「イース」らしさは日本側スタッフの手で――CJインターネット「イースオンライン」体験リポート(2/3 ページ)
CJインターネットは4月上旬に、MMORPG「イースオンライン The Call of Solum」のプレオープンサービスを行う。プレイヤーの意見を集約し、今後のアップデートの参考にするのが目的というが?
これら種族がそれぞれに繰り広げる戦闘は、歴代「イース」を思わせるアクション性の高いものではなく、基本的にクリックタイプ。スキルの発動もショートカットアイコンをクリックするか、ホットキーを押すかで可能という、韓国産MMORPGとしてポピュラーなものだ。
アクション性を思い切って排除した代わりに導入されたのが、カードシステムとアクションポイント(AP)の消費によって使用できるアーツビルド/メタマジック/オーラの組み合わせによって発揮される戦術性だ。「イースオンライン」のキャラクターセッティングにはカードのスロットがあり、同じキャラクターでもここに置くカードによって利用可能なスキルが変化する。また、モンスターを倒すことでAPを溜め、それを消費することで発動させるアーツビルド/メタマジック/オーラを組み合わせることで、周囲の敵を一掃したり、通常攻撃時の2倍の与ダメージを叩き出したりすることも可能となる。シチュエーションに合わせてカードを切り替えつつ使いこなすのが、「イースオンライン」独特の戦闘スタイルといってよいだろう。
アーツビルド/メタマジックに限らず、「イースオンライン」では個別の魔法を発動するスペルカード、騎乗ペットなどを召喚するペット召喚カード、さらにはそのまま単発クエストとして実行できるクエストカードなど、プレイのさまざまな局面がカードによって整理され、それぞれのカードはNPCから購入したり、モンスターを倒したときのドロップアイテムとして手に入ったりする。
とくにユニークなのがクエストカードで、これをドロップアイテムとして手に入れれば、そのままクエストの遂行に入れるし、条件を満たした段階で即時報酬アイテムがもらえるので、例えばわざわざNPCに完遂報告に行くといった必要も生じない。なんというか、実にゲーム的な設定といえばそのとおりだが、プレイを快適に進められるようにするための工夫として、なかなか面白い。
そう、快適なプレイのための工夫が、さまざまに用意されているのも「イースオンライン」の重要な特徴で、例えばスキルやアイテムのショートカットアイコンは、ツールバーのみならず、ツールバーを基準とした格子点のどこにでも配置できる。また、インベントリや地図といった別ウィンドウは、おおむね頭文字のホットキーで開けるほか、それらをまとめたメニューを開くボタンが画面左下に用意されていたりする。Windowsアプリケーションとして、これは非常に分かりやすい。
また、テストプレイではさすがに十分には試せなかったが、「イースオンライン」には最大10名で職業/種族に関係なく組めるパーティシステムがある。フィールド戦闘時に経験値ボーナスが付与されるのはもちろんのこと、ムービー演出付きのパーティクエストや、パーティ専用のインスタントダンジョンが用意されている。インスタントダンジョンには、ある意味「イース」らしいビッグボスが登場し、首尾よく退治できればおいしいアイテムも手に入るとか。
また、ギルド単位で参加し、攻城戦とレイドを兼ねた「守護バトル」というシステムも用意されている。これは、ガーディアンやモンスターを倒すことで「聖地」を手に入れて収入面や獲得経験値面でのメリットを獲得するとともに、以降は味方となったガーディアン/モンスターと一緒になって、他ギルドから聖地の支配を守るという、ちょっと手の込んだPvP&PvEシステムだ。
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