アリーマー驚異の向上過程「レッドアリーマー 魔界村外伝」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/4 ページ)
連載第81回は「レッドアリーマー 魔界村外伝」(カプコン)。「魔界村」でプレイヤーを苦しめた、あのレッドアリーマーが主人公のアクションゲーム。レッドアリーマーはなぜ強いのか? その理由がこのゲームで明かされます!
レッドアリーマーも昔は弱かった
空中や壁面に留まって敵を狙い撃てるし、高い所から落ちても空中で静止すれば安全に着地できる。垂直な壁をジャンプでどんどん登っていくことも可能。これなら楽勝!……と思ったが、さすがに「魔界村」シリーズ、そんな簡単なゲームであろうはずがない。
足場の少ない所で突っ込んでくるステージ1「地獄門」のボスも厄介だし、さらに難関なのがステージ2「ビックタワーモンスター」の中盤以降。動く柱を飛び移って進むのだが、周りのトゲに当たるとダメージを食らうし、敵の配置も嫌らしい。
レッドアリーマーは、まだほとんどレベルアップしていないので、ジャンプの高さも低いし、ホバリングの滞空時間も短い。なかなか思いどおりに動かせないのだ。しかも2発食らうと“闇の力”(残機)を1つ失い、ステージの中間地点まで戻される。“闇の力”が尽きれば町からやり直しだ。
このゲームにはRPGモードがあるので、フィールドで敵を倒して“魂”を集めれば、“闇の力”を増やせるはず。だがフィールドに出現する敵も強く、戦えば戦うほど“闇の力”を、増やすどころか減らしてしまう。
厳しい状況だが、それでもステージ2に何度もトライしていれば、だんだんコツを覚えて、ボスまでたどり着けるようになってくる。このあたりのゲームバランスは絶妙。
ステージ2をクリアすると、攻撃魔法「バスター」と、「嘆きのよろい」「堕天使の翼」が手に入り、攻撃力と体力、ホバリングできる時間がそれぞれアップする。さらに、体力を回復できる「悪魔のエキス」も入手。使ってもなくならないが、一度使うとステージをクリアするか、“闇の力”を1つ失うまで使えない。
ステージ2からステージ3へ向かうまでに、これだけ多くのアイテムが手に入り、レッドアリーマーはパワーアップする。これでフィールドの敵にビクビクすることもなくなるし、ステージ3「キングパレス」も、ステージ2に比べたらかなり楽にクリアできる。
トゲとの戦い
このあと訪れた町で、魔物に絡まれて戦いになるが、勝つとその魔物は「あざむきのよろい」をくれた上、レッドアリーマーを兄貴と慕うようになる。
その前にダークロードにも能力を上げてもらっているのだが、それでもステージ4「さまよいの砂漠」の、トゲだらけの壁と、ビオラスという堅い敵には苦労する。ただしこのステージでは“魂”もかなり手に入るので、ゲームオーバーになったとしても、“闇の力”をかなり持った状態で再挑戦できる。
ここを抜けるとさらに能力が上がるとともに、攻撃魔法「クロー」を覚える。攻撃力が上がるのはもちろん、トゲに当たると一定時間そこにくっついて、レッドアリーマーが足を掛けられるようになるのだ。これで、トゲだらけの壁でも登っていける。
しかしステージ5、魔王ルシフェルの城は、このゲーム最大の難関だ。前半、壁からドリルが4本連続で飛び出す個所があるのだが、通路が狭いのでドリルに当たらずに通り抜けることは不可能に近い。しかも当たると体力の半分を持っていかれてしまう。悪魔のエキスで1回だけ体力が回復できるとはいえ、これはキツい。
ステージ中盤まで進んでしまえば、もうこの危険地帯には戻されないのだが、当然ゲームオーバーになればステージ最初からやり直し。だから“闇の力”を増やしてからステージに入りたい。
でも、このあたりでは“闇の力”を増やすのも困難を極める。というのも“魂”が極端なインフレを起こしていて、ゲーム序盤では“魂”8個で“闇の力”と交換できたのだが、ここでは“闇の力”を1つ増やすのに、“魂”が32個も必要なのだ。
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