「守り」から「攻め」へと転じたPS陣営――SCEJカンファレンス詳報:TGS2009(2/3 ページ)
値下げ、同梱版、新タイトル……。新発表が目白押しとなったSCEJカンファレンスの内容を詳しくお届けする。
モーションコントローラは2010年春発売予定
PS3関連では「ファイナルファンタジーXIII」の本体同梱版と、E3で初公開されたモーションコントローラ関連の発表に注目が集まった。
まず「ファイナルファンタジーXIII」本体同梱版の発表では、ゲストとしてスクウェア・エニックスの北瀬佳範氏が登壇。正式名称が「『プレイステーション3』FINAL FANTASY XIII LIGHTNING EDITION」となること、価格が4万1600円(税込)となることなどが正式に発表された。
ちなみにこちらの本体は、セラミック・ホワイトの新型PS3をベースにライトニングのイラストをあしった特別版で、さらにHDD容量も250GBにアップしているのが特徴。今のところ、白ベースの新型PS3はこれだけで、「FFXIII」と同時に本体購入を考えている人にとっては有力な選択肢となりそうだ。
また北瀬氏は最後に、本日の発表会終了後より、ゲームアーカイブスにて「ファイナルファンタジーVIII」を1500円(税込)にて配信開始することを発表。ゲームアーカイブスでは「ファイナルファンタジーVII」に続きシリーズ2作目の配信となる本作だが、このタイミングで発表・配信開始というのはなかなかニクい演出だ。
またモーションコントローラのデモンストレーションでは、カプコンの竹内潤氏、SCEJのワールドワイドスタジオ プレジデントの吉田修平氏が登壇し、それぞれ「バイオハザード5」、「リトルビッグプラネット」を使って、実際にモーションコントローラでゲームをプレイする様子を実演。今年のE3で正式発表されたモーションコントローラだが、実際にこれを使って遊ぶ様子が公開されたのは今回がはじめてとなる。
「バイオハザード5」、「リトルビッグプラネット」ともに、ソフトは今回のデモンストレーションのために制作された特別版を使用。まず「バイオハザード5」では画面内に照準をあらわすポインタが新たに表示されており、これを動かしてより直感的な射撃を行うことが可能となっていた。操作方法としては、左手でデュアルショックを持ち、右手でモーションコントローラを操作するというスタイルで、はたから見ているかぎりではWiiリモコン+ヌンチャクに近い印象。しかしポインタ操作の精度・反応はかなり良さそうで、FPSなどの操作にはかなり適しているように感じられた。
一方、「リトルビッグプラネット」では一人がデュアルショックでリビッツを操作し、もう一人がモーションコントローラでポインタを操作するというスタイルでプレイ。ステージ内には、モーションコントローラでつまんだりひっぱったりできるオブジェクトが多数存在しており、一人が仕掛けを操作し、もう一人がこれを突破していくという、今までとは少し変わった協力プレイを実演して見せてくれた。
ショーン氏によれば、モーションコントローラ発売後にあたっては、既存タイトルの一部をアップデートし、モーションコントローラでの操作に対応させることを考えているという。モーションコントローラ専用タイトルの発売を待たなくても、アップデートにより既存タイトルでもモーションコントローラを使って楽しめるようになる――というのは面白いアイデアだ。そのほかの専用タイトル群についても、「近い将来、お見せできると思います」(ショーン氏)とのことだった。
なお今回竹内氏がデモンストレーションを行った、「バイオハザード5」の特別版については、モーションコントローラと同じく、2010年春に「バイオハザード5 オルタナティブエディション」として発売を予定しているとのこと。
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