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ひとりで「ファミスタ」できるかな?ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/7 ページ)

連載第85回は、ナムコの「ファミスタ」(プロ野球 ファミリースタジアム)シリーズ。対戦プレイがおもしろいと評判のこのゲームですが、1人でプレイしてより楽しむにはどうしたらいいか、考えてみました。

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メジャールーキーズ

 わたしが「ファミリースタジアム」を初めてプレイしたときは、AボタンとBボタンを間違えたり、違う塁に送球したり、フライの目測を誤ったりして、守備でずいぶん失点していたもんだ。この記事を書くにあたり、久しぶりにプレイしてみたが、これらのミスはあまりなかった。しっかりと体が操作を覚えていたということか。

 ただ、ベースカバーに入る内野手が、ゴロを捕りに行ってくれないのには参った。ボールに最も近い選手が捕るものと、感覚的に思ってしまい、操作ミスをしてしまうのだ。

 それでもコツが分かってくると、1人プレイはいい感じで勝てるようになる。フライを捕るときは、ボールの影を追うのが基本。COMの打者に対しては、変化球を端から端へ投げるのが基本と心得る。

 1人で「ファミリースタジアム」を楽しむには、1人プレイのほかに「WATCHモード」もある。2つのチームを選ぶだけで、勝手に対戦してくれるこのモード。純粋に野球観戦が楽しめた。BGMに合わせて「ダッシュケイオウ」を歌って応援。はたから見るとかなり寂しい姿かもしれないが、気にしないようにする。

二塁手がボールに寄ってきたけど、操作できるのは一塁手の方。誤ってボールから離れる方向へ動いてしまう
フライの上がり方は、飛球音によって判断できる。この音はテレビの「珍プレー好プレー大賞」にも使われた
投手が利き手側の端に立ち、逆サイドへ変化球を投げると、COMの打者は空振りしてくれる(「'87」)

 翌1987年12月、「プロ野球 ファミリースタジアム'87」が発売された。箱やROMカセットの意匠は前作と同じで、「87年度版」と書かれたシールが貼られている。いわゆる“投高打低のファミスタ”で、打者がバッターボックスの前半分に行けなくなったことで、変化球を曲がる前に打つということができなくなった。

 ただし、新しく登場したチーム「メジャーリーガーズ」を使えば雰囲気は一変。豪快なバッティングを楽しむゲームに早変わりする。メジャーリーガーズは投手陣の能力も高く、160キロ台後半を出す投手もいる。

 1人プレイでは、メジャーリーガーズを使えば初心者でも気軽に楽しめ、それ以外のチームを使えばメジャーリーガーズと戦うことになるので難度が上がる。選ぶチームによって、自然と難易度調整ができているのだ。

「'87」のメジャーリーガーズには、長打力のある打者が多い。場外ホームランもよく飛び出す
また投手も優秀。日本では、試合で163キロの球を投げた投手はいまだにいない

ミラクルホームラン ドーム級

 1988年5月には、PCエンジンで「プロ野球 ワールドスタジアム」が発売。グラフィックがファミコン版よりきれいになったのはもちろんだが、球場がドームになっているのも大きな特徴だ(ちょうどこの年、日本初のドーム球場である、東京ドームがオープンしている)。高いフライを上げると、屋根に当たって真下に落ちる。

 今作から導入されたのが、野手がボールを捕り損ねるエラー。今まではフライを上げて野手が落下点に入ってしまったらもうアウト確定だったが、「ワールドスタジアム」ではエラーの可能性があるので、捕球の瞬間まで攻撃側は、わずかながら望みを持てるようになった。

 「ワールドスタジアム」には隠しチームがある。1人プレイで勝ち抜いていくと、往年の選手を集めたOチームや、メジャーリーガーズ、漫画・アニメに出てくる選手を集めたAチームが、最後に立ちはだかるのだ。これらのチームは、1人プレイでは使えないが、2人対戦では裏技により使用可能だ。

 この裏技ではほかにも、全身黒のチーム、全身白のチーム、全身赤のチームが使える。

捕球エラーはファミスタシリーズ名物だが、元祖はこの「ワールドスタジアム」だった
特大ホームランを打つと、ドームの屋根に穴が開く
裏技で出現した、全身真っ黒の隠しチーム。チーム名すら表示されていない

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