石渡大輔サウンドが、響く! 唸る! そして叫ぶ!――GUILTYGEAR × BLAZBLUE ミュージックライブ2011イベントリポート(2/2 ページ)
大人気2D対戦格闘ゲーム「ギルティ・ギア」「ブレイブルー」の楽曲を使用した、ライブコンサートが開催された。興奮と、感動と、熱血と、ユーモア満載のイベントを徹底リポート!
ギルティギアの新作は「期待してもいい?」 裏話満載のトークパート!
全力を使い果たした小山さんが退場すると、入れ替わりに、MCである石渡さんと磯村さんが入場、ここからは森利通氏と、近藤さん、小山さんを絡めた、トークパートとなった。トーク中に流れていたBGMは、ジャズアレンジの「Gluttony Fang」。
ブレイブルーとギルティ・ギアの音楽について
これに対して石渡氏は「作曲する際の違いは、あります。ギルティ・ギアは『ロックンロール』というものを、ブレイブルーは、作曲の中に『ドラマ性』が見えてくるような作曲を心がけました」とコメント。
ブレイブルーのBGM製作を石渡氏に委託した際のエピソードを聞かれた森氏は「キャラの絵を見せて、感じ取ったままを作ってもらいました」というコメントを残したのに対して、石渡氏は「実は作曲の前に迷いがあったんです。すでに僕はギルティ・ギアのBGMを作っていたので、住み分けが難しいんじゃないかなって。その時は(森氏に)とある店に連れて行かれて『まあ飲め』と、そして『つべこべ言わずやりゃいいんだよ』と、言われましたね。切々と」と、作曲前の裏話を披露した。
「ギルティ・ギアで一番最初に作った曲は?」
続いて、磯村さんから「ギルティ・ギアで一番最初に作った曲は?」という質問に対して石渡氏は「最初は、就職する前の専門学校にいた時から、ギルティ・ギアの企画書を暖めていたんですよ。その時に製作した、ミリアのテーマですね」と返答した。
「ブレイブルーの楽曲で、もっとも苦労したものは?」
この質問に対して石渡氏は、まず『苦労』の定義が難しい事を前置きした後に「やっぱり主人公の曲は、時間をかけて作りましたね。作品全体の作曲の起点になるので、慎重に作りました」とコメント。
「キャラクターソングを歌っている方々は、歌う前と歌った後の気持ちは?」
これに答えたのは、もっとも多くのキャラクターソングを持つ近藤さんで「歌詞を書かせていただいたんですが、曲自体がすごく難しかったりしました。私が歌ったせいで、他のキャラクターソングを歌う方々にも無茶をさせてしまったのかもしれません」と、控えめに答えた。
想像力を養うためには、どうしたら良いですか?
質問の対象になったのは石渡氏、これについて「参考にするものを上げるとキリが無いんですが、創造という意味では、ひとつの作品に傾倒してきたほうが良いと思います」と発言。
この質問に対しては、なぜか小山さんも反応。「オカズは普通なので……」と言いかけたところを自制し「常にひとつの方向にアンテナを立てて、色々な情報を見て、聞く。そうすると、結果的に想像力を養う事になるのだと思います」と、いたって真面目に答えた。
ギルティギアの新作はまだでしょうか?
石渡さんに対する質問の中で最も多かった質問。これに対して石渡氏は「期待しても、いいんじゃあ、ないですかね?」とコメント。期待していいのかも!?
すべての質問と回答が終了し、MC以外のゲスト達が退場。続いて後半戦へと突入した。
休憩なんてありゃしない! ギルティ・ギア曲怒涛のラッシュ!
トークパートのゆったりとした雰囲気を吹き飛ばす、後半パート最初の曲は、ギルティ・ギアXより、ミリア対ザトーone限定曲「Still in the Dark」。エッジの利いたアレンジが施されており、一気に会場のボルテージが最高潮へ跳ね上がる。
上げた勢いを殺さずに、ピアノの独奏で始まったのは、ブレイブルーより、ジン=キサラギのテーマ「Lust SIN」。様々な音を使い分け、メロディラインを奏で続けたキーボードと、バイオリンの魅せ場だ。
MCによるトークも一切はさまず、ギルティ・ギアXXスラッシュより、聖騎士団ソルのテーマ「Get Down To Business」。ブレイブルーCONTINUUM SHIFTより、ツバキ=ヤヨイのテーマ「Condemnation Wings」。ギルティ・ギア2より、カイ=キスクのテーマ「Holy OrdersIII」が、立て続けに演奏された。
「Holy OrdersIII」を最後として、バンドメンバーが退場してしまう。しかし、まだ熱の残った会場で「これで終わるはずが無い!」といった雰囲気が漂い、盛大にアンコールがかけられた。
長い長いアンコールの声に答えて登場したのは、きらびやかな衣装を身にまとった、コーラスの北澤幸さん。何が始まるのかという期待の中で、流れてきた曲は、ブレイブルー、ν-13・Λ-11のテーマ「Awakening The Chaos」だった。
女声特有の伸びのある、コーラスを中心に、すべての楽器の音が混ざり合うような、見事な演奏と声を披露した。
そして、アンコール第2幕もスタート。イベントの最後を飾ったのは、演奏者全員がライブTシャツを身にまとっての演奏となったギルティ・ギアイスカ、エンディングテーマ「The Cat Attached To The Rust」。まさに、イベントのエンディングを迎えるに相応しい音楽をもって、今回のライブは終幕となった。
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