銀河戦士VSエイリアン!「ギャラクシアン」「ギャラガ」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/4 ページ)
連載第76回は「ギャラクシアン」と「ギャラガ」(ナムコ)です。インベーダーブームが去った後のゲーム業界に、革命をもたらしたシューティングゲーム。後のファミコンなどでも使われた“スプライト”を、初めて使ったゲームでもあるのです。
デュアルファイターが強力だった「ギャラガ」
「ギャラクシアン」のヒットから2年後の1981年、ゲームセンターに「ギャラガ」が登場した。基本的なゲームシステムは、前作と同じ固定画面シューティングだが、ゲームをプレイしたときの感覚はまるで違っていた。弾を2連射できるようになったので、「ギャラクシアン」ほど慎重に弾を撃たなくてもよくなったのだ。
「ギャラクシアン」では最初から編隊を組んで出現したエイリアンだが、「ギャラガ」では画面の外から数匹ずつ飛んできて、自機(ファイター)の前で編隊を組んでいく。編隊を組む前に攻撃できるわけだが、エイリアンの方も自機に弾を撃ったり、突っ込んできたりするので注意が必要。ギャラクシアンの旗艦に相当する“ボス・ギャラガ”は、弾を2発当てないと倒せない。
このボス・ギャラガは、トラクタービームという武器を持っている。トラクタービームにファイターが触れると、ボスに捕らえられてしまうのだ。
しかし残機があれば、このボスが飛んできたところを撃って、ファイターを奪回できる。しかも、2機のファイターが合体して“デュアルファイター”に変身。2機の先端から同時に弾を撃てるので、より広範囲の敵を倒せるようになるのだ。
特に、撃った敵の数によってボーナス点を得られる“チャレンジングステージ”では効果絶大で、デュアルファイターの状態だと、格段にパーフェクトが取りやすくなる。
デュアルファイターになれば、弾が敵に当たって早く消えやすいので、より豪快に弾を撃ちまくれる。後年の、ボタンを連打して弾を撃つシューティングゲームに、やや近いプレイ感覚だ。
このようにデュアルファイターは強力なので、序盤からわざとトラクタービームに当たるのが、このゲームのセオリーだった。
……もっとも、敵に捕まったファイターを救出する際、撃った弾がファイターの方に当たると1機損するだけだし、ボスがまだ編隊にいるときに撃ってしまうと、捕虜だったファイターがエイリアンと一緒に襲ってくる。
「ギャラガ」がファミコンに移植されたのは1985年。こちらも「ギャラクシアン」同様、移植度は高い。現在、Wiiのバーチャルコンソールで、このファミコン版が配信されている。
フジテレビ「ゲームセンターCX」では、有野晋哉さんがチャレンジングステージでパーフェクトを取ることに挑戦した。今では考えられないが、初期の「有野の挑戦」には、こういうゲームも登場していたのだ。
自機がトラクタービームを使えた「ギャプラス」
1984年、「ギャプラス」登場。「ギャラクシアン」「ギャラガ」では横方向にしか動けなかった自機が、縦横斜め8方向に動けるようになった。
また、エイリアンの持っているブラスターヘッドを入手すると自機がパワーアップする。パワーアップにはいくつかの種類があるが、特にユニークなのがファランクス。「ギャラガ」でボスが使っていたトラクタービームを、自機が使えるようになったのだ!
敵をどんどん捕まえていくと、デュアルファイターなんて目じゃないくらい広範囲に攻撃ができる。ただし、味方になったエイリアンが、自機と横一列に並ぶので、敵の攻撃を避けにくい。一応、自機と両端のエイリアン以外に当たり判定はないらしいのだが……。
チャレンジングステージも特徴的で、敵を撃つと上に飛んでいき、また落ちてくるので、画面の外に出してしまわないように、できるだけ多くの弾を当てる。エイリアンを多く従えて、攻撃範囲を広げるとやりやすいようだ。
敵に弾を当てるたびに、画面上に少しずつ文字が現れていき、単語が完成すると何らかのボーナスが得られる。最初のチャレンジングステージに出てくる単語は「BONUS」。だがわたしの腕では、「O」の左の縦棒を出すのがやっとだった……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.