絵心ゼロでも役に立つ――上海問屋の6000円ペンタブで遊ぶ:なんだか“お安い”ヤツを試してみよう(1/2 ページ)
冬のボーナスが出て、だらだらするためのPC環境を整えたい新人は、絵画用ではなく、操作デバイスとしてペンタブレットを導入しようと試みた。6000円なら手も出やすい。
ついに出た、冬ボーナス
ついに新人のボクにも初めてのボーナスが出た。普段がんばっているボクへのごほうび、ということで思いきり使ってしまいたい。とりあえず、新人とはいえPC USER編集部のメンバーだし、自室のPC環境をレベルアップすることにした。
まずはディスプレイを購入、お値段4万円なり。テレビをPCのディスプレイにしたので、自室でだらだらテレビを見るという長年の願いが叶った。自室に引きこもり状態になるかもしれないが、そんなことは気にしない。
この際、もっとだらだらPCをするための環境を整えようと張り切っていると、友人から「ペンタブレット」をオススメされた。何やらマウスを使うよりも楽にPCができるらしい。ボクは絵心はまったくないが、操作デバイスとして割り切って使うのも面白そうだ。
……が、ペンタブに1万も2万もお金は出すのは正直言ってつらい。デジタル一眼レフカメラも買う予定だし、貯金も考慮するともうお金は残っていない。調子に乗って大学の後輩に飲み代おごるんじゃなかった……。
6000円で買えるペンタブレット
しかし、世の中には6000円で買えるペンタブレットがあるという。これなら何とか手が出せそうだ。「上海問屋」に売っているというので、さっそく試してみた。
「USB接続 ペンタブレット」(DN-HA60)は、USB 2.0接続に対応するペンタブレットだ。価格は5999円(税込み、送料別)と超お手ごろだ。B5サイズ相当となる254(横)×158.75(縦)ミリの入力エリアを備え、筆圧は1024レベルの感知に対応する。
本体左側にはコピー、カット、ペーストなどが割り当てられたホットキーを8つ装備し、入力エリアの上部にはWebブラウザやオフィススイート(Word、Excel、PowerPoint)の起動などのファンクションキーを16個備える。これらのキーは任意の機能を割り当てることも可能だ。
専用ペン2本とペン立て、そしてドライバが入ったCD-ROMが付属する。ペンのバッテリーは単四形乾電池1本で、ペン内部に搭載する。乾電池込みでペンの重量は約23グラム。乾電池がペン先側にあり、重心がペン先に寄って持ちやすい。
ペンタブレットで遊ぶ
さて、それではペンタブレットで遊んでみよう。ペンでの操作は、最初こそとまどう場面が多かったが、慣れたら心地よく操作できるようになった。ペンには2つのボタンがあり、ペンでのタップ動作を含め、合計3種類の操作を割り当てられる。ボクの場合はペンをあてれば左クリック、2つのボタンはそれぞれ右クリックと中クリック(ホイールのクリック)を割り当てた。
まずはWebブラウジングから始めてみたが、なるほどこれは快適だ。フリック操作にも対応しており、Webページのスクロールや戻る、進むといった操作を行える。スクロールはpage upとpage downと同じ動作だ。もう少し細かくスクロールしたい場合はペンに中クリックを割り当ててスクロールすればよい。
ゲームにも使える。マウス操作が主体になるパズルゲームが面白く、ZOO KEEPERで遊びまくった。マウスでやるより速いし、何なら両手にペンを持って遊べば速さは2倍に……
と思ったが、電磁式なのでカーソルが両方のペンに反応してしまいうまくいかなかった。タブレットからペン先まで4.5センチほどの距離でもカーソルが反応する。また、マルチタッチには対応しない。
MMORPGでも試してみた。操作が複雑なゲームではホットキーやファンクションキーが役に立つ。各キーにゲームで使う操作を割り当てれば、専用コントローラーができあがる。プレイしてみたところ、移動に関しては、マウスのクリックよりもペンの方がとても楽だった。ただ、左利きのボクにとってホットキーが左側にあるのは致命的な問題だ。ペンを左で持ってしまうため、ホットキーが操作できない。MMORPGで使うのは泣く泣くあきらめた。右利きの人にはぜひとも使ってもらいたい。
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