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ノーコメントの田中社長に「自浄能力が感じられない」など厳しい声も――グリー決算発表

本日、グリーの決算発表が行われたが、コンプガチャ問題について田中社長は実質ほぼノーコメントを貫いた。

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「コンプリートガチャについて一連の報道があった件については承知していますが、詳細については現在状況確認中ということで差し控えさせていただきます」(グリー 田中良和代表取締役社長)。

 ソーシャルゲームの「コンプリートガチャ(コンプガチャ)」規制が検討されている件について、グリーの田中良和代表取締役社長は5月8日、報道関係者向けに行われた決算発表会の冒頭でこのように発言した。

「より多くの方々にサービスを楽しんでいただくため、安心して利用いただけるような環境づくりを目指していくという方針は変わりません。今後、当社および関連企業による6社協議会などへ指摘があった場合は真摯に耳を傾け、利用環境向上に適切に反映させていきたいと考えています」(田中社長)

 会場で配布された説明資料の中には、今回のコンプガチャ規制に関連する記述はなく、グリーにとっても今回の発表が「寝耳に水」であったことは間違いないだろう。

 また発表後の質疑応答でもコンプガチャについての質問が相次いだが、田中社長らはあくまで冒頭のコメントを繰り返すにとどめ、残念ながら具体的な回答を得ることはできなかった。こうした姿勢に対し、一部質問者からは「消費者庁に言われればやるというだけで、自身で解決しようという自浄能力が感じられない。絵合わせであるという指摘についてグリーとしてはどういう見解なのかが知りたい」といった厳しい声もあがった。

 とは言えもちろん、「確認中」のこのタイミングで軽はずみな回答は避けたい、という田中社長らの思惑は当然だろう。このあたりはぜひ「確認」が済み次第、改めてグリー側の方針や見解をうかがいたいところだ。

 なお、もし仮にコンプガチャに規制などが入った場合の事業への影響については、「完全に禁止になった場合でも、当社のビジネスの根幹が揺らぐものではないと認識しています」と、コーポレート本部長の島竜太郎氏はコメント。一部で言われているような、コンプガチャが禁止されたからといって売上が大幅に落ち込むようなことはないとの見解を示した。

画像画像 記者会見には新聞やテレビも含め多くのメディアが詰めかける形となった

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