銀河戦士VSエイリアン!「ギャラクシアン」「ギャラガ」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(3/4 ページ)
連載第76回は「ギャラクシアン」と「ギャラガ」(ナムコ)です。インベーダーブームが去った後のゲーム業界に、革命をもたらしたシューティングゲーム。後のファミコンなどでも使われた“スプライト”を、初めて使ったゲームでもあるのです。
「ギャプラス」では各ステージのことを“PARSEC”(パーセク)とよぶ。パーセクは天文学で使われる長さの単位で、1パーセクは約3.26光年、キロメートルに直すと約30兆キロ。ということは、自機はパーセク1をクリアした後、次のパーセク2まで、30兆キロも移動したということだろうか? ワープしたということか?
ちなみに、(太陽以外で)地球から最も近い恒星であるケンタウルス座アルファ星が、だいたい地球から1.3パーセクだ。
ところで、ブラスターヘッド以外に、自機にはもう1つのパワーアップがある。裏技でパーセク1から可能だ。
敵が編隊を組むまで待ち、左から2番めを撃つとスペシャルフラッグ出現。その後で敵ボス(クイーン)に当たって自爆すると、自機の形が変わり、弾が3連射できるようになる。スペシャルフラッグを取ると自機が1機増えるので、これも忘れずに回収しておこう。
……とかなんとか、わたしも偉そうに書いてるけれど、実はパーセク5まで進むのがやっとだった。難しいのだ。特に、敵が編隊を組む前にミスしてしまうと、そのパーセクの最初からやり直しになってしまうのがつらい。
「ギャラガ'88」にはエンディングがある……らしい
シリーズはまだまだ続く。1987年には「ギャラガ'88」がお目見えした。
「ギャラガ」をあらゆる面でパワーアップさせたゲームだ。デュアルファイターを敵に捕らえさせてから救出すると、トリプルファイターに変形する。エイリアンの種類も豊富で、合体して巨大化したり、破裂して幼生を落としていったりするものもいる。
隠されたカプセルを2個取った状態で、ギャラクティックダンシング(チャレンジングステージ)を終えると、より難度の高いディメンション(次元)へワープできる。高次元では敵の攻撃も激しくなるが、そのぶん得られるスコアも高い。さらに、全29ラウンドが終了したとき、ディメンションによってエンディングが異なる……らしい。
エンディングが見たくて、PCエンジン版をプレイしてみたけど、わたしの腕ではラウンド10くらいが関の山。敵の攻撃が激しい。
MONDO21の「シューティングゲーム攻略軍団参上!」を毎回見ているが、あの番組に出てくるシューターの皆さんってすごいと思う。わたしもゲーム&ウオッチなどの液晶ゲームやLSIゲームは、そこそこ得意だったんだけど。
1990年、大阪で開催された「国際花と緑の博覧会」のアトラクションとして、「ギャラクシアン3」が登場した(「3」は3乗を意味する上付き文字)。
当時はまだ珍しかったポリゴン映像の3Dシューティングで、最大28人での同時プレイが可能だった。1992年、ワンダーエッグに移設されている。後に小型の筐体も造られ、全国の大きなゲームセンターに設置された。
ゲームセンターがアミューズメントスペースに発展し、さらにアミューズメントスペースがテーマパーク化していった時代を、象徴するアトラクションといえるだろう。
シリーズ各作品が家庭用ゲーム機へ何度も移植される
「ギャラクシアン」と「ギャラガ」は、前述のとおりファミコンなどに移植されているが、ここではそれ以外の、家庭用ゲーム機への移植について触れておこう。
まず、プレイステーションの「ナムコミュージアム」では、「Vol.1」にギャラガ、「Vol.2」にギャプラス、「Vol.3」にギャラクシアンが、それぞれ収録されている。ポスターや関連グッズの写真、さらには攻略法を見ることができ、登場当時の雰囲気をしのばせる。
「ナムコミュージアム」シリーズではこのほか、ゲームボーイアドバンス版、プレイステーション・ポータブル版、ニンテンドーDS版にギャラクシアンとギャラガ、プレイステーション2版にはそれらに加えてギャラガ'88を収録。
また、Wii用ソフト「みんなで遊ぼう!ナムコカーニバル」に、ギャラクシアンとギャプラスが収録されている。ちなみにこのソフトに入っている「ギャラガ リミックス」は完全新作で、襲いかかる敵を撃ち落として、パックマンをゴールまで導くゲーム。
ナムコミュージアム以外では、ゲームボーイやPCなどにギャラクシアンとギャラガ、アーケード「ナムコクラシックコレクション Vol.1」にギャラガ、Xbox LIVE アーケードにもギャラガ(「Galaga Legions」という新作も)。
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