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デビル2&クロック3&バイオ0……注目作揃ったカプコン
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2002年9月20日
今年のTGSはここ何年かで最も楽しめる内容になっている。その要因は,話題になっている注目作のほとんど試遊台で遊べるからだと思われる。会場全体がタダで遊べるゲームセンター状態なのだ。
その中でもカプコンブースに置かれた試遊台は,だれもが一度はプレイすべきラインアップが揃っていたぞ! ということで,長蛇の列に並んで注目作をプレイ&観察してきました!!
●ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター(PS2)
カプコンブースで唯一,映像のみの出展となったタイトルだが,その映像に終始多くの人だかりができるなど,根強い人気を見せていた。
なにより今回の大きな話題は,あの鬼束ちひろさんが主題歌を提供するということ。実際にブレスVを見て,イメージ通りの曲をつくったのだそうだ。こちらのほうも楽しみにしておこう!
●逆転裁判2(GBA) カプコン唯一のGBAタイトルが「逆転裁判2」。試遊台では,ゲーム冒頭部分をプレイすることができたぞ。
ゲーム的には前作同様,スタートからいきなりハラハラさせてくれます。このかっ飛ばしぶりは,前作をプレイしたユーザーの期待を裏切らない,いや,それ以上の出来映え!! 「逆裁」お約束のセリフ「異議あり!」「待った!」もバンバン飛び出してます。
プレイしたユーザーの表情を見ているとなぜか皆さんニヤけていたのが印象的でした。また,「TGSに行けない!」という「逆裁」フリークの人は,カプコンの逆転裁判2のサイトへ行くと,同じ体験版がパソコン上でプレイできるぞ。これは遊んでみるしかない!!
●biohazard 0(GC)
PS2タイトルが軒を連ねる中,ただ1つのGCタイトルだったバイオ0。でもそこはやっぱり「完全新作」となるバイオハザード。人気はブースでも1,2を争うくらいの凄まじさで,プレイ待ちの列が後を絶たなかった。
前作「biohazard」(GC)とはプレイ感覚はほとんど変わらないが,CPUの相方に指示を与えつつともに戦うという「パートナーザッピング」なるシステムの使い方次第でかなり楽しめそう。
あと,やはりバイオフリークとしては気になるのはストーリーの展開だろう。残念ながら,今回のプレイからだけではそのあたりの展開を読みとることは難しかった。これだけシリーズが出てもいまだに多くの謎を残しているだけに,発売が待ち遠しいところだ。
●レッド デッド リボルバー(PS2)
アクションの仕草や,風景,細かいオブジェクト,そして悪党の死に様まで,西部劇の雰囲気が非常によく再現されているガン・シューティング。昔からのゲーマーなら,ファミコンの「ガン・スモーク」を彷彿とさせるかも。
敵が眼前に現れると敵の体の急所の数カ所にターゲットが表示され,そのうちのどこかにロックオンして自慢のリボルバーで早撃ちする。しかも,操作はガンコンではなくすべてパッド。それゆえに素早い反射神経と高速の判断力が要求される,まさに”漢”のゲームだ。やってる最中は完全にクリント・イーストウッドになりきってみました(もちろん脳内のみですが……)。
●デビル メイ クライ2(PS2)
デビル2の試遊台は,ダンテの通常ミッションステージと本編に登場するヒロイン・
ルシアがプレイする予定の2ステージがプレイできた。今回はさらに,そのルシアステージをダンテでプレイできるTGS特別バージョンだ。
まず画面を見て気付く大きな違いは,細かいアクションが段違いに増えたこと。例えば愛用の二丁拳銃「エボニー&アイボリー」をさばく仕草ひとつをとっても,前作と同じような撃ち方,銃を交互に激しく振りながら銃弾を敵に投げつけるような撃ち方,腕をクロスさせるスタイリッシュな撃ち方,片方の銃を背面に向けて撃つ撃ち方……などなど,かなり多彩になっているし,カメラワークの良さがそれをスタイリッシュに見せているのがいい感じ。
さらに噂の”壁走り”もバッチリ堪能。操作のレスポンスが非常に心地いい感じになっていることが,爽快感をさらに倍増させてくれる。その気持ちいいほどのアクション性に90点! 買ってヨシ!
●クロックタワー3(PS2)
実際に動かせるものは,デビル2とともにこれが本邦初公開。TGSバージョンでは,オープニングでいきなり度肝を抜かされます。ハンマーを持った男が,小さな女の子を追いかけ回し,頭を一撃……奥さん,これ違う意味で心配になるんですがねぇ(汗)。
しかしこの描写もとにかくすごいの一言。シャンデリアの揺れで光が不気味に揺れて,さらにそれを煽る絶妙なカメラアクション,まさに深作欣二監督が作った”映画”そのものだ。
ゲームのシステムは,とにかくひたすら逃げて隠れるの連続。ハンマー当たったら一撃で死んじゃうし。さらに,ちょっとずつ左上のテンションのゲージが上がっていき,コントローラのビクビクバクバクがだんだん大きくなり,MAXまでくると突然画面がホワイトアウト。
これは完全なパニック状態になった証拠で,主人公の動きがいきなりフニャフニャの腰砕けになって,逃げてる途中で操作がまったく効かなくなったりも! もちろんこの状態で見つかったら殺られます。もうね,マゾヒスティック過ぎです。大好きです! ええ,自分マゾですんで(笑)。
……と完全主観な感想を書いてしまいましたが,これまでのゲームで味わった「恐怖心」とは方向性もレベルも違います。違いすぎます。「クロックタワー」シリーズを全部プレイした人も,そうじゃない人も,これは完全にヤラレます。マジで参りました。99点! 買いなさい!
さらにちょっと気になったのが,ブース内の映像で流れていた「アーミー・マン(仮)」というタイトル。映画「トイ・ストーリー」に登場した緑のプラスチック人形アーミー・マンがウジャウジャ出てきて,なにやら隊列をつくって攻め込んで……なんなんだコレは!? 続報を期待して待て!!
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