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進化を続けてきた3D対戦格闘ゲーム、「鉄拳6」がマルチプラットフォームで登場「鉄拳6」レビュー(2/3 ページ)

プレイステーションとともに歩み続けてきた、といっても過言ではない人気シリーズの最新作が今回はプレイステーション 3とXbox 360で同時発売となった。全世界を巻き込んだ親子ゲンカの決着やいかに!?

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取っつきやすさは随一の鉄拳シリーズのシステムを改めて紹介

 鉄拳のゲームルールは至って簡単で、相手の体力ゲージをゼロにするか、制限時間終了後に相手よりも体力が多ければ勝ちとなる。8方向キーでの移動・防御と、四肢(右手・右足・左手・左足)に対応した4ボタンの攻撃で基本操作を行う。方向キーを前後いずれかに2回入れることで、ステップインとアウトが可能だ。このほかに、キャラクター固有の構えや、特殊ステップなどが用意されており、それらを使いこなして移動を行っていく。

 各キャラクターの固有技は方向キーとボタンの組み合わせで出すことができる。それらをガードする方法として、相手の上・中段攻撃を防御する立ちガード、相手の下段攻撃を防御し、上段攻撃、上段投げをかわすしゃがみガードの2つが用意されている。また、特定の技にはジャンプステータスが設定されており、相手の下段攻撃をスカしながら攻撃できるものもある。固有技は、1キャラクターにつきだいたい80〜100ほどあるため、覚えるのがやや大変かもしれないが、家庭用で実装されたプラクティスモードでサンプルコンボを見ながら練習すれば、そのキャラクターを操作するのに必要な最低限の技はマスターできるようになるはずだ。

 このほかに鉄拳の独特なシステムとして、相手を空中に浮かせてから攻撃を続ける空中コンボがある。鉄拳6からは、空中にいる敵に特定の技をヒットさせることで、相手を地面にたたきつけ、バウンド状態に追い込み、さらに追撃を加えることが可能になっている。このほか、鉄拳4から導入された地形要素は、さらにブラッシュアップされ、床や壁の破壊による戦闘フィールドの遷移や、壁を利用したコンボなど、より戦術的な立ち回りが要求される。また、アーケードの鉄拳6から導入された体力が少なくなると攻撃力が一気にアップする「レイジシステム」によって、不利な状態からの大逆転も狙えるようになった。

 3D対戦格闘ゲームの特徴として、基本的な操作を覚えておけば、どのキャラクターを使用してもある程度の立ち回りは可能になる。シリーズ初心者の人ならば、まずは自分の好みのキャラクターを見つけて、一通りいろいろな技を出して遊んでみるといいだろう。

基本は方向キーとボタンの組み合わせで技を出しながら戦うオーソドックスな対戦格闘ゲーム
相手を地面にたたきつけることで、さらにコンボをつなげていくことができる
壁際に相手を追い込んでから攻撃をヒットさせると相手の態勢が崩れ、コンボを狙うことも可能

特定の技をヒットさせるとカメラのアングルが一瞬にして変わっていく
体力が少なくなると、体にオーラをまとい、レイジ状態へ突入する
空中に浮かせた相手に連続技をたたき込む空中コンボをいかに決めるかが勝敗の鍵となる

家庭用で新たに追加されたオリジナルモード「シナリオキャンペーン」でカスタマイズアイテム集め

 アーケードから家庭用への移植版となる本作では、新たにシナリオキャンペーンモードが搭載された。これは鉄拳3から家庭用に搭載されていた「鉄拳FORCE」モード(鉄拳5では「DEVIL WITHIN」モード)を進化させたもので、通常のゲームモードと異なり、プレイヤーは複数の敵を相手にしながらステージを進めていくアクションゲームとなっている。このモードでは、新キャラクターのラースと、そのアシストを行うアリサの視点からゲームが進んでいくが、ステージをクリアしていくと開放されるプレイヤーキャラクターを使用してモードを進めていくことも可能だ。

 敵をロックオンした際には、1vs1、つまり通常の鉄拳と同じ操作になるが、それ以外の状態では、方向キーで自由にキャラクターを動かすことができる。敵のロックオンはボタンで任意に切り替えることができ、後ろに回り込まれた際にはこのロックオンを使いながら戦っていく。

各エリアに存在するボスキャラクターを倒すと該当キャラクターをシナリオ中で使用できるようになっていく
各エリアスタート前には、プレイヤーキャラクターとアリサの掛け合いが挿入される

 このモードの特徴は、現れる敵を倒すと時折現れる宝箱の中に、キャラクターのカスタマイズアイテムが入っていること。カスタマイズアイテムには、「体力の自動回復」や「攻撃力アップ」、「防御力アップ」といったステータスが設定されており、それらを装備しながらゲームを進めていくことになる。この装備アイテムは、通常のプレイ時にも使用可能なので、アイテム集めのためにシナリオキャンペーンモードをプレイするのもアリだろう。

 ゲームを進めると現れるアリーナでは、解放したキャラクターのストーリーモードをプレイでき、これをクリアすると鉄拳の家庭用シリーズでおなじみの各キャラクターのエンディングムービーを見ることができる。全40キャラクターもいるので、それらを全部見ることは難しい、という人のために、プレイ回数に応じてエンディングが解放されるという仕組みも実装されている。

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