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Lia、Rita、鈴田美夜子、民安ともえ、eufonius、茶太、LiSA、marina、多田葵、すずきけいこ、麻枝准! 一夜限りの豪華お祭りライブ「KSL Live World 2010 - way to the Kud-Wafter -」千秋楽(3/4 ページ)

Keyのサウンドの粋を集めたライブイベント、「KSL Live World」が今年も開催され、Lia、Rita、鈴田美夜子、民安ともえ、eufonius、茶太、LiSA、marina、多田葵、すずきけいこ、麻枝准ら、多くのアーティストが駆けつけた。

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多田さん(右)

 多田さんのレコーディングに立ち会ったLiaさんは、Brave Songの歌詞を読んで「この歌すごい可愛いね!」と多田さんに話しかけたところ、隣で座っていた麻枝准さんから「Liaさん、これは可愛い曲じゃなくて、切ない曲なんです!」とお叱りを受けたと笑顔で話す。朴訥と話す麻枝さんの姿を思い浮かべ、観客たちも笑ってしまう。

ガルデモの登場に揺れる会場

 そんな麻枝さんの思いを受けて、多田さんが切なく儚げに歌い上げたBrave Songを皮切りに始まったAB! パート。モニターにGirls Dead Monster(以下、ガルデモ)のロゴが表示されると、客席から「うおぉぉぉ――っ!!」と会場が割れんばかりの熱狂的な大声が挙がる。



 「Thousand Enemies」のイントロに合わせて舞台袖から駆け出してきたのはガルデモのボーカル・ユイの歌を担当するLiSAさん。ステージギリギリの“へり”の部分に立って、観客と触れることができそうな距離で、1曲目から惜しみなく全力で歌いきる。

LiSAさん

 大規模なライブへの出演は初めてというLiSAさんが思いを告げる。「さっきまでアタシ、ずっと後ろで見てたの。それで、アタシがステージに立つのかって思ったらそれだけで満足しちゃって、出てくるの止めようかと思ったんです(笑)。でも――、会いたくて! 会いたくて、一緒に楽しみたくて!! 今日をすっごい楽しみにしてきました。最後までよろしく!」

 まるで台風のように、初対面のファンも、LiSAという存在を知らなかった観客も、片っ端から虜にしながら歌い、高みへ昇っていくLiSAさん。曲が進むに連れて、客席で輝くサイリウムの本数が猛烈な勢いで増えていったのはきっと、「ここで折っておかないと後悔する!」とでもいうような直感からなのだろう。そんな圧倒的なまでのステージングだった「Alchemy」の後のMCでも熱いメッセージが飛び出した。


LiSAさんの想い

「客席が見たいです」静かにそう告げると、フロアー全体がライトに照らされる。1500人以上の人々を見渡しながら、ライブを支えるスタッフ、バンドメンバー、そして当日駆けつけた観客それぞれに心からの感謝を述べる。最後に、3回に渡って開催されたライブにおける自身にとってのラストナンバーへの意気込みを、声を震わせながら語った。

「明日も明後日も今日のことを思い出して毎日最高の気持ちで寝れるように、今日を今までで一番楽しまなきゃいけない。今日のみなさんなら――、世界で一番楽しめますよね!?」

 大声で返事をする観客たちへ「まだアタシの方が楽しんでるんじゃないの?(笑)」なんて煽りも入れてますます夢中にさせながら、「アタシに負けないくらい汗かいて楽しんでいけますか!? じゃあ最後、一緒に歌ってください!!」と続けて最後に披露するのは、ガルデモのデビューシングル「Crow Song」。霧にも似た熱気が充満する中、やまびこのように繰り返されるLiSAさんと観客によるサビの応酬で会場全体が1つになり、最後は「ばいちっ♪」と可愛らしくあいさつ(とどめ)を決めてLiSAさんはステージを後にした。



 余韻もつかの間、今度はガルデモの初代ボーカル・岩沢の歌役を務めるmarinaさんがステージに現れ、LiSAさんとは真逆のバラード、「My Song」で人間の脆さや美しさをアコギに乗せて、繊細に表現した。

marinaさん

 今回のライブでは複数回参加したファンも少なくないだろうが、その多くがLiSAとmarinaという類稀な才能のさらなる進化を感じて、人間ってたった1日足らずでこんなにも変わるものなのか、と驚いたのではないだろうか。今回は残念ながらほんの数曲のみのお披露目となったが、最高のパフォーマンスを届けてくれた2人に会場の全員が大きな賛辞を贈った。

麻枝さんがAngel Beats! の制作について語った

 AB! パートのトリを飾るのは、ある意味サプライズゲストともいえる麻枝准さん。「みなさん、『KSL Live World 2010 going to angel beats!』へようこそ!」という宣言とともに現れた麻枝さんは、初めて脚本家として制作に臨んだアニメについて語った。

麻枝さん

「Angel Beats! という作品はゲームと違ってクリックしても進めることができません。ですが、アニメならではの新しいことを考えて取り組んでいるので、ぜひ13話まで観てください」(麻枝さん)。途中、“ユイ役の喜多村英梨さんが真似る直井文人の真似”というややこしいモノマネで観客を爆笑させつつも、強い口調で熱弁する。

 それに続く「13話の放映が終わったら本当に思い残すことはありません。人間のキャパシティ的に、もう物語は出てきません!(笑)」という弱気な発言には、客席からAB! にちなんで「成仏しないでー!」なんて声がちらほら。これはこれで“リアル麻枝節”なのか? とハラハラさせられながらも、最後は温かい声援に囲まれながら響かせる魂の叫び「Highest Life」での大合唱を達成し、会場に強い一体感をもたらした。



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