「“モンハンマシン”が欲しいんです」――新人女性編集者 in GENO工房:はじめての自作でも(2/2 ページ)
入社から半年経ったある日、自作PCの購入を決意したある女性編集者が「あそこに行けば何とかなるでしょ?」と、ほとんど考えもなしにアキバを訪れた。
8万円切りを実現!――「あとは組んでおいて」と店を去る
マシンのベースがほぼ確定したところで、ゲームマシンのキーとなるグラフィックスカードの選定に移った。グラフィックスだけはこだわりたいと、予算を無視してハイエンド系GPUに手を出そうとする新人編集者だったが、長谷川氏は「モンスターハンターをプレイするという程度なら、1万円強のカードでも……」と、SapphireのRADEON HD 4770カード「HD4770 512M GDDR5」を提案した。
「1万2000円前後のカードですが、消費電力が低い割にパフォーマンスが十分に高いと評判です。バリバリのハイエンドカードは、フルHD液晶で3Dシューティングゲームをフルスペックで楽しむなどのこだわり派でなければ、なくてはだめというものではありません」という。
残りのパーツは予算を考慮してコストパフォーマンス重視で選択。長谷川氏により、光学ドライブはLG電子製のDVDスーパーマルチドライブ(4000円相当)、HDDは500Gバイトのウェスタンデジタル「WD5000AAKS」(5000円相当)、電源ユニットはAQTISの定格600ワットモデル「Turbo GX Power AP-600GTX」(4000円相当)がチョイスされていった。
パーツ一式がそろったところで価格を計算すると8万円を切る価格におさまった。予算10万円を大幅に下回る結果に大喜びする新人編集者。「あとからOSを買い足しても余裕で足りますね。とりあえず、パッケージ版のWindows Vistaがあるので、それをインストールしてWindows 7に備えます」と計画を練る。しかし、購入したパーツを持ち帰って自分で組む手間を頭に入れていなかったらしく、買い物を済ませたあと、誰かに助けを求めるような不審な挙動で店内をウロウロしはじめた。筆者は関わり合いにならないように遠くの景色を眺めていたが、長谷川氏が状況を察知して「当店では、BTO標準構成なら無料で、それ以外の構成なら3000円で組み立てサービスを実施しています。よかったらいかがですか?」と救いの手を差し伸べてくれた。
3営業日後にオール5.9マシンが届いた!
結局、パーツを組み立てて内部構造を理解しながらカスタムを楽しむという自作PCの醍醐味(だいごみ)はスルーすることになったが、ゼロから自分で納得のいく仕様のPCを作る面白さは伝えられたかと思う。購入から3営業日後、新人編集者のもとに組み上がったマシンが届いたとの知らせを受けた。ちなみに今回組み上げたマシンの構成をまとめると、以下のようになる。
ITmedia女性新人編集者モデル | |
---|---|
CPU: | Core i5-750 2.67GHz |
マザーボード: | GIGABYTE GA-P55-UD3R(Intel P55 Express搭載) |
メモリ: | DDR3 PC3-12800 1600MHz 4Gバイト(2Gバイト×2) |
ビデオカード: | Radeon HD4770 512MB |
HDD: | Serial ATA 500Gバイト |
光学ドライブ: | DVDスーパーマルチドライブ |
PCケース: | Super Flower SF-1000/NPS TYPE-R |
電源ユニット: | 定格600ワット ATX |
実はこのモデル、ITmedia 仕様のGENOオリジナルBTOモデルとしてGENOが販売を開始している。新人編集者さんも早速32ビット版のWindows Vista Ultimateをインストールし、あらかじめ筆者が指定しておいた各種ベンチマークを実施したという。結果、Windows エクスペリエンスインデックスのスコアはオール5.9で、モンスターハンター フロンティア オンラインも1280×1024ドットで8398のスコアを叩き出した。彼女のメールには「10万円以下でこれだけのパソコンになるとは思いませんでした。仕事メインでゲームはそこそこやれればいいと考えていましたが、ちょっとモンハンの世界に没頭しそうです」と書かれていた。いや、仕事しろよ。
なお、今回協力してもらったGENO工房は、9月19日(土)から27日(日)まで、キャンペーンセール「G-BTOセールスウィーク」を開催する。期間中は300台以上のBTOマシンが特価で販売されるほか、某社の21.5型ワイドディスプレイやOCZ製の60GバイトSSD、コルセア製電源、アンテック製PCケースなども値引きして販売するようだ(一人につき2台までの限定販売)。週末から始まる連休を機会に彼女や友人を引き連れて、ちょっと落ち着いた店内で自作PCの世界に触れてみるのもいいかもしれない。
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