「PS3への怒り」を表現したエ・アロール風PS3、落札されず:日々是遊戯
「美術館に出そうかと思うくらいの力作です」――。先日Yahoo! オークションに、「PS3への怒り」を表したという「オリジナル塗装プレイステーション 3」が出品され、話題を集めていた。
確かに「怒り」はひしひしと伝わってきます
一体何がそこまで出品者を駆り立てたのか……。こちらの写真は、先日Yahoo! オークションに出品された、「エ・アロール風」オリジナル塗装PS3。「PS3への怒りを表現しています」という商品説明にもあるとおり、油絵風のタッチで何層にも重ねられた真っ赤な塗料の積層からは、確かに出品者のすさまじい怒りがにじみ出ているようにも感じられます。
ほかにも「美術館に出そうかと思うくらいの力作です」「サインが欲しい方はおつけします」などとあり、いろいろ突っ込みどころ満載のこの商品。いまどき貴重な60Gバイトモデルが、どうしてこんなことになってしまったのか?
商品説明によると、実はこの出品者、もともと「シャア専用PS3」を作ろうとしたものの途中で塗料が足りなくなってしまい急遽方向転換。その「美術センスを生かし」て、渡辺淳一氏の小説「エ・アロール それがどうしたの」の表紙風に仕上げたのだとか。ちなみに「なぜPS3に怒っているのですか?」という質問については「期待ハズレだからです。それと……」とのこと。それと……!? そ、「それと」何ですか……!?
結局このオークション、本体+付属品に加えソフト2本、さらにHDMIケーブルも付けて5万5000円でスタートしたものの、そのまま入札者ゼロで終了。現在は開始価格を4万円に下げて再度出品されているが、この原稿を書いている時点ではまだ入札ゼロのままとなっている。優れた芸術は時に評価され難いもの、とはよく言われるが……。一応、60Gバイトモデルは生産終了のためオークションでも高値安定が続いており、4万円ならある意味格安。出品者の美的センスに共感できる人は、ぜひ入札してみてはいかがでしょうか。
ついでに、個人的にちょっと笑ってしまったのが以下のやりとり。
Q:芸術性の高い商品ですのでご無理だとは思いますが即決20000円では駄目でしょうか?
A:2万円は無理です。
ということで、さすがに2万円は無理だった模様。えーと、今後「2万円で即決しておけばよかった……」という事態に陥らないことをお祈りします!
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