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2010年の話題を独断と偏見でランキングしちゃった!くねくねハニィの「最近どうよ?」(その39)(3/4 ページ)

くねくねハニィが年末にドカンとお送りする「2010年Top10ニュースランキング!」。ええ、ハニィの独断と偏見ですが、何か? 1年を振り返って今年をしみじみと振り返りたい方必見。来年もよろしく特集ってことでよろしこ。

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5位:今年も北米でメガキラーソフト続出!

 12月の結果を見ないと最終のコメントをしちゃいけないんだろうけど、いやぁ今年も北米ではメガキラーソフトが続出しましたね。

 まずは2010年上半期をかいつまんで(数字はすべて11月末現在:くねくねハニィ調べ)。3月に発売された「God of War III」はPS3専用で北米では約150万本(全世界で300万本と言われている)を超えてるし、同じく3月発売の 「Battlefield: Bad Company 2」 は北米のみでXbox 360/PS3合わせて約200万本。日本が誇る「Final Fantasy XIII」(Xbox360/PS3)は約170万本、5月発売の「Red Dead Redemption」(Xbox 360/PS3)、ニンテンドーDS専用「Pokemon Soulsilver/Heartgold(両バージョン合わせて)」、8月発売の「Madden NFL 11」も北米だけで合わせて300万本超えしておりまっす。5月発売のWii専用「Mario Galaxy 2」は180万本超でしたぁ。

 上半期も盛り上がった北米市場だけど、光るのはRockstarブランドの「Red Dead Redemption」。前の記事にも書いたけど、「Red Dead Revolver」の続編と解釈すればほうほう、というところだけど、前作がそれほどの知名度でもないこと、それに何よりも前作より売れていることを鑑みると、ある意味オリジナルで大きく勝負してきたタイトルってこと。プロモーションがものすごかったかと言えば、そうでもない「それなり」のプロモーション展開。ってことはやっぱり口コミが口コミを呼んだゲームってことになるのかな。ゲームの出来が良ければ売れるって神話もまだまだ健在な北米市場だよね。

 もうひとつ付け加えると、任天堂以外の日本製タイトルのひっさびさの快挙! 「Final Fantasy XIII」でしょうね。ハニィの記憶だと2009年の「Resident Evil 5」以来かな。こういうタイトルがどんどんと北米市場のランキングに連なることを切に望むハニィです!!

 さて、下半期はというと上半期どころの騒ぎじゃないです、はい。9月発売のXbox 360専用「Halo: Reach」はこちらも北米のみで350万本超。やっぱりHaloブランドは強いすねぇ。そして、「Call of Duty: Black Ops」(Xbox360/PS3)は期待通り発売月だけで800万本も売り上げちゃった! Activisionは最近同タイトルの全世界売上額が10億ドル(約840億円)を超えましたって発表したの。うーん、開発費が100億円かかってたとしてももうリクープ済みだぁね。12月中に北米だけで1000万本の声も聞くから、恐ろしい化け物タイトルですな……。

 ちなみに、任天堂ソフトは2010年度売上だけでミリオンタイトルがいくつもあるけど、実は昨年以前の発売だったものが大半で、本年度発売タイトルの伸びはイマイチってことも分かったんだけどね。それにしても2008年に発売された「Mario Kart Wii」は発売2年経った今年度、しかも北米市場だけで100万本超、もうすぐ累計1000万本ってのは御立派。旧作が長く売れるってのはコンテンツ商売の極意。任天堂は、長い期間にわたって人々を魅了するコンテンツを輩出し続けてるってことだよね。

6位:3D立体視は来るのか?

 E3会期中にソニーが「プレイステーション 3は立体視3Dソフトに対応!」ってプレスカンファレンスで声高に言ってたけど、ニンテンドー3DSも含めて世は立体視へと向かってるのかなぁ……なんて。ニンテンドー3DSはメガネも立体視対応のハイビジョン(この間ハイデフって言って「死語」と怒られた……XboxのCMが懐かしいっすねぇ)テレビもいらないからものすごく手軽だけど、PS3の場合はちと敷居が高い気がする。

 アメリカのニュースでも取り沙汰されているけど、せっかく3D立体視対応のテレビを買っても、映画のみでコンテンツが少ない! とかメガネを家族分買ったらものすごく高いじゃーんとか、カウチポテト(古っ)して横になって見れないやん! とかいろんな文句が出ているのも事実。

 昨今発売された「Gran Turismo 5」を始め、「Killzone 3」、「Tom Clancy's Ghost Recon: Future Soldier」などなど対応ソフトが出てくるといろんなリアクションが聞けるかもしれないですね。でも、対応のテレビやメガネなどがもっともっと普及してこないとイマイチ広がる感はないかもしれませんな。

 ココはソニーさんにいっぱい立体視対応テレビを売ってもらうしかありません。2011年は意外に広まってて当たり前の技術になってるかもしれない?

7位:急激なネットダウンロードの波

 NPDが9月に発表した情報によると、2010年上半期のPCゲーム販売本数で、デジタルダウンロード販売が小売でのパッケージ販売本数を上回ったとのこと。予想していたけど、思ったよりも速い流れで「パッケージ」から「ダウンロード」へ進んでるみたい。

 また、12月になってからNPDが「Game Purchase Drivers 2010」なる情報を発表して、北米のゲームソフト売上金額におけるデジタルダウンロード販売の比率が29%だったと言ったのよ。ただし、このデータにはPC、ソーシャル/カジュアルゲームなんかも入るから一概には言えないんだけどね。いずれにしても何らかの「ゲーム」にお金を出す人の3分の1近くの人が、パッケージではなくダウンロードで購入しているって現実を受け止めないといけないよね。

 しつこいけど、これは自然の流れ。エコロジーの観点って意味でもそうなのかもしれないけど(笑)、ずっとハニィが言い続けている通り、日本以外の流通システムでは小売店が強すぎるために「小売を排除したい、ユーザーに直接届けたい」って気持ちはメーカー側に常にあった気持ちなんだよね。

 ま、こんなことがあって、前述したとおりNPDも「小売店における販売数だけ見ても正確な市場とは言えない」って言ってデータを公表しなくなったわけだけど、日本にいる業界関係者は何を参考にすればいいのか? って話よね。今までのダウンロード販売数も金額も分からないことに加えて、パッケージ販売に関する情報までマスクされちゃうって、どうよ? でも、お金を出してNPDさんと契約すればちゃんと手に入りますよ。結構高額ですけどね。

 それにしてもいい加減にプラットフォーマーたちもダウンロード数を公表するって流れになってくれないかなぁ。ダウンロード販売は予想されたことだけど、情報難民になるってことは予想できなかったかもね。

8位:世界ナンバーワンパブリッシャー「Activision」と開発会社のいろいろ

 「Halo」シリーズの開発会社として有名なBungieがActivisionと10年間の独占契約を結んだ! ってニュースは、日本のゴールデンウィークでダラダラとしてたハニィに衝撃を与えたね〜。独占契約ってことは、BungieはActivision向けにしか開発しないってこと。マイクロソフトのドル箱「Halo」ブランドから撤退するって意味も含むのだよん。

 2007年まではマイクロソフトの子会社として「Halo」ブランドを守り続けてきたBungieだけど、マイクロソフトから独立して3年でActivisionに行っちゃうのね〜。日本的な「操(みさお)」って欧米にはないみたいですワ。っつか今後「Halo」はどこが作るんだ〜?

 あ、今回の提携は、資本提携や買収と言うことではなく、Bungieはあくまでも独立系開発会社として「契約」で、Activisionと提携するってことなので誤解なきよう。「Doom」シリーズを販売していたActivisionだけど、開発していた独立系開発会社id SoftwareがBethesda傘下に入ってしまったのは昨年の話。その教訓からBungieを買ってしまったのか? って一瞬ハニィも思ったんだけど、イケてるBungieは買収される理由もないわけですな。

 そんなBungieとの独占契約のニュースの直前に、これまた衝撃的なニュースが入ってきた。EAの「Medal of Honor: Allied Assault」を開発し、2003年にActivisionに吸収されたInfinityWardは、現在では「Call of Duty: Modern Warfare」シリーズの開発会社として名高いけど、この設立者たる幹部を契約違反ということで解雇したとな。

 幹部たちはActivisionを「根拠レスな契約違反でつきつけられた!」って提訴したんだけど、今度はActivisionが「陰謀を企ててActivisionを陥れようとしてた!」とか言って逆提訴したり、そうかと思うとInfinityWardの社員たちから「契約違反」ってことでクラスアクション(集団訴訟)を起こされたりと、ビッグブランドの陰でものすごいお家騒動が起こってたんですワ。パブリッシャーからすれば、「実力のあるクリエイターが欲しい。でもそのクリエイターの力が強くなりすぎたらちぃと鬱陶しくなっちゃったなぁ。ブランドも育ったし、もう辞めてもらうか」って顛末だったのかな(笑)とハニィは思ってたんだよね。

 実は裏でEAが手を引いてたとかいろんな噂が出たけど、結局この幹部たちはEAの新スタジオへと転職してしまって、実際はどうだったのかは有耶無耶になって終了。と思いきや、12月にActivisionがEAを訴えてさらに泥沼化。EAがInfinityWardの幹部に引き抜き工作をしてActivisionの「Call of Duty」フランチャイズの妨害工作をした! って騒いでるみたい……。

 日本だったら「まぁまぁ、とはいえ話し合いましょう」となりそうなところなんだけど、さすがアメリカ。やるときはとことんやるよね。

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