「イース」らしさは日本側スタッフの手で――CJインターネット「イースオンライン」体験リポート(1/3 ページ)
CJインターネットは4月上旬に、MMORPG「イースオンライン The Call of Solum」のプレオープンサービスを行う。プレイヤーの意見を集約し、今後のアップデートの参考にするのが目的というが?
CJインターネットは4月上旬に、MMORPG「イースオンライン The Call of Solum」のプレオープンサービスを行う。現時点でも十分完成しているためβテストとは銘打たないが、プレイヤーの意見を集約し、今後のアップデートの参考にするのが目的だという。韓国および中国でのβテストでは「イースじゃない!」という声も多かったというが、そのあたりも含めて確かめてみたい。
長らく韓国/中国におけるβテストを通してしか、プレイ内容に関する情報が伝わってこなかった「イースオンライン」だが、4月上旬のプレオープンに先立って、CJインターネットがメディア向けの先行体験会を催した。そこで2時間ほどプレイしてみた結果をお伝えする。よく言われているように、あまり「イース」っぽいゲームシステムではなかったのだが、3D描画のMMORPGとしてはプレイしやすいようよく工夫されており、またフィールド上のオブジェクトやNPCのセリフには「イース」の設定を思わせるものが含まれていたほか、今後は例えば「赤毛のアドル」の事跡を追うクエストといった形で、「イース」世界との連携が強められていく予定だという。
「イースオンライン」の舞台は、アドルの時代から百数十年後のエリシア大陸。したがって、シリーズでおなじみの人物こそ登場しないものの、「イースVI」であらためてクローズアップされた有翼人の古代文明(=古代イース帝国)の消滅から千数百年、現在は大陸北部にエステリア文明、南部にロムン文明(→ロムン帝国)が分立している……という形で、イースの世界設定が引き継がれている。プレイヤーキャラクターは一人の冒険者として、この世界に降り立つ。
「イースオンライン」には3つの種族が登場する。その一つはおなじみエレシア人で、これが中庸な能力を持ち、ナイトやウィザードといったオーソドックスな職業を受け持つ。残り二つは「イースオンライン」独自の設定となっていて、小柄な体が特徴でアーチャーや補助魔法、召喚魔法を使う魔法職に就けるキーモ人、屈強な体格でバーバリアンやネクロマンサーなどになれるアフロカ人がいる。ただし、それぞれの種族/職業に装備品の制限はなく、武器や防具はさまざまな手段で強化していけるため、複数種類の武器を使い分けたり、特定の武器に徹底してこだわったりも可能だ。このあたりは微妙に「イース」っぽいと言えなくもない。
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