CSアタック決めまくりで肉食系男子に変身?――「God of War 3 Global Media Day」リポート(2/2 ページ)
Sony Computer Entertainment Americaは現地時間の2月24日、北米ロサンゼルスでPS3アクションアドベンチャー「GOD OF WAR III」の完成披露会「Global Media Day」を開催。完成版がお披露目となった。
こうして、筆者は数時間に渡り「God of War 3」をひたすらプレイしまくったのだが、そこで改めて感じたのは、本作の魅力の一番は、アクションゲームの爽快感を思う存分堪能できる点にあるのだろう、ということだった。「God of War」シリーズは、ギリシャ神話をモチーフに作られた統一された世界観が通底にあり、それが映画的な演出とあいまってゲームとしての魅力を大いに高めている。ただ、そうしたギリシャ神話の話を抜きにしても、ほとんど人間に近い(とはいえかなりマッチョではあるが)体格を持つクレイトスが、わずかなばかりの武器と覚えた魔法を武器に、バカでかい相手をひたすらバッサバッサと切り倒していく姿がとにかく痛快なのだ。
ボスキャラは前作の「〜2」以上に大型化しており、クレイトスがその分小さく見えてしまうのだが、クレイトスが切り倒すときの技は半端ではなく、ある程度弱らせたボスキャラクターにパッド操作数回でコンボの大技「CS(Context Sensitive)アタック」を決めると、想像もつかないような派手さで相手が倒れていく。
例えば、ケンタウルスにCSアタックを決めると、腹部を切り裂き内蔵が露出し、引きずった内蔵ごと壁に投げつけるとペシャンと潰れてしまう……といった具合に。文字で読むと「何とも残忍でグロテスクな」と思われるかもしれないが、演出がグロ一歩手前のバランスでとどまっているため気にならない。というか、「God of War」の世界に引き込まれるうちに感性が「肉食化」され気にならなくなってしまうのかもしれない。筆者もプレイ直後は「ケンタウルスの腹から出た血しぶき、あれはすごいねぇ!」などとBLTサンドをパク付きつつ興奮気味に語る不謹慎な輩に成り下がってしまっていたのだから……まさに身も心も肉食系にさせられてしまう、God of War 3はそんなゲームだといえる。
最後にStig Asmussen監督に日本のゲーマーへのメッセージを頂いたので紹介したい。
「私も、過去に“キャッスルヴェニア”“デビル・メイ・クライ”など多くの日本のゲームを楽しんできましたし、そこから大きく影響を受けてきました。日本の皆さんにも、今回『God of War 3』を楽しんで頂きたいし、そうした経験をしていただきたいと思います」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- くねくねハニィの「最近どうよ?」(その25):遅ればせながらくねくねハニィの「E3に行って参りました!」
暑い、暑すぎです。この暑さで溶けてしまいそうなくねくねハニィがお送りする「E3に行って参りました!」です。ちょっと時間が経ってしまって申し訳ないっすが、総評で「しょぼかった〜」と言われる7月中旬に行われたE3を、くねくねハニィ的にまとめてみたのでご一読をよろしこ。長いよ。 - E3を総括――存在意義を問う:「E3 2008」これだけ読めば大丈夫?(前編)
現地時間の7月15日〜17日の期間、北米ロサンゼルスで「E3 Media and Business Summit」が催され、それに先だちプラットホームホルダー各社がカンファレンスを行った。形を変えたE3の存在意義を問いながら、今後のゲーム市場動向を推測する。 - Sony E3 2008 press conference:SCEA、PS3の80Gバイトモデル投入――ソフトラインアップで勝負!?
SCEAは7月15日(現地時間)、ロサンゼルスでプレスカンファレンスを開催し、PS3の80Gバイトモデルを発売することや、今後のソフトラインアップを発表した。 - 大人がたしなむゲーム講座