「torne」はテレビの未来を変える黒船か? 「torne」体験会で見たこと、感じたこと:torne(トルネ)体験会(4/5 ページ)
プレイステーション 3に接続することで、地上デジタル放送の視聴や録画が可能となる、PS3専用地上デジタルレコーダーキット「torne」。その体験会が、SCEJにて開催された。そこで初めて分かったことがある。
予約確認
これも読んで字のごとく、予約した番組を一覧表示できる機能。予約時間が重なっている場合にはここでお知らせしてくれるので、まめにチェックしてみるといいかもしれない。
なお「torne」では、設定された録画予約の時間になると、自動的にスタンバイ状態から復帰して録画をスタートしてくれる仕組みとなっている。常に電源を入れておく必要がないのは嬉しいところだろう。
また設定画面で「同時録画機能」を有効にしておいた場合、ゲームで遊んでいる場合でも、自動的にバックグラウンドで予約録画を開始してくれる。ゲームと録画とを同時に行うとなるとかなり負荷がかかりそうだが、開発者によれば「メモリ、CPUともになるべく使わず、少ないリソースで録画できるよう配慮した」のだそう。
Developed by Insomniac Games. (C)2009 Sony Computer Entertainment America Inc.
チャート
これまでに自分が見た番組の情報を集計し、表示してくれる機能。自分が好きなテレビ局がどこか、好きなジャンルはどれかなどを一目で確認することができる。
意味があるといえばあるし、ないと言えばない気もするが、ゲーム機らしいお遊び要素のひとつといったところだろうか。公式サイトにも書かれているとおり「torne」はPS3のトロフィー機能にも対応しているとのことなので、例えば特定のジャンルをよく見る、視聴時間が○○時間を突破する――など、ここで一定の条件を満たすことで獲得できるトロフィーもあるのかもしれない。
設定
自分が住んでいる地域や、細かなチャンネルの設定、ゲーム中の同時録画機能を使用するかどうかなどを設定することができる。ここに関しては、詳しい説明は必要ないだろう。
PSPとの連携
PS3とPSPを無線LANで接続している場合、「リモートプレイ」機能により、離れた部屋からでもテレビ番組や、録画したビデオの視聴を行うことが可能となる。リモートプレイ時でも特に機能制限などがあるわけではなく、基本的に「torne」の全機能をそのまま利用することが可能。さすがにUIのヌルヌル感は失われるが、家のどこでもテレビが見られるのはうれしいところだろう。
また「ビデオ」の項目でも触れたが、「torne」で録画した番組をPSP用の動画形式に変換し、書き出すことも可能。この際のビットレートは、1Mbpsか512kbpsの2種類から選択することができ、エンコード時間は、元となる映像のおよそ3分の1〜半分程度とのこと(30分の映像ならだいたい10〜15分程度)。体験会では実際に出力された映像を見せてもらうこともできたが、PSPの解像度に合わせて最適化されているだけあって、画質はかなり良好。家で録画しておいた番組を、PSPで通勤途中に視聴する――といったこともできそうだ。
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