ハリウッド実写映画化や、新世代エンジン「FOXエンジン」デモなどが公開された「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY」をリポート:「メタルギア」25周年(2/3 ページ)
「メタルギア」の25周年を祝して開催されたプレミアムイベント。小島秀夫監督魂(スピリット)が詰め込まれたイベントの様子と、シリーズの新情報をお伝えする。
新たな時代の、新しい「メタルギア」の形を示す「メタルギアソリッド ソーシャルオプス」発表!
衝撃的なメタルギアのハリウッド実写映画化の報に続いて発表されたのは、スマートフォン向けソーシャルアプリ「メタルギアソリッド ソーシャルオプス」だ。新しいジャンルへの挑戦、という意味においては、冒頭の挨拶で田中氏と小島氏が語った「変化」の一端と言えるかもしれない。
本作の紹介役として登場したのは、GREE代表取締役社長の田中良和氏。田中氏によると、本作は製作開始時から世界規模のサービスを予定している、とのこと。昨今海外進出を進めているGREEとしては、海外でも特に人気の高いメタルギアというタイトルは、まさに海外への「渡りに船」といったところだろうか。
本タイトルに関して小島氏は「スマートフォンって、子供のころから考えれば未来の端末ですよね。これを使って、メタルギアというコンテンツを、垂直方向ではなく水平方向に伸ばしていきたい。同じく“人とつながる”というコンセプトで発売したPSPのシリーズで、いろいろなお客様からご意見をいただきました。その声を活かして、より手軽に、皆さんと繋がれるメタルギアが出来ると思います」とコメント。
また、よくソーシャルゲーム界隈では取り沙汰されるゲームのクオリティに関しても「ユニティエンジンを活用してビジュアルや演出を強化し、世界観やストーリーもしっかりと作品に組み込んで、本気で作っております。ゲーム部分に関しては専門のGREEさんに任せて、自分の好きなキャラクターたちで部隊を作る楽しさが味わえる“半歩進んだSNSゲーム”を提供します」と、力強く語ってくれた。後に公開されたプロモーション映像の中では、その言葉に違わないクオリティで動くスネークの姿を見ると、説得力も生まれてくるというもの。
本作のリリース時期はまだ確定していないが、小島氏によると「今年の秋から冬のうちに」とのことだった。今年開催されるTGSで体験プレイが可能とのことなので、気になる方はTGSで本作に触れてみてはいかがだろうか。
鉄も人も建物も、あらゆる物を瞬時に切断! プラチナゲームズ製作の「メタルギア ライジング リベンジェンス」
続いてのステージは、約2年ほど前に発表され、ほんの少しずつその情報が明らかになってきたタイトル「メタルギア ライジング リベンジェンス」。E3にて発売日が2013年2月21日だと発表されており、今回のイベントではその詳細なプロモーションが実施された。
「メタルギア ライジング リベンジェンス」は、刀を武器にする「雷電」を主人公としたタイトルで、敵を自由自在に切断するバトルアクションが楽しめる。小島プロダクションと、「ベヨネッタ」や「ヴァンキッシュ」を制作したプラチナゲームズのタッグで制作が行われている。このステージで紹介のために登壇したのは、プラチナゲームズのプロディーサーである稲葉敦志氏と、ディレクターの斎藤健治氏の2人。
というわけで、まずはプロモーション映像の公開と実機プレイが行われた。レンダリング・ムービーのようにすら見えるプレイ画面だったが、稲葉氏によると「レンダリング映像にように見える部分も、しっかりと操作を行なっている」ということらしい。
また稲葉氏は、本作は旧来のメタルギアシリーズの持つ「ステルスアクション」というコンセプトとは大きく離れている点についても触れ「雷電は、ほとんどの場面で敵と正面から向かい合って戦います。ですが、そのために敵から身に受けるダメージは甚大です。一撃の重さを感じられる作品に仕上がっています」とコメント。しっかりとメタルギアの系譜をたどる作品だ、ということは意識しているようだ。
ちなみに、ここで披露されたプレイアブル機はE3に出展されたものと同じで、日本でも9月に行われるTGSでは触れられるとのこと。さらに、TGSではキャラクターやストーリーに関わる新たなトレーラーも公開を予定している。今年のTGSコナミブースはメタルギアでいっぱいだ。
また、今後も随時メタルギア25週年記念商品も発売されるとのこと。限定販売品から、カジュアルなグッズまで、様々なものが用意されている。
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