密室の謎を解き、制限時間内に脱出せよ――。ウワサの「リアル脱出ゲーム」に初参戦!:日々是遊戯
「リアル脱出ゲーム」というのが面白いらしい――。誰かがそう言っていたのを聞いてから、いつか参加してみたいなぁとかねがね思っていたのですが、ついに初参戦!
果たして脱出はできたのか!?
なにやら「リアル脱出ゲーム」なるものが今、ひそかに流行りつつあるのだそうです。
密室に閉じ込められてしまったプレイヤーが、部屋の中でさまざまなヒントやアイテムを見つけながら、隠された謎や暗号を解いていく「脱出ゲーム」。Flashゲームなどでは定番のジャンルなので、誰しも一度くらいは遊んだことがあるのではないでしょうか。
でもそれはあくまでバーチャルな「脱出ゲーム」の話。では「リアル脱出ゲーム」とは一体何なのでしょうか?
まあ、名前でおおよその想像はつくかと思いますが、そのとおりです。デジタルなゲームである「脱出ゲーム」を、現実に部屋を借り切って、リアルなイベントとしてやってしまおう、というのが「リアル脱出ゲーム」。関西方面では以前からちらほら催されていたみたいですが、今年に入って東京にもついに上陸。参加した人たちの「面白かった!」「また参加したい!」といった感想が口コミで広がり、いよいよ人気に火が付きつつあるのだそうです。
で、本題はここから。実は去る9月9日、そんな「リアル脱出ゲーム」に、半分プライベートで参加してきたのでした。
今回挑戦したのは、これまで二度にわたり「廃校脱出シリーズ」を手がけてきたSCRAPが手がける「ダンスホールの謎」というイベント。なぜか渋谷のとあるダンスホールに閉じ込められてしまった参加者たちは、ホール内に散らばった手がかりやアイテムを集めながら、力を合わせてここから脱出する方法を探していくことになります。
ゲームには制限時間があり、1時間以内に脱出方法を見つけることができなければ「脱出失敗」。ちなみに自称常連だという参加者から話を聞いてみると、謎解きの難易度はかなり高く、脱出できないまま終わってしまうことも珍しくないのだそう。うわー、なんだかだんだん緊張してきたぞ。
開始時間になると、最初に主催者からの簡単な挨拶と説明があり、いよいよ「脱出ゲーム」がスタート。床に描かれた謎の文字列や、意味ありげなレコード盤の数々など、いたるところに配置されたヒントの山に軽くクラクラしていると、さっそく部屋中に散らばった参加者たちから、続々と手がかり発見の声があがってきました。ええと、ジグソーパズルのピースに、開かないボックス、バッテリーが抜かれたデジカメ、こっちの紙には鏡文字で「What time is it now?」――? ああもう、手がかりが多すぎて何から手を付けていいのやら。
しかしそうこうしているうちに、さらなる手がかりが続々と集まり、最初はバラバラに見えたパズルのピースがやがて1本の線上につながり合っていきます。こうなるとやっぱり面白い。「もしかして、これはこれと組み合わせるんじゃない?」とか、「デジカメのバッテリー見つけた!」とか、参加者一同大盛り上がり。結局、筆者が参加したグループでは、なんと残り時間を大幅に残して、たったの40分で脱出することに成功したのでした(超重要なヒントをひとつすっ飛ばしたままクリアに辿り着いてしまい、主催者側は悔しがっていましたが、結果オーライ!)。
面白かったのが、全員でDJに投げキッスをしたり、「ヤングマン」を踊ったりと、参加者全員が息をそろえないと進まない仕掛けの存在。さすがに「ヤングマン」はどうかと一瞬思ったりもしましたが、いざ実行! となると誰も恥ずかしがってなどおらず、それどころか自然と手拍子まで沸き起こるという盛り上がりよう。それだけみんな、ゲームに没入していたということでしょう。見事脱出した後は、全員でひとつのことを成し遂げた達成感からか、参加者同士すっかり打ち解けてしまい、互いにTwitterやmixiのアカウントを交換しあっていたのが印象的でした。
参加費はひとりあたり2500円(前売り2000円)と、この手のイベントとしては意外と安め。後から聞いたところ、これは協賛してくれているメーカーのおかげだそうで、今回は富士フイルムより発売中の3Dカメラ「FinePix REAL 3D W1」のプロモーションも兼ねていたのだとか。言われてみれば、途中デジカメを使った仕掛けがいくつかありましたが、なるほどなーと今さら関心。「『リアル脱出ゲーム』自体、まだまだ生まれたばかりのもの。今は参加費を下げることで、より多くの人に体験してもらうことが第一と考えています」(SCRAP代表・加藤隆生氏)
ちなみに今回のイベントは3日間、全5回にわたって行われましたが、別の日に参加していた筆者の知人はどうやら脱出に失敗した模様。後からTwitterで「きいいいいくやしいいいい」とつぶやいていたのを発見してしまい、思わずニヤリとしてしまったのでした。大の大人が本気で笑い、喜び、悔しがって楽しめる「リアル脱出ゲーム」、興味がある方はぜひ、参加してみてはいかがですか?
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