銀河戦士VSエイリアン!「ギャラクシアン」「ギャラガ」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(4/4 ページ)
連載第76回は「ギャラクシアン」と「ギャラガ」(ナムコ)です。インベーダーブームが去った後のゲーム業界に、革命をもたらしたシューティングゲーム。後のファミコンなどでも使われた“スプライト”を、初めて使ったゲームでもあるのです。
PCエンジンとゲームギアにギャラガ'88(ゲームギア版のタイトルは「ギャラガ'91」)、プレイステーションにギャラクシアン3、「Let's!TVプレイCLASSIC」という、テレビにつなぐ小型ゲーム機にギャプラス。携帯電話アプリに、ギャラクシアン、ギャラガ、ギャプラス、ギャラガ'88。
そして、Wiiのバーチャルコンソールで、ファミコン版ギャラガと、PCエンジン版ギャラガ'88、アーケード版のギャプラス、ギャラガ'88が配信されている。
変わったところでは、プレイステーションのローンチタイトル「リッジレーサー」で、データを読み込む間、ギャラクシアンをもとにしたミニゲームをプレイできた。ROMカートリッジに慣れていた当時のプレイヤーに、CD-ROMのロード時間の長さを感じさせないための対策だった。もっとも、後の時代のゲームに比べたら、「リッジレーサー」のロード時間は、かなり短かったのだが。
なお、エイリアンを全部倒すと、リッジレーサーで使える車の種類が増える。とはいっても、データ読み込みが終わったらゲームも終わってしまうので、難しい。
これ以後も「リッジレーサー」シリーズでは、ゲームを起動させたときのロード中、かつてのナムコ作品をモチーフとしたミニゲームを遊べることが恒例になっている(一時期途絶えていたが、プレイステーション・ポータブルの「リッジレーサーズ」から復活した)。
最後はまたネタに走ります。「銀河」といえば……
「文明への挑戦か 宇宙怪獣来襲! たて! 銀河戦士!!」
――というキャッチコピーから察するに、「ギャラクシアン」というタイトルは、ギャラクシー、つまり銀河から取られたもののようだ。
実は「ギャラクシアン」という名前は、敵の宇宙人のものではなくて、迎撃する側を指している。
その証拠に、自機の名前は「ギャラクシップ」。プレイステーション版「ナムコミュージアムVol.3」で、当時のパンフレットを見ることができるが、自機は「我がギャラクシアンのロケット“ギャラクシップ”」と書かれている。敵の名前はエイリアンだった。
ただし「ギャラガ」のパンフレットには、「あのギャラクシアンよりもはるかに凶暴な異星人ギャラガ」とあり、「ギャプラス」のストーリー設定には、「ギャラクシアン、ギャラガと呼ばれていたエイリアンは、……」とある。どうやら“「ギャラクシアン」のエイリアンの名前はギャラクシアン”というのは、公式設定になったようだ。
最後に、ギャラクシアン=銀河戦士にちなんで、銀河にゆかりのある場所へ行ってみよう。
銀河といえば、東京−大阪間を走っていた寝台急行や、北海道の池田−北見間を通る「ふるさと銀河線」があったが、残念ながらどちらも廃止されてしまった。
ほかに銀河といえば、……銀河万丈さん。「機動戦士ガンダム」のギレン・ザビや、PCエンジン版「イースI・II」のダーム(およびナレーション)などでおなじみの声優さんだが、現在ではフジテレビの「FNS地球特捜隊ダイバスター」の博士役が印象深い。
この番組では毎週、銀河万丈さんのサイン入り“番組内で使われた物”がプレゼントされる。たとえ、グラビアアイドルの福田麻衣さんが使った物であっても、福田さんではなくて銀河さんのサインが入る。銀河さんを大フィーチャーした番組なのだ。
そこで今回は、“あらゆる謎を調査・解明するために組織された”地球特捜隊ダイバスターの、その調査・解明の舞台となる、筑波研究学園都市へ行ってみた。
つくば駅の周辺で、「ダイバスター 合法的人体実験センター」とか、「ダイバスター 辻加護調理師専門学校」とか、さまざまな研究機関が入居しているビルを探してみた。
だが、見つからなかった。
失意のうちに、つくばエクスプレスで引き返し、北千住で千代田線に乗り換えて、明治神宮前駅で降りたら、探していたビルはそこにあった。ダイバスターにおける“筑波研究学園都市”は、つくば市ではなくて、なぜか原宿にあったのだ。
……まあ、ぶっちゃけ最初から知ってたんだけど。
書き終わってから気がついたけど、「銀河鉄道の夜」にちなんで、花巻に行った方がまだ無理がなかったのではないかと。あるいは、天王洲銀河劇場だったらもっと楽に行けたのではないかと。
ただ、つくばは宇宙にゆかりがあって、「ギャラクシアン」の雰囲気には合っているから、まあいいか。
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