で長時間2人で飲みながら、そこでイメージを固めていきましたね。

小笠原氏 オズの魔法使いをモチーフに絵本的な感じ、懐かしい感じを出したいと伝えて、あとはお任せにしました。

――お任せの方が作りやすいですか。

崎元氏 そうですね。自由にやらせていただけてありがたかったです。オズの魔法使いというのは、すでに映画やミュージカルがあるじゃないですか。そういった作品の音源も聴いたんですが、途中でやめてゲームのイメージから作ることにしました。

なるけ氏 私はオープニングテーマとエンディングテーマに携わりました。オズの魔法使いの映画やミュージカルを参考にしましたが、最後はゲームのイメージに集約していく感じでした。今回のオープニングテーマは、歌詞にメロディが呼ばれる感じでできあがっていったんです。曲の最初から順番に作っていくのではなくて、できたところからあてはめていく感じで。最初にサビの「私じゃないわー」が決まって、そこから肉付けしていきました。

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和やかな雰囲気でサウンドについてのトークが進んだ

――オープニングテーマはどういったイメージで作られましたか。

なるけ氏 ミュージカルっぽさをイメージした時に、歌詞に“私”という一人称を入れよう、ということになったんです。実際にできあがった歌詞では「私じゃないわー」と否定してるんですけども(笑)。

――そのオープニングテーマなんですが、小笠原さん、どうですか。

小笠原氏 いいです。もう、「いいです」しか出てこないですね。

――曲を作るにあたって先にゲーム画像や映像があったわけではないんですよね。

なるけ氏 なかったです。でもちょっとだけ映像を見せていただいて、そこからかきたてられるものはありました。

小笠原氏 「RIZ-ZOAWD」では、戦いだけではなく風景を見てほしいですね。春夏秋冬、四季がしっかり描かれてます。

――サウンドで崎元さんのお気に入りの部分はどこですか。

崎元氏 なるけさんのオープニング曲から始まって、導入までの一連の流れが気に入ってます。いい導入ですね、絵本の始まりという感じで。第1章の扉の話の音楽がいいんです。

小笠原氏 サウンド作りは早い段階で動いていただいたんですが、違和感なく聴けて、あとで印象に残る、記憶に残るサウンドに仕上がってます。とても気に入ってます。

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 ここで、「RIZ-ZOAWD」のオープニングテーマ「RIZ-ZOAWD!」を唄う麻生かほ里さんが登壇した。

麻生さん なるけさんとは信頼関係がありますし、楽しみにしてました。すごく軽快で覚えるのが楽しかったし、大変レコーディングが楽しい曲でした。「WILD ARMS」の頃からなるけワールドを堪能してます。

なるけ氏 「WILD ARMS」のボーカルアルバムのスタッフがレコーディングに来てくれたんです。その時点で盛り上がっていて、レコーディングの雰囲気がよく、今回は絶対にすんなりうまくいく、と思っていました。実際やってみたら、その通りでしたね。

――意気投合している雰囲気が伝わってきますね。

小笠原氏 運命だったのではないかと思ってます。

なるけ氏 企画の最初の段階から麻生さんが歌うという案は入ってました。麻生さんのイメージは、ドロシーそのままですね。

麻生さん 今回のオープニングテーマは、わくわくしたところから、1人の女の子の思いを語って、未知の世界に広がっていく感じです。「幸せになるのって簡単なことね」という歌詞があるんですけども、普通は言えないことだと思うんですが、思い方次第で変われると考えたら、とても深いですよね。大好きな歌詞です。

――麻生さんは「RIZ-ZOAWD」はプレイしてみましたか。

麻生さん はい。絵がすごくてビックリしました。ハマっちゃいましたね。ドロシーの後ろ姿がかわいくって。走るとスカートがひらひらして、さらにかわいいんですよ。

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熱唱する麻生さん。明るくてパワフルなオープニングテーマだった

 トークイベントの終盤には、麻生さんが「RIZ-ZOAWD」のオープニングテーマ「RIZ-ZOAWD!」を唄い上げた。

――最後にメッセージをお願いします。

崎元氏 グラフィックは本当にいいです。音も絵本風でいろいろ工夫しましたので、ぜひプレイしてみてください。

麻生さん 絵と音が集合してて、素晴らしい作品になってます。

なるけ氏 実はエンディングテーマもいいんです、切ない感じで。ぜひ最後までプレイしてエンディングテーマを聴いてほしいですね。

小笠原氏 魂を込めて作りました。いいものを作ろうという思いは誰にも負けていないです。体験コーナーでは、ぜひヘッドフォンをつけて体験してください。ちなみに初回特典として、オープニングテーマと崎元さんが厳選したゲーム中の5曲が収録されたCDがついてきます。こちらもよろしくお願いします。

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