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ひとりで「ファミスタ」できるかな?ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(3/7 ページ)

連載第85回は、ナムコの「ファミスタ」(プロ野球 ファミリースタジアム)シリーズ。対戦プレイがおもしろいと評判のこのゲームですが、1人でプレイしてより楽しむにはどうしたらいいか、考えてみました。

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かっとばせ! キヨスクくん

 同年12月発売の「プロ野球 ファミリースタジアム'88」では、「ワールドスタジアム」からエラーの要素が取り入れられた。

 「'88」から新しく取り入れられた要素も多い。レールウェイズとフーズフーズがなくなり、12球団すべてが独立。各チームの投手が4人から6人に増えた。1人プレイで対戦相手のチームを選べる。球場を4カ所の中から選べる(広い「どうむ」から狭い「かせんじき」まで)。

 Aボタンでジャンプやダイビングキャッチができる。各チームに2人ずつ好調な打者がいて、打席でバットを振る。7回はラッキー7となって、すべての打者がバットを振る。スタート時にハンデをつけることができる(先攻・後攻びいき)。

十字キーとAボタンを押すと、横っ跳びやジャンプでボールを捕ろうとする。失敗するとわずかの時間動けない
かせんじき球場で満塁ホームランを打つと電車が通る。多摩川グラウンドなのか、電車の色が東急っぽい

 選手名が実名ではなく、少し変えて表示されるようになったのも「'88」から。桑田投手が「くわわ」、清原選手が「きよすく」、落合選手が「おみあい」、原選手が「はり」、池山選手が「いけいけ」など。これら独特の選手名も、以降しばらくファミスタシリーズの特徴となった。

 1人プレイは今まで同様の勝ち抜き戦だが、今作に限り、パスワードコンティニューができない。一気にプレイしなければクリアできず、この記事を書くにあたって、あらためてやってみたら4時間かかった。

 難易度自体は前作までより下がっているような気がする。ボールがバットに当たりやすくなったのか、空振りが少なくなった。さらに、COMチームの守備はうまくなく、外野手の肩も弱いため、ランニングホームランが出やすい。

 もう1つ「'88」の特徴として挙げられるのが「チームエディット」の存在。選手名や能力値を設定して、プレイヤーオリジナルのチームを作れる。各能力値にはチーム全体での上限が設けられている。文字入力が面倒なのと、作ったチームデータを保存できないのが残念だった。

後に再び選手名が実名になったとき、わたしはむしろファミスタっぽくないなあと感じた。今はさすがに慣れたけど
試合後の画面がテレビ番組風になった。優勝すると「トイポップ」のアチャがキャスターを務める
チームエディット画面。身近な人や有名人の名前を入れると、試合中、各選手の表情がリアルに想像できておもしろい

アニメ!!キョウレーツ

 「ファミスタ'89開幕版!!」が発売されたのは1989年7月という変則的な時期。今作から「ファミスタ」が正式名称となる。「'88」より野手の肩が良くなったようで、得点が入りにくくなった。

 1人プレイでは、PCエンジン版「ワールドスタジアム」と同じく、勝ち抜き戦の最後にボスキャラ的チームが2チーム出現する。往年の選手を集めたPチームは、メジャーリーガーズと同じくらいの強さだが、漫画・アニメに出てくる選手を集めたAチームが強烈。「ほし」は消える魔球を使うし、「にかいど」は190キロ近い豪速球を投げるし、打者は全員ほとんど空振りしないし。

 「'89開幕版」では、前作のチームエディットのかわりにプレイヤーエディットがある。オリジナル選手を作って既存のチームに入れられるのだが、前作と違って全選手の能力値を最高値に設定できるので、最高値選手をできる限り多く(野手8人・投手4人まで可能)1つのチームに入れれば、どうにかAチームに太刀打ちできる。

 ……試合はもはや野球ではない何かになってしまうけど。200キロ投手ばかり出てくるし、内野ゴロはほぼ内野安打になるし、普通のヒットがランニングホームランになっちゃうし。

7回表裏、もしくはひいき設定にしたチームの攻撃時に現れる応援団。「'88」にも出てきたが、そのときは男性だった
「ほし」の消える魔球は、消えている間はバットに当たらず、しかもゾーンに入ればストライクになる。ずるい

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