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緊張が走る中国・武漢で行われたe-sportsイベントグランドファイナルIEF2010(3/4 ページ)

一昨年の中国・武漢、昨年の韓国・水原に引き続き、今年も行われた中韓政府主催のe-sportsイベント「International E-sports Festival」に、日本代表選手団団長として行ってきました。試合会場となったのは、反日デモで話題になった武漢市……実際、そこらへんのところはどうだった?

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雑談(1):中国ではどんなインターネットサービスが使えるの?

 さて、ここからは中国のインターネット事情、ゲーム事情についてお伝えしていこう。

 少し前に、Googleの中国撤退問題などでも話題になったが、中国のインターネット事情は、正直に言ってオープンな状態とは言い難いのはご存じの通り。中国国内に張り巡らされた「グレートファイアウォール」と呼ばれる遮断システムによって、有名なところでは、「Twitter」や「YouTube」、「Ustream」といったサービスが閲覧できなくなっている。そのほか、特定のキーワードによる検索もできない、という話だがそれについては今回(怖かったので)試すことはしていない。

 今回の渡航に際して、筆者はIEFの試合情報をリアルタイムで日本で応援しているプレイヤーたちに配信しようと思っていたのだが、会場内のネットワークを使用することができないため、いくつかの方法をとってみることにした。中国から実況をしてみたい、という人の参考になれば幸いだが、実際これらを実行しようとして何か問題になったとしても、筆者は責任をとれないので、あくまでも参考情報として認識してもらいたい。また、これらの情報は2010年10月末時点での情報であり、その後どうなっているかも分からないので、そちらもご了承いただきたい。

 筆者は今回、携帯電話をソフトバンクの一般的な携帯(非スマートフォン)と、ドコモのAndroidケータイ、Xperiaを持っていくことにした。事前に準備しておいたのは、Twitterアカウントをモバツイに設定しておくことだけ。それ以外は、「現地にいってダメだったらあきらめよう」というスタンス。今回は、ドコモの海外パケ・ホーダイを使用し、主にそちらからのつぶやきや動画配信にチャレンジしてみた。

 まず、中国に到着してから、ひと通りのサイトにアクセスしてみると、やはり、TwitterやFacebookはつながらない。そこで、日本で設定をしていたモバツイのURLにアクセスすると……つながった! さっそくこれを起点にいろいろとつぶやいていくことにした。筆者は試していないが、グレートファイアウォールを越えるためのプログラムが入ったUSBメモリが中国国内で販売されている、という話もある。規制があれば、それをくぐり抜けるテクニックが生まれるというのはどこでも一緒、ということだろうか。

 意外なことに、持っていったXperiaでは、ほとんどのサービスを使用することができた。具体的な理由は分からないが、おそらく一度日本のサーバーを経由して情報をやりとりしているからなのではないだろうか。参考までに、筆者が使ったアプリの情報をお届けしよう。

中国からPCでTweetしたいなら「モバツイ」がオススメ

Androidアプリから試合会場の内容をTweet。リアルタイムにレスポンスがあると、海外旅行の不安感も解消される?

 モバツイは、スマートフォンでない携帯電話でも、シンプルなユーザーインタフェースでTwitterが使えるサービス。自身のTwitterアカウントをモバツイのサービスに紐づけた後に生成されるURLからTwitterを使用する、というもの。このサービスは、PC版、携帯版両方ともに使用することができた。おそらく、日本側のサーバーからTwitterにアクセスしているため、中国でもサービスが利用できるのだろう。このほかに、Androidアプリや、iPhoneアプリからの投稿も可能だ。

Windows Live連携でFacebookも見られる

 つい最近行われた、Windows Live Messengerのアップデート(Microsoft、「Windows Live Essentials 2011」をリリース)で、Windows Live Messengerの画面から、FacebookやMy Spaceの更新情報を確認できる。また、コメントの投稿もWindows Live Messenger経由で行えた。ただし、個別のページへのリンクをクリックしても、Facebookのページは表示されない。あくまでも直近の情報を眺めるため、と割り切った使い方になるだろう。

Ustreamの配信は、AndroidからならばOK?

 PCからの接続ができなかったUstreamだが、なぜかAndroidアプリからの配信は問題なく行えた。試しに試合会場の様子を配信してみたところ、日中にもかかわらず200人を超える人々がアクセス。Ustreamのソーシャルストリームの画面を見ながら視聴者とのコミュニケーションを取ることもできた。ただし、回線速度の問題もあり、試合の画面をきっちりと見せるというよりは、ざっくりと会場の様子を伝える程度しかできないが、「海外からのリアルタイム放送」ができる、ということは大きな魅力といえるだろう。ただし、パケ放題サービスに加入していないと大変なことになるので注意が必要だ。

位置情報サービス「foursquare」もiPhone、Androidで使える

どこかで見たことのあるキャラクターアイコンでfoursquareを使用している人も。mayourshipとバッジの数がすごい!

 GPS情報を利用して、自分の今いる場所をチェックしていく「foursquare」。こちらも、PC版の使用はできなかったが、Android、iPhoneでのチェックインは可能だった。筆者が滞在した武漢市のユーザーは、それほど多くなかったが、ほとんどのユーザーが自分のアイコンを顔写真などではなくアニメのイラストや画像に設定しているところが興味深い。また、foursquareがTwitterと連動したサービスを提供していることからか、TwitterやFacebookと同期しているユーザーも多く見受けられた。


 まとめてみると、筆者が確認したインターネットサービスの利用可否は以下の通り。

サービス PC
Twitter ×
Facebook ×
Ustream ×
fourSquare ×
YouTube ×
Google(日本)
mixi
Live Messenger
Skype

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