善人になりたいーの！――クロシーノ冒険記（その1）：「CroXino -クロシーノ-」（2/2 ページ）

「ゲームの中でくらい善人になりたい！」と、ゲームライター・瓦屋文太が運命選択オンラインRPG「CroXino -クロシーノ-」を冒険することに。動機がすでによこしまだが、果たして見事善人になることはできるのだろうか。

[瓦屋文太，ITmedia] PC用表示関連情報

冒険者として修行を開始！

　NPCに話しかけていくうちに「熟練度」というシステムがあることが分かった。熟練度には大きく分けて武器、防御、採掘、生産があり、それぞれの中でさらに細分化されている。例えば、武器なら片手剣や弓など武器の種類によって熟練度は別々。熟練度は採掘や生産の成功率や能力値などに影響するため、冒険者にとってはとても重要な要素と言える。対応する道具を使うことで熟練度を上げることができる。ためしに色々な道具を使ってみたが、武器や採掘は比較的簡単に上げることができたが、生産は上がりにくいようだ。初期値が一番成功率が低いのだから仕方がないのだが、生産道具は1回につき1個消費するので、非常にお金がかかるのだ。なけなしのお金がすべて生産道具で消えてしまった。しかも、1つも成功しないという運の悪さだ。まだ善人的行動（日ごろの行い？）がたりないのか？

　熟練度に加え、冒険者にとって重要なのがスキルだ。各職業ごとに多彩なスキルが用意されており、レベルアップするごとに1つ新しいスキルを修得できる。筆者が選んだファイターの場合、武器の熟練度を上げるスキルや、敵に強力ダメージを与えるものなどが用意されている。スキルの中には特定のスキルを覚えてからでないと修得できないものもあるので、スキル修得は計画的に！

　チュートリアルでも少し触れたが、本作は陸海空のすべてを移動することができる。さらに、戦闘することも可能なのだ。そこで水中での戦闘はどんなものなのか、試しに海に潜ってみた。敵をダブルクリックすれば自動的に攻撃してくれるので、さほど操作が難しいということはなかった。だが水中では、潜水状態になっていると酸素がどんどん減り、酸素がなくなると体力が減少していくという仕組みがあるのだ。初めての水中戦闘で浮かれていた筆者は酸素ゲージの存在をすっかり忘れていた。敵は倒せたものの、水面まで浮上する前に体力がつきてしまった。予想以上に酸欠での体力減少速度が速かった。初めての死亡が溺死とは……。

ファイターのスキルの「カウンター」。ダメージを受けた時、すぐに発動すると自分の体力を回復させつつ、敵を攻撃するという高性能な技だ

水中で戦うときは酸素ゲージの残量に注意

　体当たりで挑戦しては失敗を繰り返していたが、クエストのおかげもあり、順調にキャラクターは成長していった。原稿執筆時、筆者のキャラクターはレベル13だが、ここまでほとんどソロプレイで育てた。パーティーを組めなかったというよりも、色々と試すために1人でやっているうちにいつの間にか育っていたというのが本当のところだ。

　本作はもちろんパーティーを組めるようになっているが、ソロプレイヤーでも気楽に遊べるようになっているようだ。一般的にMMORPGでソロプレイヤーの前に立ちはだかる壁となるダンジョンは、本作ではインスタンスダンジョンになっており、入る前に難易度を設定できるようになっているため、難易度を下げれば1人でクリアーすることも可能だ。とはいえ、冒険は1人でできても装備を充実させるのは1人では厳しい。武器・防具はNPCから購入できるが、低レベル装備ばかり。レベルの高い装備を手に入れるにはモンスターを倒して手に入れなければならない。

　だが、なかなか自分の職業で装備できるアイテムを落としてくれるとは限らない。他のプレイヤーと物々交換やアイテム売買をして、効率よく装備を整えたいところだ。特に能力値補正のついた装備アイテムは出現確率が低く、自分の職業のレアアイテムを自力でそろえるのはかなり難しい。ちょうど村の広場でアイテム交換を呼びかけていたプレイヤーを発見したので、お互いのいらないものを交換。おかげで一気に装備が充実。しかも、色々と冒険情報を教えてもらえたり、交流が深まれば友達も増えたりするので、メリットは色々あるのだ。本作ではまだチャンネル会話が未実装ということもあり、チャット会話が少ない傾向。ちなみに、正式サービスでは露店が実装されたのでそこで購入という手もある。

　だが、交流を深めることでたのしさが増したり、装備集めが楽になったり、強いモンスターを倒せたりもする。ぜひ、交流を深めていってほしい。「えー、恥ずかしい」という方は、筆者のキャラクター「kawaraya」まで1対1会話で話しかけてください。アイテム交換、冒険支援、クエスト手伝いなどなど、駆け出し冒険者でできることならなんでもする所存であります！