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I-O DATAのGPSロガー「旅レコ」を使って、残り少ない夏を楽しんでみた(2/2 ページ)

去りゆく夏? いえいえ、これからはアウトドアな秋が来ます。「旅レコ」持ってお出かけしてみませんか?

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 これは旅ログではなくM-241を使っての話ではあるが、個人的に気に入っているのはバッテリーまわりの仕様だ。内蔵または専用の充電池ではなく単三電池1本で稼働するので、出先でバッテリーが切れてしまっても調達は簡単だ。公式スペックの稼働時間(旅レコは約10時間、M-241は約12時間)を具体的に測ったことはないが、少なくとも朝から記録を始めて夕方頃までは間違いなく稼働していることを、実際に記録したログなどから確認できている。長く稼働するだけに、動かしていることを忘れていつの間にか電池が切れていることも多いので、長時間記録する場合はディスプレイを定期的にチェックしつつ、予備の電池を用意しておくのがいいだろう。筆者がM-241を持って出かけるときは、単三のエネループを外出の時間に合わせて数本携帯し、1日の行動が終わった時点で電池を交換するという使い方をしている。なお電池が切れても、その時点までのログは内蔵メモリに確実に記録されているのでご安心あれ。

電池蓋をスライドさせて単三電池を入れる。この電池を押さえているバネ状の端子があまり強くできていないので、電池交換時などにどこかに引っかけて折ってしまわないように注意

 言語以外の両者の違いでいうと、付属品とBluetooth機能の有無だ。旅レコにはマニュアルなどの冊子やUSBケーブル、テスト用電池のほか、本体に取り付けられたのキーリングとカラビナが付属する。これをキーホルダースタイルで、カバンなどに取り付けられる仕様だ。また、3種類の「着替えラベル」なる本体をくるむようにして貼りつけるデコレーション用のシールが付属し、女性などにも楽しめる遊び心のある内容となっている。

 参考までにM-241のパッケージにはネックストラップと車から電源を供給するシガーソケット用ケーブルが付属し、こちらはどちらかというと質実剛健なイメージだ。なおBluetooth機能についてはM-241だけの仕様で、旅レコには実装されていないない(細かい話だが、旅レコはBluetooth機能のないHOLAXの下位機「M-241C」というモデルをベースにしているようだ)。M-241のBluetooth機能はPCへのログデータの転送のみに使用されるため、対応するPCや機器を持っていないなら、なくても問題はないだろう。

付属のカラビナを使って、ザックやバッグのループなどにぶら下げておくのが基本形となる。上部のキーリングは外せるので、ストラップなどを取り付けるのもアリだ
付属の着替えラベルは3種類。これを貼りつけるだけでかなり印象が変わるはず。これをスキャンするなどして、同サイズのものを自分でデザインしてみるのも面白そうだ

 ログを記録した本体からのログの転送は、USBケーブルでPCに本体を接続し、インストールしたユーティリティソフトを介して行える。旅レコの場合、I-O DATAのオフィシャルサイトから「旅レコプレーヤー」をダウンロードし、付属のプロダクトキーを入力することで使えるようになる。この旅レコプレイヤーはGoogle Mapsと連動していて、ネットに接続しているPCなら、転送したデータをGoogle Maps上にルートを表示することができる。

 さらにこのソフトでは、道中で撮影したデジカメ写真の撮影日時とログデータを連動させて、ログデータのへの写真の埋め込みや、写真に位置情報を書き込めるようになっている。近年ではiPhoneをはじめとしたGPSの置情報を写真へと記録できるデジカメもあるが、撮影日時が記録できるデジカメならばどの機種とでも連動できるという利点は非常に大きい。こうして完成した旅の記録は一括してひとつのファイルにまとめられるほか、各種地図ソフトに対応したフォーマット形式での保存が可能だ。なおこの旅レコプレイヤーはWindowsのみで、残念ながらMacには対応していない(一部有志などが制作したフリーウェアを使用すればMacでも転送可能のようだが)。

 逆に旅レコ本体をGPSアンテナとして使うこともできる。昭文社の「スーパーマップルデジタル11」などの地図ソフトをノートPCなどPCにインストールし、本体をUSBケーブルで接続して連動させると、旅レコで計測した位置情報が地図上に表示されるようになっている。

筆者が先日船釣りに出かけたときのログと写真を連動させてみた。ログデータをPCに転送したあと、対応の日時に撮影した写真を保存したフォルダを選ぶと、対応の写真をルートに紐付けてくれる

 価格面においては、Amazonの8月18日の時点で旅レコは6900円、M-241は9250円だった。ともに現行で販売されている製品なので、機能や付属品などを基準に選んでみるといいかもしれない。機能的な部分での大きな違いはBluetoothのみで、日本語サポートがあるうえに価格が抑えられている点でも、旅レコを選ぶ価値は十分にあるだろう。ただ付属の取扱説明書については、前述の旅レコプレイヤーについての説明に多くのページが割かれていて、本体の説明に関してはやや説明不足という観もあった。

 たどった道の記録をするという単純明快な機器なので、使い方もこれまた単純。旅先に持っていって、スイッチを入れるだけだ。旅から帰ってきて移動したルートとデジカメ写真を連動させたデータを実際に見てみると、普段とはひと味違った思い出を噛みしめることができるはず。筆者の場合はM-241をサイクリングや釣りなどで利用することが多く、特に後者では釣った魚をデジカメで撮影しておくことで、後日釣行時の移動ルートと魚を釣ったポイント、そして写真による魚種やサイズを記録した詳細な釣りログを作って楽しんでいる。外出するモチベーションがグッと上がるガジェットなので、残り少ない夏や秋からの紅葉シーズンなどに試してみてはいかが。

  • 製品名:旅レコ(GPSLOG)
  • 価格:8500円
  • 発売元:I-O DATA

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