ブームのきっかけは「BASARA」――乙女もハマる、歴史専門店「時代屋」に行ってきました:日々是遊戯
「戦国BASARA」がきっかけで、歴史にハマる女子・通称「歴女(れきじょ)」が増えているらしい。ということで、神田小川町にある「歴史」専門書店に行ってみました。
「歴史」グッズなら何でもそろいます
新聞やテレビなど、最近あちこちで「歴女(れきじょ)」という言葉を目にするようになった。「歴史好きな女子」だから略して「歴女」。そんな「歴女」たちが集まるお店が神田小川町にあると聞き、さっそく足を運んでみた。
お店の名前は「歴史時代書房 時代屋」。その名のとおり「歴史」に関連する書籍をはじめ、グッズやDVD、ゲームソフトまで幅広く扱う、日本初の“歴史”専門店だ。昨今の「歴史ブーム」に伴い、さまざまなメディアで紹介されている有名店なので、聞いたことがある、実際に行ったことがあるという人も多いかもしれない。
自動ドアをくぐると、いきなり武田信玄の甲冑と太刀に出迎えられる。1階は書籍、2階は雑貨とそれぞれフロアが分かれており、貴重な絶版古書から有名武将の家紋入りグッズまで、とにかく「歴史」とタグがつくものならなんでもそろう。もちろんゲームコーナーもあるが、「戦国無双」シリーズや「戦国BASARA」シリーズといった“歴史ゲーム”ばかりがずらりと並んでいるのはなかなか貴重な光景。また、スタッフが全員和服というのも、歴史好きにはうれしいポイントかもしれない。
同店を展開する、時代屋グループの宮本みゆきさんによれば、オープンしたての2006年時点では男性客が全体の8割以上を占めていたが、2007年ごろから徐々に女性客の割合が増えはじめ、今では4割以上を女性が占めているとのこと。また年代も、10代後半から30代の若い層が大半だと言い、確かに若い女性を中心に「歴女」人口は増えてきている模様。
ハマる理由は人それぞれだが、特に多いのがゲームからハマるケース。カプコンの「戦国BASARA」で戦国武将に興味を持ち、「もっと知りたい」と調べていくうちに歴史の面白さにハマっていく人が多い、と宮本さんは分析する。「すべて作り物なのではなく、生きた人物がモデルというところが大きい。普通のゲームはその中ですべて完結してしまいますが、歴史ならゲームが終わっても、その人がどこで生まれて、どのように生きたのか、調べればもっと奥がある。そんなところに皆さん惹かれているのでは」(宮本さん)
今回訪れた神田小川町店以外にも、時代屋グループではお台場や川崎など関東を中心に6店舗を展開中。春にはアニメ版「戦国BASARA」の放送開始も控え、今後ますます注目を集めそうな「時代屋」、ゲームをきっかけに歴史や戦国武将に興味を持った人、一度訪れてみてはいかがですか?
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