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ガンダムの世界は,時代を超え国境を超え展開中!
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2002年9月20日
華々しく開催されているゲームショウの陰(?)では,さまざまな講演や講座が開かれている。これは基本的には,ビジネス関係者向けのお固いお話なのだが,それでもいくつか興味深い講座があったので,お伝えしよう。
まず,サンライズ常務取締役内田健二氏による「ガンダム〜映像コンテンツの多様性と発展〜」では,人気アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズ(以下ガンダム)のビジネスとしての広がりを,映像を交えさまざまな分析を発表した。
そもそもガンダムに限らず,アニメやコミック,ゲームなどに「キャラクター性」が加わると,いろいろな用途に使える一種の「財産」になる。 そしてそれはより人気があり,長生きすればするほど,キャラクタービジネスとしての多様性,つまり派生商品が生まれるということだ。 ガンダムでいえば,プラモデルだったりゲームだったり,小説,コミック,音楽CDなどなど,枚挙にいとまがない。
とりわけガンダムの強みは,約25年続いてきた中で,キャラクタービジネスが進化しながら,それに対応した映像コンテンツを提供できたことにある。 タイミングを計り要所でテレビシリーズを投入していること,そしてその合間をOVAや劇場映画で埋めていき,ほぼ途切れなく映像を市場に投下できる点を挙げている。
そして現在のCS放送やPPV,さらにはブロードバンドによる映像の2次利用などなど,映像コンテンツの価値は増大しているのだ。 特にブロードバンドに関しては,サンライズ・バンダイなどが共同で「バンダイチャンネル」を立ち上げ,年内にもガンダムを含めたサンライズ作品の映像を配信していく考えだ。
また海外での展開も積極的に行っており,'97年の香港・台湾を皮切りに,アジア → 北米 → 欧州においてテレビ放送で浸透を図り,その後プラモデルやゲームなどの関連商品を投入していく。 ガンダムが日本から“世界の共通語”になる日もそう遠くない!?
最も新しい試みとしては,10月5日よりMBS・TBSで始まる新番組「機動戦士ガンダムSEED」で,ブロードバンドを活用した展開を予定しているという。 これはその日放送した話を,番組終了後にブロードバンドを使ってストリーミング再生(ユーザーの任意で映像を見られること)されるというもの。つまり,番組を見逃してしまってもなんとかなる! これはちょっとウレシイかも。
ほかにも,ネットワークゲームであったり,テーマパークでの映像アトラクションであったりと,新しいコンテンツは続々誕生している。今後のガンダムの発展から,ますます目が離せない!
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