夏はおウチで勇者のススメ――「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」(1/2 ページ)
懐かしい人も、そうでない人も緊張感溢れる冒険が味わえる「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」を、勇者になって遊んでみました。
勇者もつらいよ
「ドルアーガの塔」と聞けば、一定上の年齢層ならば同タイトルのアーケード版、あるいは移植された家庭用ゲーム機版を懐かしく思い出すはずだ。PC版ドルアーガの塔もそのバックストーリーにはきちんと繋がりがある。混沌の神ドルアーガを打ち倒した英雄ギルとその恋人カイが去ってから、わずか数カ月で混沌の塔が復活。再びモンスターが徘徊するだけでなく、ドルアーガ神まであっさりよみがえってしまった……というのが、新たなドルアーガの塔の世界観。
そんなに簡単に復活されるてしまうと、ギルもカイも、あれだけ苦労してクリアした当時のプレイヤーの苦労もまったく報われないわけだが、それはさておき、不在の英雄ギルに代わりドルアーガ討伐に挑戦する冒険者こそが今回のプレイヤー自身となる「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」。これから夏休みにじっくり取り組みたいMMORPG作品として、どんなゲームなのかを紹介していこう。
まずは自分の分身たるプレイヤーキャラクターの作成から始めよう。キャラクターは男女の性別、髪型や顔タイプ、身長などをカスタマイズできる他、4つのクラスを選んで決定する。クラスは近接系と魔法系に分かれており、近接系ならば攻守共に優れる「ソルジャー」か、回避力があり毒などのデバフも使える「スカウト」。魔法系にはヒールや支援スキルが得意な「ドルイド」、そして攻撃系魔法を使いこなす「メイジ」と、RPGとしてはオーソドックスな4つが用意されている。実際にドルアーガの塔へ登る時には、バランスの良いクラス構成が必要になってくるが、支援クラスのドルイドでも攻撃スキルはちゃんと持っているので、とりあえず序盤のプレイにはどれを選んでも、友達がいなくて一人ぼっちのソロプレイだとしても大きな違いはない。自分のプレイスタイルにあったクラスを選んでおこう。
特化型? バランス型? 自分だけのキャラクターを育成できる
冒険者志願として降り立ったプレイヤーを待ち受けているのは一人でお使い……ではなくさまざまな試練とお仕事である。初心者向けエリア「ラジャフ」には、この世界で生きていくための基礎知識を学びつつお金までくれるという、親切極まりない村人がたくさん住んでいるのだ。とりあえずは頭上に“?”マークが出ているNPCに話しかけよう。このマークは、現在受けられるクエストをもっていますよーと教えてくれている。この?が小さくて意外に見えづらいが、そんな時は画面上にエリアマップを開いてみよう。エリアマップにはNPCの位置が灰色の○で記されている。進行可能なクエストを持っているNPC、終了したクエストを報告するNPCには色がついているので、ラジャフに来るのは初めて! という初心者さんでも簡単に見つけられる。
序盤のお仕事はほとんどが、「〜〜を倒して来い」「〜〜を何個集めて来い」といった、簡単なものばかりだ。対象モンスターはラジャフの町を出ればすぐに見つかるはず。移動や戦闘といった基本操作もドルアーガの塔は非常にシンプルだ。移動はWASDまたはマウス操作で行なえる。戦闘は対象をWクリックまたはターゲットした常態でスキルを発動すれば、自動的に射程範囲まで近寄ってくれる。モンスターを倒すと地面にはどこか懐かしい形の宝箱が落ち、コレをあければ武器や素材といったさまざまなアイテムが手に入る。
モンスターを倒したりクエストを遂行すれば、アイテムやお金と一緒に「戦闘経験値」をもらえる。この経験値がたまればレベルアップ。最大HPやMPはレベルに合わせて自動的に上昇するが、別途獲得できるステータスポイントを腕力、生命力、器用さ、魅力といったステータス値に割り振ることで、自分だけのキャラクターが作れるというわけだ。例えば同じスカウトでも、腕力を鍛え上げて与ダメージを増やすタイプもあれば、器用さを上げる事でクリティカル率を重視するなど、さまざまなタイプに成長させられる。
戦闘時の攻撃や支援スキルは、一度発動させると次に使えるようになるまで数秒〜数十秒のディレイが設定されている上に、中には発動には前提スキルが必要なものもある。、これが本タイトルの戦闘にほどよいテンポと緊張感をもたらしているのだ。タイミングよく強力な攻撃が繰り出せるように、プレイヤーはディレイを計算して、常にスキルが途切れないように使う順番を考えねばならない。また戦闘に夢中になりすぎると、うっかりMP切れを起こしてしまい、肝心なときにスキルが使えないなんてこともある。
一度覚えたスキルは「スキル強化ポイント」を消費して、威力をあげたりディレイを短縮することも可能だ。先述のステータス成長と組み合わせて、自分のキャラクターに一番向いている戦い方、スキル強化を考えるのも楽しいだろう。
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