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日本オンラインゲーム協会(JOGA)は8月15日、オンラインゲームの「ガチャ」について、利用者が安心して楽しめるようにするためのガイドラインを作成、公開した。実際の施行は9月1日からとなる予定。
8月1日に公開されたガイドラインは主に「コンプガチャ」についての運用基準を示したものだったが、それよりもさらに踏み込んだ内容。例えば有料ガチャでレアアイテムを提供する場合の「取得推定金額」などについても細かく定められており、よりユーザー保護の視点に立ったものとなっている。
具体的には、次のようなものがある。
- 有料ガチャ提供されるアイテムの価値は、有料ガチャ1回分の価値と同様以上とする
- レアアイテムを提供する場合は、その推定取得金額は有料ガチャ1回あたりの課金額の100倍以内とする
- 推定金額の上限は5万円以内とし、それを超える場合は推定金額を表示する
- ガチャアイテムの提供割合は、事前の告知なくこれを変更しない
いずれもコンプガチャのように法律に触れるものではないが、ユーザーからはしばしば「射幸心をあおりすぎる」「表示説明が不十分」など問題視されていた部分。このほかにも「表示」「設定」「運用」「禁止事項」「内部監査」など多くの項目があり、ガチャを提供する際のルールが細かく定められている。
ソーシャルゲームのガチャについては先日、ソーシャルゲームプラットフォーム連絡協議会が「ゲーム内表示等に関するガイドライン」をすでに発表しており、PCオンラインゲーム業界もこれに追随した形。ガチャの健全性をめぐっては様々な議論があり、これで十分かどうかは判断しかねるところだが、単に「法律に触れるから禁止」ではなく、ユーザー視点に立った自主規制にまで踏み込んだ点は大きいだろう。
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