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第1回:FFXIのキャラで,どっちの性別使ってます?
結果 ★

【出演】 先輩:伝説の業界ウォッチャー。自称辣腕記者だが……?
後輩:IT業界からゲーム業界に転職。かなりの虚弱体質。

先輩「えー,本誌“ザ・プレ情報局”でおなじみの先輩である。今回からウェブ版の“ザ・プレDATA総研”で結果報告をやることになった。ひとつよろしく」

後輩「同じく後輩です。よろしくお願いします」(お辞儀)

先輩
「毎週毎週,ウェブでアンケート調査を行って,その結果を誌面とウェブの両方で発表していこうというのが,このコーナーの主旨。このアンケートの結果から,ゲーム業界やプレイヤーの本音のようなものが見えてくるといいなぁと目論んでいるわけだ」

後輩
「……“目論む”っていうと,なんか悪いことたくらんでるみたいなんですけど。まぁそれはともかく,誌面での結果発表では,スペースの都合上,細かい数値やコメントなどを紹介しきれないんです。そこで,ウェブ版では,なるべく詳細なデータを明らかにしようと思っています。お楽しみに!」

第1回の結果は……?

先輩「さて,第1回のテーマは“FFXIのキャラで,どっちの性別使ってます?”だったな」

後輩
「はい。調査は2002年7月27日からスタートして,7月31日に終了しました」

先輩
「本来なら,ここで実際に回答をくれた人数を明らかにしておくべきなのだが,当サイトの方針で,残念ながら,ちょっと難しいのだ。ただ,一応“3桁”の有効回答があったことは明らかにしておこう」

後輩
「もちろん,明らかに重複回答だと思われるものは除外しています。……ところで,第1回のテーマに“FFXIでの性別”が選ばれたのはどうしてなんですか?」

先輩
「まぁ,まずは夏休みに入って,ネットゲーでゆっくり遊べる人が増えただろうというのが一つ。あと……」

後輩
「あと?」

先輩
「俺も結構FFXIにハマってしまったクチなのだが,なんかこう,遊んでいるうちに,パーティーキャラに思い入れが強くなってきちゃってさ。だんだん,RPGとしてキャラクターを演じているのか,プレイヤーとしての自分が,他のキャラのプレイヤーに好意を持っているのか分かんなくなってきちゃったわけ。こういう感情って,これまでのPS2のゲームでは生まれなかったじゃん。だから,ほかのFFXIプレイヤーのみんなはどういうふうに考えているのか知りたいなぁと思って……」

後輩
「……つまり,先輩は“恋”をしてしまった,というワケですね」

先輩
「いやーん,ハズかしいっ!」(赤面)

後輩
「年甲斐もなく照れている先輩は放っておいて,結果発表にまいりましょう」

後輩「質問1では,“プレイヤー”の実際の性別について聞いてみました」

先輩
「ほぉ。女性プレイヤーが全体の4分の1を超えたか。結構意外な気もするな。遊ぶための敷居が高いゲームだから,女性プレイヤーは相当少ないのではないかと予想していたのだが……」

後輩
「ザ・プレサイトでのウェブアンケートは,これまでも軒並み女性の回答率が高くなる傾向があります。ですので,必ずしも信頼できない結果ではないと思います。もっとも,ウェブアンケートの宿命として回答の内容は回答者の“自己申告”である点が問題になるわけですが,これについては読者の皆さんを信じましょう」

後輩「質問2では,“ゲーム中でのキャラクターの性別”が“プレイヤーの性別”と一致しているかを聞いてみました。ちなみに種族としてガルカを選んでいる場合は男性キャラ,ミスラを選んでいる場合は女性キャラを使っているとして回答してもらっています」

先輩
「さて,この2つの結果をくっつけると,実際にヴァナ・ディールにいるキャラクターと,そのプレイヤーの性別の関係が見えてくるワケだ。次のグラフに注目していただきたい」

後輩「なるほどー。この結果を見ると,男性キャラはほとんどの場合,実際のプレイヤーも男性。女性キャラは2人に1人は実際のプレイヤーも女性,って感じになるんですね」

先輩
「うーむ。2分の1かぁ,うーむ」

後輩
「……なにを真剣に考えているんですか」

先輩
「うーむ。あの白ヒュムちゃんは……」

後輩
「……あの先輩,プレイヤーの性別については,あんまり深く考えない方が……。あくまでロールプレイング(役割を演じる)ゲームなんですから……」

先輩「うるさいっ! そんなことは分かっとるわい! たださ,俺としては,俺のこの切ない気持ちの対象が男性プレイヤーだったとすると,それはそれで複雑な気持ちなのよ。これまでの美少女ゲームのキャラに“萌える”っていうのとは,また次元の違う感情だろ? FFXIのキャラクターの背後には,それに似たパーソナリティを持つ“リアルな人間”がいる可能性があるわけだ。そこが,俺の心を惑わせるんだよ」

後輩
「あ,そうだ。今回の調査に当たって,複数の回答者から“ネカマ・ネナベという(どちらかというと悪いイメージのある)表現をネットゲームに当てはめるのはいかがなものか”という指摘がありました。つまり,“キャラクターとして違う性別を演じるのは,RPGとして正しい遊び方なのだから,混同しないでほしい”ということですね」

先輩「これについては,われわれも当初悩んだのだが,結局“ネット上の性別とリアルな性別が異なっている状況を表すために一番分かりやすい言葉”であるという理由で,“ネカマ・ネナベ”という表現を使った」

後輩「確かに,この言葉には“意図的に相手に対して実際の性別を偽る”というイメージもあるので,誤解を生んでしまったかもしれません。その点について,お詫びしておきます」

先輩「“RPGはRPG,リアルはリアル”って,クールに割り切っている人も多いと思うけどさ,そこでは確実に“キャラクターを介した人間関係”も生まれているわけで,それが話を複雑にしてしまうのよ,実際。トホホ……」

後輩
「切実ですねぇ(苦笑)。で,3つ目の質問は“FFXIの世界で,異性のキャラクターと恋愛をしてみたいかどうか”について聞いてみました」

後輩「質問では,“RPGとして,キャラクター同士が恋愛を演じる”ことを意図していたのですが,もしかすると“キャラクターを介して,実際のプレイヤー同士が恋愛する”という意味で回答してくれた人もいたかもしれませんね」

先輩「なるほど。では,最後の質問も見てみよう」

ネットゲームと恋愛についての考え方は千差万別

後輩「最後の質問では,“ネットゲーム内での恋愛について,考えを自由にお書きください”と聞いています。この質問では“キャラ同士の恋愛”か“プレイヤー同士の恋愛”か区別していません。回答の幅を広げる意味で,あえてこのような曖昧な質問をしてみたのですが……」

先輩「読者のほとんどは,キチンとこの2つを分けて考えて,回答してくれたようだ。多かったのは,“RPGとしてもOK,それをきっかけにしたリアルの恋愛もアリ”という肯定派と“RPGとして恋愛を演じるならOKだがリアルまで持ち込むのはNG”というゲーム内限定の肯定派の2つかな」

後輩「では,実際の皆さんのコメントを見てみましょうか」

アリなんじゃない?
ネットって見た目分からないから結構性格が分かるかも?案外ネット恋愛って長続きするかもね〜 (匿名)

それもプレイスタイルの一つだと思う。それが現実のものになってもいいしネットの世界だけの話でもいいと思う。例えば,気に入った異性(だったと思ってる人)が実は同性だったとしても,それはそれで楽しめる気がする。全部気の持ちよう,ゲームなんだから全ての状況を楽しまないと。 (may)

いろいろ難しいと思う。でも恋愛という感情はとめられないと思うのでネット内恋愛の人は諦めずがんばってください (しっぽ)
ゲーム内と言ってもちゃんと世界が確立されてるし,良い出会いがあってもおかしくないと思う。抵抗がある人もいるかもしれないけど,形はどうであれ,こういう出会いがあってもいいと私は思います。 (ガルカな槍使い)
ゲーム内の恋愛,いいと思いますよ。P組んでる仲間とオフ会やって,その相手が同性か,考えてたとおりの異性かは,そん時じゃないとわかんねーし,面白いんじゃない。 (匿名)
ネットゲームといえど,人同士のコミュニケーションの道具,場所であるから,人と人の間で起こることは不快感を伴うことでなければ何が起こっても良いと思います。自他共に楽しみたいものです。  (三十郎)
出会いのきっかけは,どの様なカタチでも良いかと思います。ネットゲーム内だったとしても,長く付き合えば,相手の事もわかってくるかと思いますし,そういった手順を踏んだ上で,本当の恋愛に発展するのは,ある意味,理想的なカタチではないでしょうか? 自分の場合,実生活が出来あがってるので,そんな事はもう出来ませんが(^^;。 (ももぴー)
RPGと割り切ればアリ
ネットとリアルで割り切ってできるのであれば,いいのではないかと思います。 (ばてい)
現実で会うなら女の人は気をつけた方がいいね。ゲーム内だけなら全然おっけーだと思う (やまやん)
ネットゲーム内における恋愛ですが,これはロールプレイ上では有りだと思っています。 実話ですが,ネットゲーム上で知り合ったある男性(付き合っている人がいる)と女性(既婚)が,ゲーム上のキャラ同士では夫婦という設定でプレイしています。プレイヤー同士の恋愛に付いては,ネットゲーム内における恋愛という考えではなく,ネット恋愛の範疇だと思っているので,ゲーム上でしか交流がない恋愛はどうかと思います。ネットゲームが切っ掛けで,そこから発展していくというのならいいと思いますが。 (Argon TK)
ロールプレイの1つという感覚でゲーム内で恋愛が出来れば,ゲーム内の自分とその生活にリアルさが増して楽しいかなと思います。 (匿名)
RPG(役割ゲーム)としてなら有りなんじゃないかと思う。(sironeko5号)
ロールプレイとして楽しみたいので,男キャラを演じきっているつもり。だからネットゲームで恋愛をするとしても,それはロールプレイの内であって,それ以上にもそれ以下にもならないかと。ゲーム内男友達ばっかだけど,こっちが女だってたぶん気付いてないだろうなあ……。 (いお)
ネットゲームじゃ相手の性別なんか確かめようがないですからね。ネカマとかじゃなしにキャラクターの性別になりきってプレイしてる人もいるでしょうし。だからネットゲーム内での恋愛もそういうロールプレイの範疇なら別にいいんじゃないでしょうか。本気にして痛い目にあっても自己責任ってことで(笑) (CORE)
仲良くなって会話していくうちに相手に対して恋愛感情を抱いてしまうのはごく自然だと思う。だから「ヴァナ・ディールだけでの交際」と割り切って付き合うのはいいと思う。一緒にいる時間も少ないし,顔が見えないから相手の嫌な部分があまり見えないし,「自分の妄想」というフィルターを通して相手を見ているから普通の恋愛よりもトラブルは少なく,楽しい恋愛ができるだろう。でも,現実に引きずるととんでもない事になると思うのでそこは注意だけどw。そんな私はヴァナ恋愛に憧れるFF11初心者(汗)  (ひらひら)

先輩「なるほどなぁ」

後輩
「中には,実際に恋愛している方からの回答もありました」

●実際にFFXIで恋愛してます!
今現在進行中〜(><)  (Hisui)
いまずばり,好きな戦士さんがいます! でも,まだ仲のいい友達止まりです。近々告白予定!!(*^^*)  (匿名)
実際「やってみたら片思い中」なので,なにもいえません,,,なお,実際の性別は仲間内には明かしてます。 (匿名)
ネット上での恋愛は決して間違った行為ではないと思う。まぁ,自分がそうなってしまったから,言っているだけかもしれないけど,,少なくとも,恋愛シミレーションゲームなどをやるよりかは,はるかにマシだと思う。 (7つ年上のオネェさんに恋する高校生)
恋愛なんて考えても見ませんでしたが,一緒に行動するうちに好きになってしまいました。リアルに彼氏はいるので,両思いになった今でもあくまでロールプレイの一環として楽しんでいます。 (匿名)

先輩「むむむ。いろいろだなぁ。“キャラクター”が介在することで,恋愛感情は,現実の恋よりも,さらに複雑に絡み合うのね」

後輩
「一方で,“自分はゲーム内恋愛はダメ”って人も,結構いるんですよ」

自分はNG
顔も見えないし,キャラを演じている可能性もある為に微妙。 それにあくまでもゲームをしているのだから性別を特に気にしていない。だから恋愛などは特に意識しないでゲームしている。 (弐階堂)
いわゆる「ネットオカマ」みたいなキャラが大勢いるだろうから,感情移入すればするほど気持ち悪いと思ってしまう。 (匿名)
友情はありだと思いますけど・・・ (Starfire@聖鯖)
微妙ですね。本人たちが楽しんでいれば文句も何も言いませんが自分はちょっとナシですね。 (煉)
恋愛シミュレーションみたいで,それはそれで面白いかもしれない。でも私は興味がないです。 (白ヒュム♀のN)
自分ではしたいとは思いません。人が恋愛している分には別にかまいませんが,見せつけられると不愉快。(/emoteでいちゃついたりとか) (匿名)

先輩「……つまりさ,プレイヤーのネットRPGに関する意識の違いは多種多様なのに,そのことに気がつかないでプレイしていると,トラブルが起きやすいってことだな。“RPGだと割り切ってキャラの恋愛を楽しんでいる”人に,“リアルでの感情”をぶつけても,そりゃ無茶ってもんだ」

後輩「それはそうかもしれませんね。一方で,お互い同じ考えを持って遊んでいる人同士なら,キャラ同士の恋愛も,それをきっかけにしたリアルの恋愛もうまくいくのかもしれません。そのあたりについてのご意見もありましたよ」

相手のことを考えて……
実際に一緒に遊んでいる人たちが恋愛をしちゃってますが,ゲーム内にとどまらず,リアル世界にまで関係がいきそうになり一方が困っている,という事例を非常に多く目にします・・ゲームですから恋愛というよりも友情でいいのでは? (タルル)
普通のチャットやコミュニティサイト上での恋愛と同じで,会話で相手の人柄に触れ好きになっていくのですから,良いのではないでしょうか。しかし,ゲームだけではなく実生活にまでゲーム中の恋愛を持ち込む事は多少のリスクが伴なうと考えています。ネットゲーム中で,相手から得られる情報はチャットと同様,表示される文字だけですから,それだけで実際の相手がどんな人物かを特定することは,実際に会って会話するより困難な事は確か。相手が嘘を言っている可能性もある訳ですし,実際イメージしていた人物像とギャップがある場合にその関係が破綻するかもしれない事を考慮しなければいけないと考え,私は現実と一線を引こうと思ってます。そう,頭では考えていますが,ゲーム中で実生活の話しも多少する自分が好意をもってるPCとゲーム中以外でもコミュニケーション(メールとか,実際会う等)したいなと思う自分がいます。ちょっと危険・・・ (匿名)
否定はしないが,肯定もしない。確かに「そういう関係になることがある」というのも,ネットゲームの魅力の一つであるし,実際にネットゲームで知り合って結婚した人たちもいる。しかし,「ネットで女性なのに実際にあったら男性だった」と怒り出すのはどうかと思う。FF11はRPG。RPGとはキャラクターになりきって遊ぶものだというのが原点。相手が「私は現実世界でも女性です」と名乗ったなら怒るのもわかるが,そういわれたわけでもないのに勝手に女性だと思い込み1人で恋愛感情をもつのはまさに自分勝手。なので私はネカマもネナベも全然OK。ネットRPG内での恋愛もそれを踏まえた上でならOKだと思うのです。まあ,最初からナンパ目的のプレイヤーが,相手が現実では男性だと知った瞬間から相手をしなくなることが多い,という話を聞くと悲しいですね。(ルドラ)
別のネットゲームで知り合った方ともう1年半ほどおつきあいさせていただいております。別にネット恋愛だからとやかくとかは言う必要もないと思います。リアルでの出会い・感情の変化ともに同じでしたし。ただ,相手が本当に異性かはリアルでの相手を知るまで保証されません。オカマ相手と同じ感じですが遥かにネットの方が同性だったというオチの確率が高いと思います。リアルでもネットでもすべて自己責任で。(震明)

先輩「ふーむ。なんか,身につまされちゃうなぁ」

後輩
「ネットゲームで,キャラクターの向こうに実際の人間がいるっていうのは事実なんですよね。だから,どんな場合も,その向こう側にいる人の気持ちを考えてプレイするっていうのが,基本なんだと思います。ところで,先輩の感情にはケリがついたんでしょうか?」

先輩
「しばらくは,この経験したことのない感情の動きも,ゲームの一環と捉えて楽しんでみることとしよう(笑)」

後輩
「……間違っても,1人で暴走しないでくださいね。……さて,今回の調査報告は以上です。せっかくコメントを書いてくださったのに,掲載できなかったものも,たくさんありました。ごめんなさい」

先輩
「次回以降も,こうした形でみなさんのご意見を発表するので,常に“ザ・プレDATA総研”のチェックを忘れないでほしい」

後輩「また,このコーナーへのご意見・ご希望はこちらのページのフォームで受け付けています。じゃんじゃん反映していきますので,投稿のほう,よろしくお願いします!」

先輩
「では,次回まで。ごきげんよう!」

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