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独断と偏見で選ぶ! 2011年、ゲーム業界今年の11大ニュース年末特別コラム(4/5 ページ)

なんで11大ニュース? それは今年が2011年だから! きわめて私的にゲーム業界を振り返ってみました。

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7:ネットワークへの不正侵入、個人情報流出問題が相次ぐ

 ゲームメーカーが運営するネットワークサーバーに、何者かが不正に侵入して個人情報を盗み出されたり、または盗まれた恐れがあると大手メーカーが相次いで発表しました。以下は主なメーカーが発表したお知らせのリンク先リストです。

 筆者はPSNのアカウントを持っていることもあって、とりわけSCEのお詫び対応にはユーザーの1人として正直誠意のなさを感じました。サービス復旧後にパスワードを変更しようと思ってサイトにアクセスしたら、いきなり「現在メンテナンス中です」などと表示されてログインできずにビックリ。結局、共通アカウントで利用できるQriocity経由でパスワードを変更しましたが、それならそうとなぜ最初からQriocityでの変更をすすめるアナウンスをしなかったのでしょうか? また、PSN復旧後に無料のお詫びコンテンツをダウンロードしようと思ったら、ソフトウェアの更新が必要だの何だのと手間のかかる案内がどんどん出てきたため、結局頭にきてコンテンツの利用をやめてしまいました。それから、毎回PSNから届くメールアドレスが「DoNotReply(返信するな)」と堂々と書いてあるのも感心できません。なんだかユーザーを見下ろしているかのようで、あまり気分がよくないですよね……。

 PS Vitaの販売で有機ELの液晶画面が美しいことを宣伝するのもいいのですが、現在はPSNのセキュリティに万全の注意を払って運営している(もしそうであるならば)ことも同じぐらいユーザーにアピールしていただきたいものです。

 またも余談になりますが、名前は明かせないのですが某メーカー開発のお話によると、アーケード用ネットワーク対応ゲームでも不正アクセスがかなり以前から見られる(※個人ランキングなどのデータを改ざんするのが目的のようです)とのこと。ハッカーとそれを防ぐセキュリティ技術開発とのイタチごっこ的な側面はあるかもしれませんが、ネットワーク上で個人情報を扱う各メーカーにおかれましては、より厳重な管理システムの構築をお願いしたいものです。

 そしてオンラインゲームを利用するユーザーとしては、今後は自分の住所や電話番号、あるいはクレジットカードなどの重要情報を入力しても信用できるメーカーかどうか、登録前に必ず判断する習慣をつけることが前にも増して求められるのではないでしょうか。

8:「桃鉄」シリーズ、23年の歴史にピリオド

 12月11日の「ニコニコ生放送」に出演した開発者のさくまあきら氏は、ボードゲームの定番シリーズとしておなじみの「桃鉄」こと「桃太郎電鉄」の新作はもう開発しないことを突然明らかにしました。今春には震災の影響でWii用ソフトとして開発していた「桃太郎電鉄2012(仮)」が制作中止を発表したばかりでしたが、まさかシリーズの歴史までもが終わってしまうことになるとは…。

 シリーズ第1作目が登場したのは1988年12月2日で、当時はファミリーコンピュータ用ソフトとして発売されました。以来、大人数でワイワイ倒しめるボードゲームとして、あるいは全国各地の地理やご当地名物などを楽しく学べる稀有なソフトとして多くのユーザーに親しまれた、「桃鉄」の新作がもう出ないのかと思うと本当に残念でなりません。今までプレイヤーたちにさんざんイジワルを繰り返してきたキングボンビーやスリの銀次などの名物キャラクターたちにも、この場をお借りしてあらためてお礼(?)を申し上げたいところです。

 なお、現在のハドソンの親会社はコナミですが、今後はアーケードゲーム用のネットワークや携帯などで「桃鉄」シリーズの再配信あるいはリメイク版を発売するなどして、また多くのユーザーに楽しめる機会を作っていただきたいものです(ダメ?)。

画像画像

画像画像 以下は記念すべきシリーズ第1弾「桃太郎電鉄」の画面写真。23年間の旅もついに終着駅へと到着することに……

(C)1988 HUDSON SOFT

9:任天堂、新ハード「Wii U」を2012年に発売

 任天堂は6月にアメリカで開催されたE3において、Wiiの後継機種であるWii Uを2012年に発売すると発表しました。本体とタッチパネルを搭載したタブレット型コントローラを搭載しているのが大きなセールスポイントですね。

 現時点での注目はやはり、「ドラクエ」シリーズの最新作である「ドラゴンクエストX」がWii U対応ソフトとしても発売されること。「ドラクエX」はオンラインゲームの進化系を目指すとのことですが、新ハードならではの新しい遊び方ができるような作品になることを期待せずにはいられません。筆者としては、ニンテンドー3DSとセーブデータを共有して外出中でもキャラクターを育てられる機能をつけていただけるとありがたいのですが(社会人は忙しいのです)。

 もちろん、任天堂ブランドでも「スーパーマリオブラザーズ」や「スマッシュブラザーズ」の新作を投入することを発表しており、万全の態勢で新ハードの発売に備えるようです。Wiiではサードパーティ、すなわち任天堂以外のメーカーが発売したソフトの影がすっかり薄くなってしまった感は否めませんが、Wii Uではサードパーティの話題あるいはヒット作がたくさん出てくるのかどうか、さらには低開発コストで高収益が期待できる開発環境が構築できるかどうかにも筆者としては注目したいと思います。

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