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すべてのファンが拍手を贈る――「サガ」シリーズ生誕20周年記念のファンイベントリポート(1/2 ページ)

スクウェア・エニックスは、「サガ」シリーズ生誕20周年を記念して、プレミアムファンイベントを新宿アイランドホールで開催した。

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会場には200人ものファンが集結

 11月1日に行われた「サガ」シリーズプレミアムファンイベント。キャンペーン当選者である200人のファンを招待したイベントの内容をお届けしよう。

会場ではなつかしい「サガ」シリーズのイラストの展示や、グッズの販売なども行われていた

時田貴司氏(左)と三浦宏之氏(右)

 イベントが始まり、懐かしいBGMと共に登場したのは、シリーズ1作目「魔界塔士 Sa・Ga」でグラフィックを担当した時田貴司氏と、最新作「サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY」のプロデューサー・三浦宏之氏。

 三浦氏は、今回の移植作を作ることになった経緯を「ワンダースワンで発売された『魔界塔士 Sa・Ga』の移植作を作っている段階で話自体はあった。なかなか作る機会がなく、いつかやりたいと思っていた」と語った。

「サガ」シリーズの黎明期

左から時田貴司氏、河津秋敏氏、田中弘道氏

 次に「サガ」シリーズの黎明期を支えたふたりとして、「サガ」シリーズ統括プロデューサー・河津秋敏氏と、「Sa・Ga2 秘宝伝説」企画担当・田中弘道氏が登場した。河津氏は「サガ」シリーズ誕生のきっかけを「任天堂が新しいハードを出すから、君らで何かを作れ。と、言われて作り始めたのがきっかけですね」と明かす。その後、当時いた開発スタッフは9人と少数精鋭だったことや、「ファイナルファンタジー」よりさきに、旧スクウェア初のミリオンヒットを出した秘話などが語られ、会場は大いに盛り上がった。

 時田氏は当時を懐かしみ、会社に何日も泊まって作業をした話や、作曲家の植松伸夫を囲み、夜中に酒盛りをした逸話など、昔話を明かした。

 田中氏と河津氏は「当時はハードの制約があり、作りたいものをどう削っていくかという考えが主流だった」、「ゲームボーイは白黒だったので、ファミコンでできた自由がなく、表現の工夫が必要だった」と当時を振り返り、続けて時田氏は「グラフィックを担当していた身からすると、色で悩む必要がなく楽だった(笑)」と告白。また、「いまでは初めて買ったゲームがサガだったという新入社員たちと仕事をする機会もあり、いままでやってきたことが結果になっていることをうれしく感じた」と、20年の歴史を考え深く語った。

クイズが出題されると、会場にいるユーザーのほとんどが挙手をするほど。いかに「サガ」シリーズが愛されいるかがうかがい知れる

 続けて会場に来ていたユーザーに向けて、「サガ」シリーズに関するクイズが出題された。そのクイズとは“記念すべきシリーズ第一作目「魔界塔士 Sa・Ga」の発売日は、西暦何年何月何日か?”と“「Sa・Ga2 秘宝伝説」の最終ダンジョンで稀に遭遇できるモンスターは……はにわですが、そのはにわが落とす最強の武器の名前は?”というもの。挙手をしたユーザーはズバリ的中させ、出演者全員のサインが入った色紙をもらい、会場は拍手に包まれた。

「サガ」シリーズの成長期

小林智美氏(左)と渋谷員子氏(右)

 ハードがスーパーファミコンへと代わり、「サガ」シリーズの成長期を語るコーナーでは、「サガ」シリーズのイラストレーター・小林智美氏、グラフィックデザイナーの渋谷員子氏が登場した。小林氏の「当時は、ゲームをほとんどしたことがなく、どうやって作業を行えばいいか迷っていた。ファックスでキャラクターの名前とプロフィールが送られてくることもあれば、キャラクターの名前しかないこともあった」という、当時の苦労話に対し、河津氏は「こちらで細かく指示するのではなく、絵師さんに好きに描いてもらうことで、こちらの想像以上のものを作ってほしかった」と語った。小林氏が描いたキャラクターを、ドットのキャラクターに変えていた渋谷氏は「智美さんの世界観を活かすために、色を残すことを意識した」と語り、それに対し小林氏は喜びのコメントをした。

 続けてさきほどと同じく、会場に来ていたユーザーに対しクイズが出題された。問題は“シルエットのキャラクターをフルネームで答える”と“ドットで描かれたキャラクターの名前を答える”というもの。この問題もさきほどと同じく、挙手したユーザーは見事に正解し、サイン色紙を受け取った。


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