「信長の野望・天道 パワーアップキット」のAIエディタで柴田勝家を救え!――No More 賤ガ岳【前編:滝川一益でアシストの巻】:さらなる野望を抱く大名たちへ(2/2 ページ)
コーエーテクモゲームスより発売となった「信長の野望・天道 パワーアップキット」に搭載されているAIエディタ機能を存分に遊び倒す壮大な企画が動きだしました(大げさ)。
盟約なき包囲網で羽柴家を追い詰める
こんな感じでAI柴田家へのコンサルティング(笑)を終え、さっそくプレイに入ろう。難易度設定は「中級」。柴田家と違って、滝川家の収入や兵力はかなりお寒い状態だ。商人町の開発を行って資金を増やし、その資金で武家町や農村の開発を進めて、それぞれ兵力と兵糧の備蓄を進める。匠ノ町には募兵施設である「道場」と鉄砲の生産が行える「鍛冶場」をどんどん建てて戦力を増強しないと、柴田 vs.羽柴の争いに介入できない。
お隣の筒井家はたいていすごい勢いで羽柴家に席巻され、大和郡山城は羽柴家のものになって滅亡する。羽柴家と柴田家はだいたい近江あたりで衝突を繰り返すので、滝川家としてはときに柴田家の出兵要請に応えつつ、余裕があれば大和郡山まで兵を出して羽柴家に少しずつ損害を強いながら、情勢の好転を待つ。「研究」による戦闘力の強化度合いでも武将の質でも、滝川家は羽柴家と比べるべくもない弱小勢力であるため、羽柴家との戦いはかなり痛いのだが、少しでも柴田家を楽にするのが、今回の目標である。
幸い、このシナリオにおける毛利家や宇喜多家は積極的で、織田家の内紛の行方など意に介することなく、羽柴家を西から圧迫してくれる。柴田・毛利・宇喜多・滝川と4勢力に包囲された羽柴家は、宇喜多家方面から包囲を切り破るべく奮闘するが、次第に北から柴田家に侵食されていく。狙いが図に当たったようで、実に良い傾向だ。
そうは問屋が卸さない?
そんな感じで気を良くしていた矢先に、悲報が滝川家を駆け巡る。柴田勝家公が病に倒れ、亡くなったというのだ。柴田家は勝豊が継いで大勢に影響はなかったものの、その勝豊もほどなく死去して、あれよあれよと言う間に柴田家は、利家率いる前田家となってしまった。まあ前田利家がトップに立ったからといって、秀吉と和解したりはしなかったので、そこは一安心だが。
秀吉包囲の輪は順調に縮まり、本城の数でいうと前田家が9に対して羽柴家が2というところまで迫った。あと一息である。だが、次なる悲劇が滝川家を襲う。当主である一益が病に倒れ、間もなく死去した。……まあ、もともと滝川一益は高齢であり、実際に1586年に亡くなっているので仕方のないところだ。親族の益重が跡を継いで、プレイは進む。だがそもそもこの益重、一益と同世代なのである! 家を継いだのも束の間、一益の後を追うように亡くなってしまった。
柴田家が前田家となったように、AI大名家で世継ぎが途絶えた場合、家臣が引き継いで勢力は存続する。ところがプレイヤー大名家の場合、待っていたのはゲームオーバーだった……。
羽柴家の滅亡を見ることなく、滝川家は断絶した。柴田勝家も滝川一益も、清洲会議の呪いから逃げられなかったのである。プレイ条件を変えて、武将の死亡時期を史実どおりでなくしても、一益や益重の年齢から考えて、結果は大差ない気がする。おまけに前田家になった後は、同盟の延長すらギクシャクする始末だったし。
とまあ、残された課題がいろいろ見えてきたところで、前編を締めよう。「賤ガ岳の戦いとは、世代交代でもあったのだなあ」という感慨を深く噛み締めつつ、後編ではこの教訓を生かしたプレイに挑みたい。
「信長の野望・天道 パワーアップキット」 | |
対応機種 | Windows XP/Vista/7 |
ジャンル | 歴史シミュレーションゲーム |
発売日 | 2010年12月17日(金) |
価格 | 6090円 |
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