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“LED REGZA”の進化を探る Z1シリーズ詳報(3/4 ページ)

東芝は、LEDバックライトを搭載した液晶テレビ“LED REGZA”を発表した。中でも注目の上位モデル“Z1シリーズ”を中心に、同社担当者のコメントを交えて詳しく紹介していこう。

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「マジックチャプター」で再生も手軽に

 録画に関する機能も多くの改善点がある。まず電子番組表は、「レグザ番組表・ファイン2」に進化。前述の起動時間の短縮にくわえ、番組ジャンルの色分け表示の増加(3種類から5種類へ)、文字が大きい4時間表示の追加、録画予約した番組については枠の左側に赤いバーを表示するなど、分かりやすさ重視の変更が加えられている。また、録画予約数の上限が従来の1週間32番組から64番組に倍増した点も大きい。

photophoto 「レグザ番組表・ファイン2」で新しく採用された4時間表示(左)。外付けのUSB HDDはハブを用いて4台まで接続可能

 録画番組のリストは、1ページあたりの表示番組数を8から10に拡大して一覧性を増した。サムネイルは逆に小さくなっているが、そのぶん1行あたりの文字数を増やしている。これは、番組名が長いシリーズものの場合でも、最後の「第×回」という部分まで表示するための措置。もちろんすべての番組名が入りきる保証はないが、シリーズものを多く録画する人には重要なアップデートといえる。

 このほかにも、リスト上部のタブに「未視聴」が追加されたり、ユーザーが任意で番組を整理できるフォルダ機能「マイカテゴリ」機能の実装などがある。マイカテゴリ機能を使えば、1台のテレビを家族で共有している場合でも、個別に録画番組を整理できて便利だ。

photophoto 録画リスト。サムネイルを小さくしてタイトル名の一覧性を向上。上部には「未視聴」タブが追加された

 ここまでは新製品共通の仕様だが、Z1シリーズだけの特典として、東芝製レコーダー“VARDIA”シリーズ(のRD型番)で定評のある「マジックチャプター」が挙げられる。マジックチャプターは、録画タイトルの本編/CMの境目はもちろん、シーン検出によって映像の変わり目にもチャプターを打つというもの。これを利用した「おまかせ再生」では、バラエティー番組でありがちな、CM前後の重複した部分まで自動的に飛ばしてくれる。

photophoto チャプター編集とチャプター一覧の画面

 このほかのZ1シリーズだけの機能としては、録画番組の任意の場所にチャプターが打てるチャプター編集機能、USB機器などを接続したときに動画や写真へのアクセスを簡単にする「オートスタートメニュー」、SDメモリーカードに記録したAVC動画の再生、進化した2画面機能「ダブルウィンドウ2」などがある。ダブルウィンドウ2では、異なる放送波のデジタル放送を2番組同時に視聴したり、放送波とWebブラウザ画面を組み合わせることが可能になったほか、画面の拡大・縮小機能も追加されている。

テレビからPCを起動、ネットワーク機能が充実

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DLNAのサーバ選択画面

 Zシリーズといえば、早くからNASへの録画機能を実装するなど、ネットワーク機能の充実が大きな特長だ。今回のZ1シリーズも例外ではなく、DLNAを中心にいくつもの機能追加を行っている。例えば、Windows 7搭載PCから「Play to」メニューでREGZAにコンテンツの再生指示を出したり、ネットワーク越しにPCを起動する「Wake on LAN」が可能になった(PC側が対応している必要がある)。

 「DLNA標準対応のWindows 7とREGZAを組み合わせれば、PCで録画したデジタル放送の番組を離れた部屋にあるREGZAから視聴できる。事前にPCを登録しておけば、機器選択画面から起動の指示を出すことも可能で、PCの電源がオフのときでもいちいち部屋を移動する必要がない」。

 もう1つの大きな機能追加は、今回の夏モデルすべてがDLNAとDTCP-IPを利用したネットワークダビング機能「レグザリンクダビング」に対応したことだ。現在、同社製レコーダーの対応機種は「RD-X9」などDVDドライブ搭載機に限られているが、将来的に対応Blu-ray Discレコーダーが登場すれば、REGZAで録画した番組を最終的にBDに保存することも可能になるだろう。

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