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「攻殻機動隊」の今後,そしてPS2版の行方は?
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2002年9月20日
ガンダムの講演に引き続き,「新しい『攻殻機動隊』はこうなる」というテーマで,パネルディスカッションが2部構成で行われた。 第1部の参加者は,SCEエグゼクティブプロデューサー・山元哲治氏とプロダクション・アイジー代表石川光久氏の「やるドラ」コンビ,そしてバンダイビデオゲーム事業部ゼネラルマネジャー鵜之澤伸氏。
PS2の御大のSCEと,キャラクターの巨人のバンダイ? いったい何の取り合わせかと思えば,実はPS2版「攻殻機動隊」制作の中心メンバーであるというのだ。 では,PS2版「攻殻機動隊」はもうすぐ見られるのか!?
「開発はまだ始まったばかりですよ」とは石川氏。「これからの時代は“競合”ではなく“補完”。SCEとバンダイは組んだことがないというが,力のある同士が力を合わせることが重要」と語り,このメンバーで作ることができる『攻殻機動隊』に,並々ならぬ意欲を燃やしていた。 一方のバンダイもメディアミックス展開を考えており,しかも海外市場での成功を期待している。
バンダイ鵜之澤氏が「海外に強いSCEさんに勉強させてもらう」と言えば,SCE山元氏
は「バンダイさんからキャラについてのノウハウを盗む」と切り返すなど,いい意味での緊張感を持ったパートナーといった様子だった。
これにアイジーの映像技術が加われば,まさにアイジーの石川氏の言う「補完関係」が理想的に成立していると言えるだろう。3社のコラボレーションがうまくハマれば,相当なゲームに仕上がることは間違いない。
ちなみにゲームは「とにかくお客さんを大事にしたい」(石川氏),「3Dのアクション。それも海外に通用するような」(鵜之澤氏)作品を目指すとのこと。続報を待とう!
そして第2部では,映画監督であり,前作「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」('95年作品)を手がけた押井守氏が登場。 押井監督は,新作の制作には参加しないが,フルデジタルアニメの制作の困難さを指摘しつつも「避けては通れない道。毎週作るTVとしては隔世の感がある。 自分とは方向性が違うが,よくやっていると思う」と,後輩(新作の監督は「押井塾」出身の神山健治氏)の作品制作にエールを送っていた。
またこの日,10月1日よりスカパー!で放映が始まる新作アニメ「攻殻機動隊 STANDALONE COMPLEX」のオープニングが公開された。 実は,このオープニング映像を制作したスタッフが,そのままゲームにシフトするというのだ。見られる環境にある人は,ぜひともチェックしておくべし!
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