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付き合ううちに性格が変わる おしゃべり時計「クロックマンiD」がやってきたうるさいけれど憎めないヤツ(2/3 ページ)

時間を教えてくれたり、教えてくれなかったりする“自称”時計のクロックマンに、性格が64通りに変化する新しい仲間「クロックマンiD」が登場。うれし恥ずかしながらお付き合いしてみました。

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デスクにクロックマンを置いてみた

 自宅に置くと朝晩や週末など短い時間しか一緒にいられないので、オフィスのデスクに置いてみることにしました。声の大きさは「大きい声・中くらいの声・小さい声」の3段階で設定できます。静かなオフィスでクロックマンの声が響くのは申し訳ないので、遠慮して「中くらいの声」に設定してみました。きっとみんな許してくれるはず。

 ちなみに現在時刻やクロックマンが働く時間の設定は、毎時毎分ずつに頭のボタンを押さなくてはいけません。そのたびにクロックマンが「午前1時! 午前2時! 午前3時!」「21分! 22分! 23分!」と叫ぶので、連続して押すと「ごごごごごご午前7時!」となり、DJ気分が味わえます。

 

 クロックマンは時計のくせに針がありません。時間が知りたいときは、頭のボタンを2回押すと教えてくれます。1回押しただけでは教えてくれず、おしゃべりを始めます。例えばこのように。ポチッ。

 時計の仕事は忙しいんだよー



 仕事しろ!

 何度もしゃべらせるとだんだん不機嫌になってきますが、面白いので続けます。すると「もーやめてー」という叫び声。まだまだと続けて押すと「君のいじわるなとこ、どうかと思うよ」と言われてしまいました。会ったばかりなのに険悪な雰囲気。ちょっとやりすぎちゃったかな。クロックマン怒ってる? ポチッ。

 何を怒ってるかって、別に……



 クロックマン様、ごめんね、許して!

いたたまれなくなることも

 筆者の席の近くには簡易的な会議スペースがあります。簡易的とは言っても、会議はまじめに行われているのですが、クロックマンはそんなことお構いなしにしゃべり出します。

 ねーねー、なんか面白いテレビやってないの?



 勘弁してください……。全員の視線がクロックマンではなく筆者に集まります。誰も笑っていない。痛い。やはり小さい声に設定しておくべきでした。

 不定期のおしゃべりのほか、働いている時間は必ず時報をつぶやいてくれます。「ピッピッピッピーン。午後2時をお知らせします」や「午後4時、なう」というのはいい方で、「今が何時かって? 気にするなよベイビー」と聞いてもいないのに気にするなよと言われ、イラッとするときもあります。時計としての仕事をしてほしい。

 電話をしているときにクロックマンがしゃべり出してしまい、気まずい空気になったこともありました。

 「もしもし、いつもお世話になっております。アイティメディアの……」

 俺の仲間イエーイ、時計最高イエーイ



 こういった事故を起こさないために、強制スリープ機能が付いていて、頭のボタンを6回以上押すと静かになります。ポチッポチッポチッポチッポチッポチッ。

 はーい! 僕静かにしてまーす! しゃべっても大丈夫になったら解除してね



 ええい、静かに黙れんのか!

 ちなみに、働いている時間以外は眠っていて、ボタンを押しても「起こさないで」といった反応があるだけで時間を教えてくれません。時計といえば24時間動くものですが、クロックマンにはそんな常識は通用しないのです。

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