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「torne」はテレビの未来を変える黒船か? 「torne」体験会で見たこと、感じたことtorne(トルネ)体験会(1/5 ページ)

プレイステーション 3に接続することで、地上デジタル放送の視聴や録画が可能となる、PS3専用地上デジタルレコーダーキット「torne」。その体験会が、SCEJにて開催された。そこで初めて分かったことがある。

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「torne」は単なる「地上デジタルレコーダーキット」ではない?

 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(SCEJ)は1月21日、同社より2010年3月発売予定のプレイステーション 3専用周辺機器「torne(トルネ)」のメディア向け体験会を開催した。

 すでにご存知の方も多いとは思うが、「torne」についてあらためて説明しておこう。「torne」は一言で言えば、PS3に接続して使用する「地上デジタルレコーダーキット」。チューナーユニットと専用のアプリケーションがセットになっており、これを購入することで、PS3上から地上デジタル放送の視聴や録画が可能になるというものだ。

 おおまかな機能については発表時のニュース記事に書かれているとおりとなるが、実際に試遊可能な「torne」の実機が公開されたのは今回がはじめて。ここでは体験会で明らかとなった「torne」の詳細な機能、また実際に触ってみて筆者が感じたことなどを書いていこうと思う。

 余談だが、筆者は当初「torne」が発表された際、正直あまり魅力的な製品だとは思っていなかった。確かにPS3で地デジの視聴や録画ができれば便利だとは思うが、別にテレビやレコーダーでできることを、あえてPS3でやる意味はないと思ったからだ(どうせPS3でやるなら、テレビやレコーダーに“並ぶ”のではなく、“追い越す”くらいのものが欲しかった)。

 しかし実際に動いている「torne」を見て、また開発陣からお話をうかがってみて、その印象はガラリと変わった。思わず会場からTwitterで「トルネヤバイ、マジヤバイ。欲しい」と書き込んでしまったほど「torne」の体験は鮮烈で、新たな可能性を感じさせてくれるものだった。このあたりについては、記事の最後でまた触れていきたいと思う。

左から、JAPANスタジオ 制作部 ゲームデザイナーの西沢学氏、ソフトウェアプラットフォーム開発部 開発リーダーの石塚健作氏、商品企画部の渋谷清人氏

どんな環境にもマッチする「無難」なデザイン

「torne」を手に持って説明する西沢氏

 まずはハード面から見ていくことにしよう。といっても、スペックなどについてはすでに発表されている通りなので、ここでは主に大きさや質感といった「見た目」部分の感想程度にとどめておくこととしたい。

 まず大きさについてだが、写真を見ていただければ分かるとおり、PS3本体に比べて「torne」自体はかなり小さい。端子類は、背面にアンテナ入力・テレビ出力用の端子がひとつずつ、前面にPS3本体と接続するためのミニUSBコネクタがあるのみで、全体的には非常にシンプルかつコンパクトにまとまった印象。強いて言えば、PS3の前面にUSBケーブルがだらんと垂れてしまうのが少々ネックだが、トータルで見ればおおむねどんな環境にもスマートに設置できる、無難なデザインだと感じた。

 ちなみに表面は新型PS3と同様のマット仕上げ。パッケージにはチューナー本体と専用ソフト、B-CASカードのほか、USBケーブルと同軸ケーブルがそれぞれ1本ずつ付属する形となる。

本体やコントローラーと比べると、かなり小さいことが分かる
PS3本体とは付属のUSBケーブルで接続する

背面には、アンテナ入力およびテレビ出力用の端子がそれぞれ存在
ひっくり返すと、B-CASカードを挿入するためのスロットが目に入る

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