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夏はおウチで勇者のススメ――「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」(2/2 ページ)

懐かしい人も、そうでない人も緊張感溢れる冒険が味わえる「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」を、勇者になって遊んでみました。

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勇者も塔のなかではヨワヨワに。ドルアーガの塔は結構キビシイ

ドルアーガの塔は、ラジャフの町の外からもすぐに見える。塔というより白樺の木に見えたのは秘密だ。土台部分の基礎設計とか構造計算書なんかも、大いに気になる造りだ

 ドルアーガの塔に挑戦するて言っても、どうせ中級レベル以降なんでしょう……と思っていた筆者だが、“そのとき”は意外に早く訪れる。メインクエストの一環として、塔の中の調査とモンスター討伐というお仕事が待ち構えているからだ。

 他のお使い系クエストをこなしていれば、適正レベルには達しているはずだが、ドルアーガの塔は普通のダンジョンなどと異なる特殊なシステムが採用されている。塔へ向かうクエストを受けるのはレベル5〜6前後なのだが、塔の内部はインスタンスゾーンとなっており、パーティメンバー以外は一緒に入ることはできない。さらに内部ではキャラクターのレベルが幾つであろうとも、1階ではレベル2、2階ではレベル4、3階ではレベル6と自動的にレベルが下げられてしまうのだ。クエストの適正レベルをはるかに上回っているからといって、油断すると塔の中ではえらいめに合わされる。

 おまけに身につけている装備品も、1階ならばレベル2が上限に。それまで装備していた武器や防具がレベル2以上の物だった場合、効果が発揮されなくなってしまうのだ。下手をすれば裸に素手で戦わねばならないわけで……。探索時間にも制限がかけられており、ドルアーガの塔内部での戦闘は、予想外に手ごわい。少しでも苦しいなと思ったら、パーティを組んで挑戦しよう。逆にこのレベル変動のシステムがあるゆえに、上級者でも初心者でもレベルを気にせず一緒に遊べる、というのがドルアーガの塔の大きな特徴であり、長所となっている。

 また内部はだいぶ懐かしい、家庭用ゲーム機時代のダンジョン風になっているのもポイント。一定の条件を満たせば宝箱が出現しレアアイテムがもらえるという、ドルアーガらしさが塔の中では満喫できる。

方眼紙を買ってきて、マッピングしたアノ頃が懐かしく思い出されるドルアーガの塔内部。左上のキャラクラー情報を見ると、レベル2になっているのが分かるだろう
塔内部ではモンスターを倒しても経験値が得られない。中にはノンアクティブのモンスターもいるので、やたらと手を出さないのもコツだ。魔物もレベルは低いがHPが多めでしぶとい
クエスト対象の巨大なグリーンスライムと戦闘中。回復アイテムを多めにもつか、支援系クラスと組むことをオススメしておく。筆者は最初に甘くみすぎて戦闘不能になってしまった

 「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」は、操作方法やインタフェース、レベル制度とクエスト主体で進行する物語など、基本部分は従来のMMORPGとさほど変わらない定番のつくりになっている。しかし、それだけでは単調になりがちな世界を、他にはないドルアーガの塔と厳しいレベル&装備品制限というシステムによって、緊張感溢れる冒険を演出してくれている。塔の中でしか手に入らないレアアイテムや、隠された謎といった部分は、ドルアーガの塔を知っている世代には懐かしいものであり、知らない世代にとっても新しい冒険のスタイルとして十分楽しめるものだ。上級者も初心者も、塔の中では同じラインに立ち、パーティが全滅するかも! というドキドキ感を失わずにプレイできるのは本タイトルの大きな魅力となっている。

 ただただレベルを上げて、高価な装備を持っているプレイヤーだけが強いというMMORPGには飽きた、という人こそ本タイトルをこの夏、ぜひ遊んでみてほしい。


(C)NBGI/イズミプロジェクト
published by GONZO ROSSO K.K.
produced by Q Entertainment Inc.


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