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I-O DATAのGPSロガー「旅レコ」を使って、残り少ない夏を楽しんでみた(1/2 ページ)

去りゆく夏? いえいえ、これからはアウトドアな秋が来ます。「旅レコ」持ってお出かけしてみませんか?

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 今年の春先、I-O DATAより「旅レコ」なるガジェットが発売された。いわゆる「GPSロガー」という、GPS衛星の電波を受信して、持ち主が移動したルートをリアルタイムに保存していくという機器で、登山やウォーキング、サイクリングなどを趣味とするアウトドアファンを中心に近年話題を集めている。

 ここで紹介するこの旅レコは、比較的最近発売された国内の製品ということもあり、さらに筆者が2年ほど前から実際に旅などで使用しているHOLAX製のGPSロガー「M-241」と形状や機能などが似ているということで、それぞれにどんな違いがあるのかを比較することなども含めて、その使い勝手などをここに書かせていただこうと思った次第だ。

 GPSロガーは、いわゆる携帯電話やカーナビなどで採用されている自分の居場所や周辺の地図などを表示するGPS機器とは目的が異なり、GPS衛星から捉えた緯度経度の位置情報を一定間隔でログとして記録していくというシンプルな機能に特化している。

 その分持ち歩きやすいコンパクトなサイズに設計ができ、さらに価格も抑えられているので、旅の記録を残す用途で使用するユーザーが増えている。本体メモリや対応メディアなどに記録されたログを転送したり閲覧するためのPCが必要となる。転送したログデータはGoogle Earthをはじめとする各種地図ソフトと連携させることで、持ち主がどの場所をどのように移動したのかを、帰宅してから楽しむことができるのである。

旅レコのパッケージ。コンパクトなウィンドウボックスだが、パソコンの機器ような無骨さはないが、女性もターゲットにするならもう少し可愛いデザインでもいいかもしれない

旅レコのセット内容。このほか、I-O DATAのオフィシャルサイトからダウンロードして使用する転送用のユーティリティソフトのプロダクトキーが同梱されている

 さてこの旅レコだが、ぶっちゃけてしまうと、M-241の機能を一部変更して、言語を日本語に対応させたものと見て間違いない。銀鉛カメラのフィルムを思わせる本体の大きさは、手のひらにも収まる約7.5センチ。重量は電池を除いた重量は約39グラムと軽い。3センチほどの液晶ディスプレイと操作ボタンが2つ装備され、底面には電源スイッチとUSBの端子がある。この電源スイッチをONにすると直ちにGPS衛星のサーチが始まり、電波を捉えると衛星のアイコンがディスプレイに表示される。

 本体設定がデフォルトの場合、ここで○キー(M-241の場合はENTERキー)を押すことでログの記録がスタートする。この設定の場合は無駄なログが記録されない一方で、スタートさせるのを忘れてしまうと肝心のログが取れずに泣くことがあるので要注意だ。もちろん、衛星を捉えた時点でログを記録し始めるモードもあるので、心配ならばそちらを設定しておくといいだろう。GPSロガーの中には、稼働中の最低限の情報をLEDなどで簡易的に表示するシンプルなモデルもあるが、本機はディスプレイで現状を視認できるのが心強い。旅レコは日本語対応なので、初心者でも扱いは難しくないはずだ。

HOLUXのM-241との比較。サイズや形状などもまったく同じだ。使用時は「UP」と書かれた突起がある面を上にして使用するのが基本となる
本体にはシリアルナンバーのシールが貼りつけてあるのだが、これはイマイチ。付属のカラビナでザックにぶら下げて使っていたら、数時間でシールが破けてしまった。サポートなどは大丈夫なのだろうか?

操作をするにおいて最低限のボタン数にとどめているので、設定時の操作性は若干やりにくい。まあ通常は一度設定してしまえば、あまり変更することはないのだが
底面には電源スイッチとUSB端子、電池蓋がある。ちなみにM-241はこのUSB端子からも給電できるが、旅レコは給電には非対応で、PCとの接続時も電池を入れておく必要がある

 旅レコに記録できるログの数は公式に発表されていないので、M-241の仕様を参考にすると約10万ポイント(ファームウェアV1.13の場合)となっている。デフォルトの100メートル移動するごとに1回ログを記録していく設定なら約1万キロメートル、5秒間に1回ログを記録していく設定に変更しても連続約138時間の記録ができることになる。仮に後者の設定で24時間連続で稼働させたとしても5日半以上は記録できるので、よほど長い旅行などでない限り容量の心配をする必要はない。また万が一記録が一杯になってしまったときに、古いデータから上書きしていくか、あるいは記録を停止するかも設定可能だ。

 アンテナの感度は、屋外ならほぼ確実に衛星を捉えるが、最初に衛星をサーチするときはある程度開けた場所のほうがより早く捉えてくれる。車や電車などでの移動時は、できるだけ窓際に近づけるなどしないと、衛星を見失ってしまうことがある。このときは衛星を見失った直前の場所から次に衛星を捉えた場所が直線で結ばれてしまうことになり、正確なルートは出てこないが、後述のユーティリティソフトを使って、転送したデータを手動で修正することもできる。

ログ記録中はこの2つの画面が交互に表示されていく。ディスプレイ上部に▲で表示された表記は、2つのボタンの役割を表している

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